- 原作小説については、指輪物語を参照してください。
- アニメ映画版については、ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語を参照してください。
- ラジオドラマ版については、BBC RADIO COLLECTION The Lord of the Ringsを参照してください。
- TVシリーズドラマ版については、The Lord of the Rings on Primeを参照してください。
- 指輪王(The Lord of the Rings)については、サウロンを参照してください。
ロード・オブ・ザ・リング †
概要 †
カテゴリー | 映像化作品等 |
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スペル | The Lord of The Rings |
解説 †
ピーター・ジャクソン監督による『指輪物語』実写映画版。配給はニュー・ライン・シネマ。日本の配給は日本ヘラルド。
日本ではよく勘違いされているが、邦題の『ロード・オブ・ザ・リング』のロード(lord)は“支配者”などの意であって、“道”のロード(road)ではない。原題の『The Lord of the Rings』を直訳すると「(複数の)指輪の支配者」になり、つまりサウロンのことを示している*1。
当初この映画は2部作として制作される予定だったが、当初の製作会社であったミラマックスは1作にするように指示。これに反対したジャクソンは新たなスポンサーとしてニュー・ライン・シネマを訪れたが、ニュー・ライン・シネマの意見で全3部作として制作されることになった。
撮影は、全3作が並行してニュージーランドで行われた。その後二つの塔、王の帰還のためにそれぞれ追加撮影が行われている。
DVD/BDにはコレクターズ・エディションと(スペシャル・)エクステンデッド・エディションが存在。コレクターズ・エディションはほぼ劇場公開そのままのバージョンなのに対し、エクステンデッド・エディションではシーンが大幅に追加されている。またDVD/BDの特典ディスクには、映像特典も長く異なるバージョンのものが収録されている。
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主な出演者 †
ロード・オブ・ザ・リング (The Lord of The Rings: The Fellowship of The Ring) †
第1作。日本版タイトルでは副題の"The Fellowship of The Ring"が省略されている。これは、全3部作の長編である(1本では完結しない)ということが知られて観客を劇場から遠のかせることを防ぐため、3部作であることを隠そうという宣伝意図によるものと推察される。実際、英語版フッテージなどでは全3部作ということがはっきりと表記されていたのに対し、日本における事前の宣伝では「全3部作」という事実についてはほとんど触れられなかった(日本語版『ロード・オブ・ザ・リング』スペシャル・エクステンデッド・エディションでは、冒頭に「旅の仲間」と表示される)。
また日本公開時、日本語版字幕の質の悪さが批判され、原作ファンを中心とした人々による抗議、署名運動にまで発展した。詳細は戸田奈津子の項目を参照。
第74回(2001年)アカデミー賞で13部門ノミネート、4部門受賞(『ビューティフル・マインド』と並んで同年最多受賞)。
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ノミネート | 作品賞 | バリー・オズボーン ピーター・ジャクソン フランシス・ウォルシュ |
ノミネート | 助演男優賞 | イアン・マッケラン |
ノミネート | 監督賞 | ピーター・ジャクソン |
ノミネート | 脚色賞 | フィリッパ・ボウエン フランシス・ウォルシュ ピーター・ジャクソン |
受賞 | 撮影賞 | アンドリュー・レスニー |
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受賞 | 作曲賞 | ハワード・ショア |
ノミネート | 歌曲賞 | エンヤ ロマ・ライアン ニッキー・ライアン |
ノミネート | 美術賞 | グランド・メイジャー ダン・ヘナー |
受賞 | メイクアップ賞 | リチャード・テイラー ピーター・オウエン |
受賞 | 視覚効果賞 | マーク・ステットソン ランダル・ウィリアム・クック ジム・リジル リチャード・テイラー |
ノミネート | 音響賞 | クリストファー・ボイス マイケル・セマニック ゲッシン・クリーグ ハモンド・ピーク |
ノミネート | 編集賞 | ジム・ギルバート |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 (The Lord of The Rings: The Two Towers) †
第2作。公開前にこのタイトルが、世界貿易センターのツインタワーを連想させ、9/11テロを連想させるということから、タイトルを変えるべきだという署名運動が起こった。しかし原作を尊重してタイトルを変えるなという署名の方が上回る。製作者側ももともと変える気はなく、結局原作と同じサブタイトルになった。
編集の都合上、ミナス・モルグルの登場は本作ではなく『王の帰還』になっている。そのためこの“二つの塔”は、オルサンクとバラド=ドゥーアを指すことにされた。
第75回(2002年)アカデミー賞で6部門ノミネート、2部門受賞。
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ノミネート | 作品賞 | バリー・オズボーン ピーター・ジャクソン フランシス・ウォルシュ |
ノミネート | 美術賞 | アラン・リー ダン・ヘナー グラント・メイジャー |
受賞 | 視覚効果賞 | アレックス・ファンク ランダル・ウィリアム・クック ジョー・レッテリ ジム・リジル |
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受賞 | 音響効果賞 | マイク・ホプキンス イーサン・ヴァンデル・リン |
ノミネート | 音響賞 | クリストファー・ボイス マイケル・セマニック マイケル・ヘッジ ハモンド・ピーク |
ノミネート | 編集賞 | マイケル・ホートン |
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 (The Lord of The Rings: The Return of The King) †
第3作。
第76回(2003年)アカデミー賞で11部門にノミネートされて全賞受賞(獲得賞数は『ベン・ハー』、『タイタニック』に並ぶ史上最多受賞記録。またノミネートされた全賞の受賞記録としては、9賞受賞の『恋の手ほどき』、『ラストエンペラー』を破る新記録)。「ファンタジー映画は作品賞を取れない」というジンクスも打ち破った。
一方で、主に原作を知らない映画ファンからは、一つの指輪が破壊されてからエンディングに至るまでが長すぎる(起こった出来事が多すぎる)という意見もあり、Hollywood.comが選出した「最悪の映画エンディング」で1位を獲得してしまった*3。
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受賞 | 作品賞 | バリー・オズボーン ピーター・ジャクソン フランシス・ウォルシュ |
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受賞 | 監督賞 | ピーター・ジャクソン |
受賞 | 脚色賞 | フランシス・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン ピーター・ジャクソン |
受賞 | 作曲賞 | ハワード・ショア |
受賞 | 歌曲賞 | フランシス・ウォルシュ ハワード・ショア アニー・レノックス |
受賞 | 美術賞 | グランド・メイジャー ダン・ヘナー アラン・リー |
受賞 | 衣装デザイン賞 | ナイラ・ディクソン リチャード・テイラー |
受賞 | メイクアップ賞 | リチャード・テイラー |
受賞 | 視覚効果賞 | ジム・リジル ジョー・レテリ ランダル・ウィリアム・クック アレックス・ファンク |
受賞 | 音響賞 | クリストファー・ボイス マイケル・セマニック マイケル・ヘッジ ハモンド・ピーク |
受賞 | 編集賞 | ジェイミー・セルカーク |
原作との違い †
映像化や物語の短縮のため、原作とは様々な違いが存在する。以下は主な相違点。
- ビルボ・バギンズがホビット庄から旅立ってからフロド・バギンズが旅に出るまで、原作では17年間の時間が流れているが、映画ではこの期間は大幅に短縮されている(1年に満たない)
- 古森、トム・ボンバディルと塚山丘陵のカット。
- グロールフィンデルの代わりにアルウェンが、アラゴルンを助けるために登場している。他にも原作にはないアルウェンの登場シーンが増えている。
- 死者の軍勢はエレヒではなく死者の道で招集される。さらに死者の軍勢はペレンノール野の合戦で、ペレンノールとミナス・ティリスのモルドール軍を直接攻撃している。
- ミナス・ティリスのパランティーアは登場しない。角笛城でアラゴルンがオルサンクのパランティーアを使用するシーンもない。ただし『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション』では、アラゴルンはミナス・ティリスにてオルサンクのパランティーアを使い、サウロンに挑戦している。
- サンマス・ナウアでゴクリは一つの指輪を奪ってから、フロドともみ合った結果滅びの罅裂に落ちている。
- フロド達がホビット庄に帰還した後、サルマンやその配下のごろつき達と対決する『ホビット庄の掃蕩』はカット。サルマンは『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』では登場しない(ただし『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション』冒頭に、サルマンの死のシーンが挿入されている)
パロディ作品 †
公的団体による作品が複数存在する。
2002年にエルロンドの会議をモチーフにしたコメディ俳優ジャック・主演の短編コントが製作されている。
2007年にはDaniel Baxter製作の動画『How It Should Have Ended』シリーズの一貫として短編のパロディ作品が製作されている。
Blu-ray版 †
後から発売されたBlu-ray版は、劇場公開版とエクステンデッド・エディションの2種が存在する。
劇場公開版は、本編DVDがBlu-rayになった以外に変わりは無い(映像特典ディスクはDVDのまま)。
エクステンデッド・エディションBOXは、本編がBD2枚組みになり、新規のメイキングドキュメンタリーDVDが3部作につき各1本追加されている。その他の映像特典はDVD版スペシャル・エクステンデッド・エディションと同じ(こちらも映像特典ディスクはDVDのまま)。
スペシャル・プライス版 †
『ホビット 思いがけない冒険』DVDおよびBlu-ray発売に合わせ、映像特典をカットした廉価版DVDとBlu-rayが発売されることになった。
またエクステンデッド・エディションも、ワーナーより再発売されている。
WB COLLECTION版 †
関連書籍 †
- 『ロード・オブ・ザ・リング 公式ガイドブック』
- 『ロード・オブ・ザ・リング 公式メイキングブック』
- 『Visual Companion』
- 『The Lord of the Rings: The Art of the Fellowship of the Ring(ロード・オブ・ザ・リング アートブック)』
- 『The Lord of the Rings: The Art of the Two Towers』
- 『The Lord of the Rings: The Art of the Return of the King(ロード・オブ・ザ・リング 最終章)』
- 『The Lord of the Rings: Weapons and Warfare』
外部リンク †
コメント †
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