-- 雛形とするページ -- Template * マエグリン [#sf627e50] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[人名]]| |~スペル|Maeglin| |~異訳|マイグリン| |~その他の呼び名|ローミオン(Lómion)| |~種族|[[エルフ]]([[シンダール]]と[[ノルドール]]の混血)| |~性別|男| |~生没年|[[第一紀]](320)~†(510)(享年190)| |~親|[[エオル>エオル(マエグリンの父)]](父)、[[アルエゼル]](母)| |~兄弟|なし| |~配偶者|なし| |~子|なし| ** 解説 [#Explanation] 名は[[シンダリン]]で「鋭く見通す目(Sharp Glance)」の意。[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]と[[アルエゼル]]の息子。マエグリンの名は12歳になったときに、父親のエオルによって与えられたもので、母親の[[アルエゼル]]からは、エオルによって禁じられていた[[クウェンヤ]]で「薄明の息子(Child of the Twilight)」((「薄暮の息子」の訳もあり))の意であるローミオンの名を与えられた。 >マエグリンは、背丈もすっかり伸びきるほど成長するにつれ、顔形、姿形は[[ノルドール]]の同族の方に似てきたが、気持や精神は紛れもなく父の子であった。自分の利害に多少とも関係があることを除き、口数は非常に少なかったが、いったん口を開くと、その声には聞く者を動かし、逆らう者を圧倒する力があった。かれは背が高く、髪が黒く、目の色も黒っぽかったが、ノルドール族の目がそうであるように、光を&ruby(たた){湛};えた鋭い目を持ち、肌の色は白かった。((『[[シルマリルの物語]]』「マエグリンのこと」)) 父[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]はマエグリンに名を与えて後、熱心に自分の技術を教え、また[[ドワーフ]]たちの許に連れて行っては彼らの技術をも学ばせた。そのためマエグリンは、父親譲りの高い鍛冶の技術を持つようになった。だがマエグリンは母[[アルエゼル]]の方を愛しており、母の話を聞くうちに[[ゴンドリン]]に憧れるようになり、アルエゼルと共にエオルの目を逃れて、ゴンドリンに辿り着く。マエグリンは伯父の[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]に一目で気に入られ、マエグリンはトゥルゴンに臣従を誓った。だが彼らの後を追ってきたエオルは、息子を奪われるくらいならと隠し持っていた投げ槍でマエグリンを殺そうとした。アルエゼルがマエグリンを庇って投げ槍を受けて死に、エオルは[[カラグドゥール]]の断崖から突き落とされて処刑されたが、この時エオルはマエグリンを呪い、ゴンドリンで自分と同じ死を迎えると予言した。 マエグリンはその後も[[ゴンドリン]]に残り、[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]に仕えて寵愛された。彼は鍛冶師として優れた仕事を行い、[[アングハバール]]の鉄でゴンドリンの武具を強化した。また[[ニルナエス・アルノエディアド]]では[[摂政]]として都に留まるのをよしとせずにトゥルゴンの傍らで戦い、名誉を得た。だが彼はゴンドリンに来た最初の日から、トゥルゴンの娘で、マエグリンにとっては従姉にあたる[[イドリル]]を密かに愛していた。これは[[エルダール]]にとっては近親相姦に相当するものであり、決して報われぬ運命にあった。この叶わぬ恋の代償として、マエグリンはさらに権勢と栄誉を求め、そのためならいかなる労苦も厭わなかった。しかしゴンドリンに[[トゥオル]]が来てイドリルと結ばれると、マエグリンはトゥオルの栄光と、彼が得た愛に嫉妬した。 [[トゥオル]]と[[イドリル]]の間に[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が誕生してしばらく後、採鉱の仕事のため[[ゴンドリン]]の外に出ていたマエグリンは、[[オーク]]に捕らえられて[[アングバンド]]に連行された。[[モルゴス]]に脅迫されたマエグリンは、イドリルへの恋慕とトゥオルへの憎しみのため、それまで敵には位置が知られていなかったゴンドリンの秘密をモルゴスに話してしまい、マエグリンは裏切りの密約と引き換えに釈放されてゴンドリンに戻った。 モルゴス軍がゴンドリンを襲撃した時、マエグリンはイドリルとエアレンディルに手を掛けようとした。その時イドリルたちを助けに入ったトゥオルと取っ組み合いになり、ゴンドリンの城壁から投げ落とされ、[[アモン・グワレス]]の岩壁に三度激突して炎の海の中へ落下していくという、[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]が予言した通りの死に様を遂げた。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) タイムスタンプを変更しない(管理者パスワードが必用) * マエグリン [#sf627e50] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[人名]]| |~スペル|Maeglin| |~異訳|マイグリン| |~その他の呼び名|ローミオン(Lómion)| |~種族|[[エルフ]]([[シンダール]]と[[ノルドール]]の混血)| |~性別|男| |~生没年|[[第一紀]](320)~†(510)(享年190)| |~親|[[エオル>エオル(マエグリンの父)]](父)、[[アルエゼル]](母)| |~兄弟|なし| |~配偶者|なし| |~子|なし| ** 解説 [#Explanation] 名は[[シンダリン]]で「鋭く見通す目(Sharp Glance)」の意。[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]と[[アルエゼル]]の息子。マエグリンの名は12歳になったときに、父親のエオルによって与えられたもので、母親の[[アルエゼル]]からは、エオルによって禁じられていた[[クウェンヤ]]で「薄明の息子(Child of the Twilight)」((「薄暮の息子」の訳もあり))の意であるローミオンの名を与えられた。 >マエグリンは、背丈もすっかり伸びきるほど成長するにつれ、顔形、姿形は[[ノルドール]]の同族の方に似てきたが、気持や精神は紛れもなく父の子であった。自分の利害に多少とも関係があることを除き、口数は非常に少なかったが、いったん口を開くと、その声には聞く者を動かし、逆らう者を圧倒する力があった。かれは背が高く、髪が黒く、目の色も黒っぽかったが、ノルドール族の目がそうであるように、光を&ruby(たた){湛};えた鋭い目を持ち、肌の色は白かった。((『[[シルマリルの物語]]』「マエグリンのこと」)) 父[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]はマエグリンに名を与えて後、熱心に自分の技術を教え、また[[ドワーフ]]たちの許に連れて行っては彼らの技術をも学ばせた。そのためマエグリンは、父親譲りの高い鍛冶の技術を持つようになった。だがマエグリンは母[[アルエゼル]]の方を愛しており、母の話を聞くうちに[[ゴンドリン]]に憧れるようになり、アルエゼルと共にエオルの目を逃れて、ゴンドリンに辿り着く。マエグリンは伯父の[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]に一目で気に入られ、マエグリンはトゥルゴンに臣従を誓った。だが彼らの後を追ってきたエオルは、息子を奪われるくらいならと隠し持っていた投げ槍でマエグリンを殺そうとした。アルエゼルがマエグリンを庇って投げ槍を受けて死に、エオルは[[カラグドゥール]]の断崖から突き落とされて処刑されたが、この時エオルはマエグリンを呪い、ゴンドリンで自分と同じ死を迎えると予言した。 マエグリンはその後も[[ゴンドリン]]に残り、[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]に仕えて寵愛された。彼は鍛冶師として優れた仕事を行い、[[アングハバール]]の鉄でゴンドリンの武具を強化した。また[[ニルナエス・アルノエディアド]]では[[摂政]]として都に留まるのをよしとせずにトゥルゴンの傍らで戦い、名誉を得た。だが彼はゴンドリンに来た最初の日から、トゥルゴンの娘で、マエグリンにとっては従姉にあたる[[イドリル]]を密かに愛していた。これは[[エルダール]]にとっては近親相姦に相当するものであり、決して報われぬ運命にあった。この叶わぬ恋の代償として、マエグリンはさらに権勢と栄誉を求め、そのためならいかなる労苦も厭わなかった。しかしゴンドリンに[[トゥオル]]が来てイドリルと結ばれると、マエグリンはトゥオルの栄光と、彼が得た愛に嫉妬した。 [[トゥオル]]と[[イドリル]]の間に[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が誕生してしばらく後、採鉱の仕事のため[[ゴンドリン]]の外に出ていたマエグリンは、[[オーク]]に捕らえられて[[アングバンド]]に連行された。[[モルゴス]]に脅迫されたマエグリンは、イドリルへの恋慕とトゥオルへの憎しみのため、それまで敵には位置が知られていなかったゴンドリンの秘密をモルゴスに話してしまい、マエグリンは裏切りの密約と引き換えに釈放されてゴンドリンに戻った。 モルゴス軍がゴンドリンを襲撃した時、マエグリンはイドリルとエアレンディルに手を掛けようとした。その時イドリルたちを助けに入ったトゥオルと取っ組み合いになり、ゴンドリンの城壁から投げ落とされ、[[アモン・グワレス]]の岩壁に三度激突して炎の海の中へ落下していくという、[[エオル>エオル(マエグリンの父)]]が予言した通りの死に様を遂げた。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) テキスト整形のルールを表示する