#author("2019-08-16T20:18:44+09:00","","")
#author("2019-12-30T18:22:32+09:00;2016-11-06T13:16:21+09:00","","")
* ルーミルのテングワール [#m179c079]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[言語]]|
|~スペル|Tengwar of Rúmil|
|~その他の呼び名|Alphabet of Rúmil, Rúmilian letters, sarati((単数形sarat))|

** 解説 [#Explanation]

>[[ノルドール]]族が初めて文字を考えついたのもこの時である。[[ティリオン>ティリオン(地名)]]の[[ルーミル>ルーミル(ティリオン)]]は、話と歌を記録するのに適した記号を初めて完成させた伝承学の大家の名前である。記号の中には金属や石に刻むのに用いられるものもあれば、筆やペンで書くのに用いられるものもあった。&br;(中略)&br;まだ若年の頃、[[かれ>フェアノール]]はルーミルの仕事を改良して、かれの名前を持ち、[[エルダール]]がその後ずっと用いることになる[[文字>フェアノール文字]]を考案した。((『[[シルマリルの物語]]』「第六章 フェアノールと鎖から解き放たれたメルコールのこと」))

[[ルーミル>ルーミル(ティリオン)]]が考案した、最古の[[エルダール]]文字。この文字を参考に[[フェアノール]]は[[フェアノール文字]]を考案した。フェアノール文字と違って、この文字は[[中つ国]]には伝わらなかった。
「ルーミルの[[テングワール]]」の名称は『[[追補編>指輪物語/追補編]]』で言及されているもの。『[[The Treason of Isengard>The History of Middle-earth/The Treason of Isengard]]』では''Alphabet of Rúmil''、『[[The War of the Jewels>The History of Middle-earth/The War of the Jewels]]』では''Rúmilian letters''や''sarati''と呼ばれている。saratiとは元来[[クウェンヤ]]において文字や記号全般を指す語で、[[テングワール]]と呼ばれるフェアノール文字が登場した後も、ルーミルの文字の名前として残った。

『[[指輪物語]]』『[[シルマリルの物語]]』などの出版された作品内には登場せず、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の原稿や日記に記されている。初出は1919年で、トールキンが考案した[[アルダ]]の文字では最も古い。

*** 特徴 [#r1b966e5]

-文字は子音を表し、母音は文字に添える記号で表す。ただし残されたサンプルによって、文字や記号に与えられた音には相違がある。

-横書きだけでなく縦書きも可能であり、書き順も左・右横書き、左・右縦書きが確認できる。左横書きと右横書きでは、文字の向きは左右が逆になる。元来は右横書き、または右横書きから始める牛耕式だったが、書物や筆記体では右縦書きが好まれたという(ただし残されたサンプルで最も多いのは左縦書き)。[[エルフ]]は両利きであり、手に文字のインクが付いてページを汚さないよう、使う手によって書き方を変えたと思われる。

-文字は直線に繋げる形で並べて、文章の体裁を整える。横書きでは線の下に子音の文字を、上に母音の記号を書く。縦書きでは線の右に文字を、左に記号を書く。ただし直線を用いていないサンプルも有る。

** 外部リンク [#Links]

[[Amanye Tenceli: The Sarati:http://at.mansbjorkman.net/sarati.htm]]

** コメント [#Comment]

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