『ホビットの冒険』の映画版キャストがどんどん判明していますが、『ロード・オブ・ザ・リング』でガラドリエルを演じたケイト・ブランシェットが、映画『ホビット』に登場することが正式に発表されました。
読んだ方ならご存じの通り、原作にはロスローリエンもガラドリエルも登場せず、名前すら書かれていません。にも関わらずなぜ映画に登場することになったのか? これは、以前からファンが想像しているとおり、「白の会議による、ドル・グルドゥア攻撃」が描かれるのではないかと思われます。
原作ではガンダルフは旅の一行から一時離れ、その後終盤で唐突に再登場します。その理由は死人占い師と戦うためだったと説明だけ書かれており、後に『指輪物語』で、その死人占い師こそがサウロンだったとされています(サウロンの名前自体は、『ホビットの冒険』では出てきません)。
映画的に考えると、ガンダルフが突然になくなって再び現れる理由を、この言葉だけで済ませるのは不自然です。また、『ホビット』を2部作の大きな映画として作る意味、『ロード・オブ・ザ・リング』との繋がりを深める点から考えると、ドル・グルドゥアが映画に登場してはっきり描かれるのが自然と思われます。
また映画『ホビット』では、原作と同じくドワーフが13人登場するようです。以前から「本当にドワーフは13人も必要なのか?」という声は上がっていました。映画『ロード・オブ・ザ・リング』で、最初ピピンとメリー、アラゴルンとボロミアの区別がつかなかったという人もいるくらいです。にもかかわらず『ホビット』でドワーフが13人も出てきて、その区別が観客にできるのか? ピピンとメリー、アラゴルンとボロミアは異なる行動や運命を辿ることになりますが、13人のドワーフは五軍の合戦までみんな同じ行動をしておりますし、13人のうち言動が特徴的なのは数人のドワーフだけ。にもかかわらず13人も登場しても、観客が混乱するだけです。
そこでまた想像ですが、映画では原作と異なり、このドワーフのうち一部は別行動を取って、ドル・グルドゥアに行くことになるのではないでしょうか?
また映画『ホビット』では、フロドの父親のドロゴも登場することになりました。この調子だと恐らく(原作では『指輪物語』に書かれていた)、フロドがビルボの養子になる経緯も、映画『ホビット』にて描かれそうです。
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