#author("2022-09-10T20:43:09+09:00;2020-05-17T01:02:03+09:00","","")
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* ナン=タスレン [#g44d0775]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Nan-tathren|
|~その他の呼び名|柳の国(Land of Willows)、タサリナン(Tasarinan)、ナン=タサリオン(Nan-tasarion)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダリン]]で「柳の谷(Willow-vale)」の意味だが、『[[シルマリルの物語]]』『[[終わらざりし物語]]』では''柳の国''と訳される。『[[指輪物語]]』中の[[木の鬚の歌]]では、[[クウェンヤ]]で''タサリナン''あるいは''ナン=タサリオン''と呼ばれる。
[[ベレリアンド]]の南西部、[[ナログ]]川が[[シリオン]]川に合流する地。[[シリオンの河口]]の北に位置する。名の通り[[柳]]の木が生え、様々な花で溢れる草原があった。だが住み着く者はほとんどいなかった。

>ここでナログはシリオンと合流し、流れはゆるやかになり、生い茂る草地の間を広々と静かに流れていきます。きらめく川の岸辺には[[花菖蒲>あやめ]]が花咲く森のように茂り、草地は一面花で覆われ、あるいは宝石、あるいは鈴、あるいは赤や金にゆらめく炎、あるいは緑の天空にちりばめられた色とりどりの星々のようです。しかし中でも一番見事なのはナン=タスレンの柳です。風にそよいで薄緑や銀色に揺れ、無数の葉がさやぐさまは不思議な音楽のようです。((『[[終わらざりし物語]]』「トゥオルおよびかれがゴンドリンを訪れたこと」[[ヴォロンウェ]]が語るナン=タスレン))

[[ニアナイス・アルノイディアド]]の合戦以降は[[オーク]]や[[狼]]がこの地まで侵入してくるようになった。
[[ニルナエス・アルノエディアド]]の合戦以降は[[オーク]]や[[狼]]がこの地まで侵入してくるようになった。
[[ヴォロンウェ]]は[[ゴンドリン]]から[[バラール]]の[[キールダン]]のもとへと遣わされる旅の途中でこの地の美しさに魅せられ、しばらくの間留まった。[[ゴンドリン]]の陥落から逃れた[[トゥオル]]率いる[[ゴンドリンドリム]]の残党も、この地まで落ち延びてしばし休息を取ってから南にある[[シリオンの河口]]の[[港>シリオンの港]]へ向かった。

** コメント [#Comment]

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