#author("2022-01-21T09:14:45+09:00","","")
#author("2022-01-22T18:39:28+09:00;2022-01-21T09:14:45+09:00","","")
* 第二紀 [#qcd2e60c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[年表]]・[[暦]]|
|~スペル|The Second Age|

** 解説 [#Explanation]

[[中つ国]]の歴史で、[[モルゴス]]の滅亡から[[最後の同盟]]の戦い、[[サウロン]]の最初の敗北までの期間。3441年間。
>第二紀の三つの主要なテーマは、次のようなことです。中つ国を去りがたく、渡海を遅らせるエルフたち。サウロンが人間たちの支配者でもあり神でもある新たな冥王に育っていくこと。そして、ヌーメノールがアトランティスの運命を辿っていくこと。((『[[シルマリルの物語]]』「一九五一年、ミルトン・ウォルドマン宛、J・R・R・トールキンの手紙より」))

[[怒りの戦い]]による[[冥王]][[モルゴス]]の没落と[[ベレリアンド]]の崩壊後、あくまで[[エルフ]]と[[ヴァラール]]に忠実だった[[人間]]たちである[[エダイン]]には、[[大海]]に浮かぶ島[[ヌーメノール]]が報償として[[ヴァラール]]より与えられ、多くの者がその地に移り住んで[[ヌーメノール人]]となった。
一方[[エルフ]]達のうち、[[マンドスの呪い]]を解かれた[[ノルドール]]族は、[[アマン]]へ戻ることができるようになったものの[[中つ国]]を去り難く思う者達も多く、[[リンドン]]には[[灰色港]]が、内陸には[[エレギオン]]が築かれ、中つ国に残ったノルドールはそこに住まった。[[シンダール]]族はそれよりもさらに内陸に逃れ、[[エゼルロンド]]や[[ローリナンド>ロスローリエン]]、[[緑森大森林>闇の森]]などに住み、[[シルヴァン・エルフ]]らと交わるものが多かった。
[[中つ国]]の歴史で、[[冥王]][[モルゴス]]の没落と[[ベレリアンド]]の崩壊から、第二の冥王[[サウロン]]が[[最後の同盟]]によって打ち倒されるまでの期間。3441年間。

[[怒りの戦い]]によるモルゴスの敗北とベレリアンドの水没後、あくまで[[ヴァラール]]に忠実だった[[人間]]たちである[[エダイン]]には、[[大海]]に浮かぶ島[[ヌーメノール]]が報償として与えられ、多くの者がその地に移り住んで[[ヌーメノール人]]となった。
一方[[エルフ]]たちのうち、[[マンドスの呪い]]を解かれた[[ノルドール]]族は、[[アマン]]へ戻ることが許されたものの[[中つ国]]を去り難く思う者達も多く、[[リンドン]]には[[灰色港]]が、内陸には[[エレギオン]]の国が築かれた。[[シンダール]]族はそれよりもさらに内陸に逃れ、[[エゼルロンド]]の港や[[ローリナンド>ロスローリエン]]の森、[[緑森大森林>闇の森]]などに住み、[[シルヴァン・エルフ]]らと交わるものが多かった。
ベレリアンドの崩壊を逃れた[[ドワーフ]]は、[[カザド=ドゥーム(後のモリア)>モリア]]などに移住した。
また中つ国奥地には、モルゴスの没落を逃れた邪悪な[[人間]]達や、モルゴスの圧政もヴァラールの召出も等しく拒んだ[[自由な人間達>北方の自由の民]]が暮らしていた。
また中つ国奥地には、モルゴスの没落を逃れた邪悪な[[人間]]たちや、モルゴスの圧政もヴァラールの召出も等しく拒んだ[[自由な人間たち>北方の自由の民]]が暮らしていた。

モルゴスの副官[[サウロン]]もまた中つ国に潜伏していた。サウロンは素性を隠して[[エレギオン]]の[[グワイス=イ=ミーアダイン]]に接近し、彼らが[[力の指輪]]を鍛えるように仕向けた。その一方でサウロンは中つ国の人間達を恐怖によって支配下に置き、[[モルドール]]に拠点を築いて[[火の山>滅びの山]]で[[一つの指輪]]を鍛え上げた。
だがサウロンの正体と目論見に気付いたエルフ達は力の指輪を隠し、そのためサウロンとエルフとの間で指輪を巡る戦いが起こった。一つの指輪によって絶大な力を得たサウロンはエレギオンを滅ぼしたものの、エルフの救援に来た[[ヌーメノール人]]の挑戦を受けて[[モルドール]]に撤退し、代わりに中つ国の東方に勢力を伸ばした([[暗黒時代]])。
モルゴスの副官[[サウロン]]もまた中つ国に潜伏していた。サウロンは素性を隠して[[エレギオン]]の[[グワイス=イ=ミーアダイン(エルフの細工師たち)>グワイス=イ=ミーアダイン]]に接近し、彼らが[[力の指輪]]を鍛えるように仕向けた。その一方でサウロンは中つ国の人間たちを恐怖によって支配下に置き、[[モルドール]]に拠点を築いて[[火の山>滅びの山]]で[[一つの指輪]]を鍛え上げた。
だがサウロンの正体と目論見に気付いたエルフたちは力の指輪を隠し、そのためサウロンとエルフとの間で指輪を巡る戦いが起こった。一つの指輪によって絶大な力を得たサウロンはエレギオンを滅ぼしたものの、エルフの救援に来た[[ヌーメノール人]]の挑戦を受けて[[モルドール]]に撤退し、代わりに中つ国の東方に勢力を伸ばした([[暗黒時代]])。

[[ヌーメノール人(ドゥーネダイン)>ドゥーネダイン]]は当初は恩寵によって長寿と穏やかな心を持ち、[[エルフ]]との交流も活発だったが、[[モルゴス]]が[[人間]]の心に投げかけた影は[[大海]]を越えて[[ヌーメノール]]にまで達し、ヌーメノール人は次第に[[死>死すべき運命]]を恐怖するようになる。かれらは[[中つ国]]沿岸の人間たちに恩恵をもたらす訪問者から、巨大な砦を築き富を収奪する圧政者に転じ、その栄華はかつてないほど高まっていった。だがそれに反比例するように、かれらの死への恐怖はますます強まり、寿命も短くなっていった。
繁栄と堕落の絶頂を極めた黄金王[[アル=ファラゾーン]]は中つ国の覇権をめぐって[[サウロン]]に挑戦し、彼を戦わずして屈服させる。だが捕虜としてヌーメノールに入り込んだサウロンは、甘言によってヌーメノール人の間に影響力を行使するようになり、ついには[[アマン]]へ攻め込んで不死を奪い取るよう王を唆した。
強大な軍勢を仕立てたアル=ファラゾーンはアマンに上陸したものの、[[イルーヴァタール]]の介入によって[[アルダ]]は作り変えられて球形となり、アマンはそこから取りのけられ、[[世界の圏外>世界の圏]]に移された([[世界の変わる日]])。世界の変容でヌーメノールは島ごと[[大海]]に沈んで滅亡し(ヌーメノールの没落)、アル=ファラゾーンと彼の軍勢は[[世界が終わる最後の戦い>ダゴール・ダゴラス]]まで[[忘却の洞窟]]に閉じ込められることになった。
[[ヌーメノール人(ドゥーネダイン)>ドゥーネダイン]]は当初は恩寵によって長寿と穏やかな心を持ち、[[エルフ]]との交流も活発だったが、次第に自分たちの[[死すべき運命]]を恐怖するようになる。かれらは[[中つ国]]沿岸の人間たちに恩恵をもたらす訪問者から、巨大な砦を築き富を収奪する圧政者へと転じていき、[[エルフ]]や[[ヴァラール]]と疎遠になっていった。
最後の王[[アル=ファラゾーン]]は中つ国の覇権をめぐって[[サウロン]]を屈服させ、捕虜としてヌーメノールに連れ帰る。だがそこでサウロンは甘言を用いて王に取り入り、人々の死を恐れる気持ちを利用してヌーメノールに堕落をもたらした。
ついには[[アマン]]へ攻め入れば「不死」を奪い取ることができるとサウロンに唆されたアル=ファラゾーンは、強大な軍勢を率いてアマンに上陸。この事態に[[ヴァラール]]は[[アルダ]]の統治権を返上し、唯一神[[イルーヴァタール]]はアルダを球形に作り変えてしまった。アマンは地上から取りのけられて[[世界の圏外>世界の圏]]に移され、[[ヌーメノール]]は島ごと[[大海]]に沈められて滅亡した。

あくまで[[ヴァラール]]と[[エルフ]]への敬愛を失わなかったヌーメノールの[[忠実なる者]]達は、ヌーメノールの没落を逃れて[[中つ国]]に漂着し、[[亡国の民の王国]]である[[アルノール]]と[[ゴンドール]]の国を築いた。
一方で、ヌーメノールの没落に巻き込まれた[[サウロン]]は美しい外見を装う力を失ったものの滅びずに[[モルドール]]へ帰還し、[[一つの指輪]]の力で勢力を再建した。サウロンは、ヌーメノールにおいて自分の意のままとならなかった忠実なる者達が生き残って中つ国に王国を作っていることを知ると怒り、[[ゴンドール]]へと攻め入った。
[[ノルドール]]の[[上級王]][[ギル=ガラド]]と亡国の民の王国の上級王[[エレンディル]]は[[最後の同盟]]を結び、サウロンと戦った。この戦いではエルフを除き、中つ国のほとんど全ての生き物が両陣営いずれの側にも見られたという。[[ドワーフ]]はほとんどどちらの側にもつかなかったが、[[モリア]]のドワーフはサウロンを敵として戦った。
同盟軍はやがて反攻に転じて[[モルドール]]に攻め入り、長い[[バラド=ドゥーア]]包囲戦の末、ついにたまりかねて出てきたサウロンはエレンディル、ギル=ガラドと相打ちになって倒れ、エレンディルの長子[[イシルドゥア]]がその指から[[一つの指輪]]を切り取って我が物とすることで、サウロンの霊魂は逃亡した。
あくまで[[ヴァラール]]と[[エルフ]]への敬愛を失わなかったドゥーネダインの[[忠実なる者]]たちは、ヌーメノールの没落を逃れて[[中つ国]]に漂着し、[[亡国の民の王国]]である[[アルノール]]と[[ゴンドール]]を築いた。
一方、ヌーメノールの没落に巻き込まれた[[サウロン]]は美しい外見を装う能力を失ったものの滅びずに[[モルドール]]へ帰還し、[[一つの指輪]]の力で勢力を再建。ヌーメノールで自分の思い通りにならなかった[[忠実なる者]]たちが中つ国で王国を作っていることを知ると、サウロンは怒り、彼らを攻撃した。
そこで[[ノルドール]]の[[上級王]][[ギル=ガラド]]とドゥーネダインの上級王[[エレンディル]]は[[最後の同盟]]を結び、サウロンに立ち向かった。この戦いでついにサウロンは打ち倒されたが、ギル=ガラドとエレンディルの二人もまたサウロンと相打ちになって落命した。エレンディルの息子[[イシルドゥア]]はサウロンの指から[[一つの指輪]]を奪った。

** [[年表]] [#h9ae8534]

[[第一紀]]から続く

※英語版では年表が改訂されており、削除された部分には%%取消線%%を、追加された部分には%%%下線%%%を敷いた。

|~年|~事象|h
|RIGHT:1|[[灰色港]]と[[リンドン]]の創建。|
|RIGHT:32|[[エダイン]]、[[ヌーメノール]]にいたる。|
|RIGHT:40|この頃多くの[[ドワーフ]]、[[エレド・ルイン]]の古い町々を去り、[[モリア]]に移住、ために[[モリア]]の人口が増大する。|
|RIGHT:442|[[エルロス タル=ミンヤトゥア>エルロス]]死す。|
|RIGHT:500|この頃、[[サウロン]][[中つ国]]で再び活動し始める。|
|RIGHT:%%548%%&br;%%%521%%%|[[ヌーメノール]]に[[シルマリエン]]生まれる。|
|RIGHT:600|[[ヌーメノール]]国の船団初めて[[中つ国]]沖合に現われる。|
|RIGHT:750|[[ノルドール]]による[[エレギオン]]の創建。|
|RIGHT:1000|この頃、[[サウロン]]、しだいに強大となりゆく[[ヌーメノール]]の力に驚き、拠点とすべき地に[[モルドール]]を選んで[[バラド=ドゥーア]]を築城し始める。|
|RIGHT:1075|[[タル=アンカリメ]]、[[ヌーメノール]]最初の女王となる。|
|RIGHT:1200|[[サウロン]]、[[エルダール]]を誘惑しようと努める。[[ギル=ガラド]]はかれと交渉を持つことを拒むが、[[エレギオン]]の[[金銀細工師たち>グワイス=イ=ミーアダイン]]は説き伏せられる。[[ヌーメノール人]]、常設の港を作り始める。|
|RIGHT:1500|この頃、[[サウロン]]に教示を受けた[[エルフ]]の[[金銀細工師たち>グワイス=イ=ミーアダイン]]の技がその絶頂に達する。かれらは[[力の指輪]]を鍛え始める。|
|RIGHT:1590|この頃、[[エレギオン]]で[[三つの指輪]]完成する。|
|RIGHT:1600|この頃、[[サウロン]]、[[オロドルイン]]で[[一つの指輪]]を鍛える。[[サウロン]]、[[バラド=ドゥーア]]を完成する。[[ケレブリンボール]]、[[サウロン]]の下心に気づく。|
|RIGHT:1693|[[エルフ]]と[[サウロン]]の戦い始まる。[[三つの指輪]]隠される。|
|RIGHT:1695|[[サウロン]]の軍勢[[エリアドール]]に侵入する。[[ギル=ガラド]]、[[エルロンド]]を[[エレギオン]]に遣わす。|
|RIGHT:1697|[[エレギオン]]戦禍に荒廃する。[[ケレブリンボール]]死す。[[モリア]]の門閉ざされる。[[エルロンド]]、[[ノルドール]]の残党を率いて退却し、[[イムラドリスの隠れ処>裂け谷]]を作る。|
|RIGHT:1699|[[サウロン]]、[[エリアドール]]を席捲する。|
|RIGHT:1700|[[タル=ミナスティア]]、[[ヌーメノール]]から[[リンドン]]に大海軍を派遣する。[[サウロン]]敗退する。|
|RIGHT:1701|[[サウロン]]、[[エリアドール]]から駆逐される。西方諸国はこのあと長期にわたり平和を楽しむ。|
|RIGHT:1800|この頃から[[ヌーメノール人]]、沿岸各地に領土を持ち始める。[[サウロン]]その勢力を東に伸展させる。[[ヌーメノール]]に暗影落ちる。|
|RIGHT:2251|%%[[タル=アタナミア]]王位につく。%%%%%[[タル=アタナミア]]死す。[[タル=アンカリモン]]王位につく。%%%((Death of Tar-Atanamir. Tar-Ancalimon takes the sceptre.))[[ヌーメノール]]の反乱と分裂始まる。この頃、[[ナズグール]]すなわち[[九つの指輪]]の奴隷である[[指輪の幽鬼たち>ナズグール]]初めて出現し始める。|
|RIGHT:2280|[[ウンバール]]、[[ヌーメノール]]の大要塞と化する。|
|RIGHT:2350|[[ペラルギア]]の建設。この港が[[ヌーメノール]][[節士派>忠実なる者]]((『[[新版]] [[シルマリルの物語]]』では、節士派(Faithful)の訳は「[[忠実なる者]]」))の主要港となる。|
|RIGHT:2899|[[アル=アドゥーナホール]]王位につく。|
|RIGHT:3175|[[タル=パランティア]]の悔悛。[[ヌーメノール]]の内戦。|
|RIGHT:3255|[[アル=ファラゾーン黄金王>アル=ファラゾーン]]王位を奪う。|
|RIGHT:3261|[[アル=ファラゾーン]]船を進め、[[ウンバール]]に上陸する。|
|RIGHT:3262|[[サウロン]]捕虜として[[ヌーメノール]]に連れて来られる。3262から3310にかけ、[[サウロン]]、王を誘惑して、[[ヌーメノール人]]を堕落せしめる。|
|RIGHT:3310|[[アル=ファラゾーン]]大軍事力を備え始める。|
|RIGHT:3319|[[アル=ファラゾーン]]、[[ヴァリノール]]に攻め寄せる。[[ヌーメノールの崩壊>世界の変わる日]]。[[エレンディル]]とその息子たちは逃れる。|
|RIGHT:3320|[[亡国者の王国>亡国の民の王国]][[アルノール]]と[[ゴンドール]]の創建。[[パランティーア]]の石分割される。[[サウロン]]、[[モルドール]]に戻る。|
|RIGHT:3429|[[サウロン]]、[[ゴンドール]]を攻撃し、[[ミナス・イシル]]を陥して、[[白の木]]を焼く。[[イシルドゥア]]は[[アンドゥイン]]を下って逃れ、北方の[[エレンディル]]の許に赴く。[[アナーリオン]]、[[ミナス・アノール]]と[[オスギリアス]]を防衛する。|
|RIGHT:3430|[[エルフ]]と[[人間]]の[[最後の同盟]]が結成される。|
|RIGHT:3431|[[ギル=ガラド]]と[[エレンディル]]、東の[[イムラドリス]]に兵を進める。|
|RIGHT:3434|同盟軍[[霧ふり山脈]]を越える。[[ダゴルラド]]の戦いと[[サウロン]]の敗北。[[バラド=ドゥーア]]の包囲攻撃開始される。|
|RIGHT:3440|[[アナーリオン]]討ち死にする。|
|RIGHT:3441|[[エレンディル]]と[[ギル=ガラド]]、[[サウロン]]を打ち倒す。かれらもまた落命する。[[イシルドゥア]][[一つの指輪]]を奪う。[[サウロン]]消え失せ、[[指輪の幽鬼たち>ナズグール]]も暗闇に去る。第二紀終わる。|

[[第三紀]]へ続く

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