#author("2021-12-21T02:18:00+09:00;2018-08-28T16:46:34+09:00","","")
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* アレン・アンド・アンウィン [#idd9f039]
** 概要 [#Summary]
|~カテゴリー|[[関連人物・組織・団体]]|
|~スペル|Allen and Unwin|
** 解説 [#Explanation]
イギリスの出版社。かつてのイギリスでの[[J.R.R.トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の著作の出版元。
1936年に社長のサー・スタンレー・アンウィン(Sir Stanley Unwin)が当時10歳だった息子のレイナー・アンウィン(Rayner Unwin)に『[[ホビットの冒険]]』の原稿を読ませたところ好意的な評価を得たことから、1937年に同書を出版した。また、売り上げが出せるかわからず会社に損害が出る可能性があると判断された『[[指輪物語]]』も1954~5年に出版した。
イギリスの出版社。[[J.R.R.トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』の最初の出版元。
1936年に社長の[[サー・スタンレー・アンウィン>スタンレー・アンウィン]]が当時10歳だった息子の[[レイナー・アンウィン]]に『[[ホビットの冒険]]』の原稿を読ませたところ好意的な評価を得たことから、1937年に同書を出版した。また、売り上げが出せるかわからず会社に損害が出る可能性があると判断された『[[指輪物語]]』も1954~5年に出版した。
トールキンは『指輪物語』と同時に『[[シルマリルの物語]]』も同社から出版することを強く希望していたが、スタンレーもレイナーも難色を示したため、一時両者の関係は破綻した。しかしトールキンの遅筆により『シルマリルの物語』完成の目処が立たなかったことと、別の出版社との『指輪物語』出版交渉が失敗したため、結局トールキンは同社と関係を修復した。
この他にも、費用を節約する目的からトールキンに付録の変更を迫ったり([[スロールの地図#備考>スロールの地図#notes]]や[[マザルブルの書#写し>マザルブルの書#duplicate]]の項目を参照)、同様の目的から『指輪物語』を三巻本(三部作)として出版することを提案したりするなど、現行の作品の体裁には同社の意向が少なからず関わっている。
一方、『指輪物語』があまりに前例のない作品であることから商業的に失敗することを危惧した同社は、トールキンと利益配分協定((著者は'''本の売上げが製作費用をカヴァーするまで、一文も受け取らないが、それから先は、生じたあらゆる利益を出版社と折半するという'''方式。これにより出版社は作品の売り上げが振るわなかった場合のリスクを最小限に抑えることができる。(引用部は『[[J.R.R.トールキン 或る伝記]]』)))を結んで同作を出版した。結局、『指輪物語』は大ヒットし、トールキンの懐には予想外の大金が転がり込んでくる結果となった。
1987年にベル&ヘイマン(Bell & Hyman)と合併してアンウィン・ヘイマン(Unwin Hyman)となった。
1990年に[[ハーパーコリンズ]]に買収された。この買収を機にオーストラリアのアレン・アンド・アンウィンは独立し、現在も同国とニュージーランドで出版を行っている。
** 外部リンク [#Links]
- [[公式サイト:https://www.allenandunwin.com/]]
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