-- 雛形とするページ -- Template * バラヒルの&ruby(ゆびわ){指輪}; [#w5d6362a] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[物・品の名前]]| |~スペル|Ring of Barahir| |~異訳|バラヒアの指輪| |~その他の呼び名|フェラグンドの指輪 (Ring of Felagund)| ** 解説 [#Explanation] [[上古]]の時代に[[エルフ]]の王[[フィンロド・フェラグンド>フィンロド]]が、[[エダイン]]([[人間]])の英雄[[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]に贈った指輪。上古が過ぎ去った後もこの指輪は[[ドゥーネダイン]]王家に受け継がれ、[[北方王国]]に伝わる宝器の一つとなった。 [[力の指輪]]の類ではなく何の魔力もないが、遙かに古い歴史を持ち、上古から続く[[エルフ]]と[[人間]]の絆を示している。 >この指輪は、エメラルドの目を持つ双生の蛇を&ruby(かたど){象};り、二つの頭部が金の花冠の下で出会い、一つがそれを持上げ、もう一つが&ruby(むさぼ){貪};り喰うていた。((『[[シルマリルの物語]]』「ベレンとルーシエンのこと」 指輪に象られているのは[[フィナルフィン]]王家の紋章であり、蛇の瞳に使われている緑の石は[[ヴァリノール]]で作られた[[ノルドールの宝石]]であった。)) >「これはその古さだけでも、そなたには値踏みもできぬ値打ちのある品物である。これにはいかなる力もない。あるのはただわが王家を愛している者たちがこれに対して抱いている敬意だけである。」((『[[指輪物語]] [[追補編>指輪物語/追補編]]』「アラゴルンとアルウェンの物語(その一部)」 [[アルヴェドゥイ]]が[[ロッソス]]の族長に指輪を預けた時の言葉。)) *** [[第一紀]]のバラヒルの指輪 [#mb43cac0] この指輪は元来、[[ナルゴスロンド]]の王[[フィンロド・フェラグンド>フィンロド]]の指輪であった。 [[ダゴール・ブラゴッラハ]]の戦いにおいてフィンロドが[[モルゴス]]の軍勢に包囲された時、[[ベオル家]]の[[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]は血路を開いてフィンロドを救出した。この恩に報いるため、フィンロドは'''バラヒル及びその一族がいかなることであれ難渋することがあればこれを助ける'''との誓いを立て、友情と援助の証として指輪をバラヒルに与えた。 その後[[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]は[[サウロン]]の配下の[[オーク]]に襲撃されて殺され、指輪をつけたその片手はオークの隊長に手柄の印として持ち去られようとした。これをバラヒルの息子[[ベレン>ベレン(バラヒルの息子)]]が追跡し、隊長を殺して指輪と片手を奪回した。 やがて[[シルマリル]]を求める難題を課されたベレンは、この指輪を身の証としてフィンロドの許を訪れた。フィンロドはかつて立てた誓いを違えることなくベレンを助け、[[トル=イン=ガウルホス]]の地下牢でベレンの身代わりになって命を落とした。 *** [[第二紀]]のバラヒルの指輪 [#v6996cc3] バラヒルの指輪はそのまま後世に伝えられ(恐らくベレンの息子[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]、その娘[[エルウィング]]、その息子[[エルロス]]と伝えられていったのであろう)、[[ヌーメノール]]王家が所有する宝器の一つとなる。やがて[[タル=エレンディル]]は指輪を娘の[[シルマリエン]]に与え、以後は[[アンドゥーニエ]]領主の宝として受け継がれた。 アンドゥーニエ領主の末裔である[[エレンディル]]は[[節士]]を率いて[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]を逃れ、[[中つ国]]に[[亡国の民の王国]]を創建する。彼の手によってバラヒルの指輪も没落から救われた。そして指輪は[[北方王国]][[アルノール]]に伝わる宝器の一つとなった。 *** [[第三紀]]のバラヒルの指輪 [#v50a4672] [[北方王国]]最後の王[[アルヴェドゥイ]]は[[アングマール]]に逐われて落ち延びた先で雪人[[ロッソス]]族の援助を受ける。船が王を助けに来た時、アルヴェドゥイはロッソスの族長に謝礼としてバラヒルの指輪を渡し、'''これはそなたの助けにはならぬだろう。しかしもしそなたが窮迫するようなことがあれば、わが縁者がそなたの望む限りのものを支払ってこれを買い戻すだろう'''と約束した。 アルヴェドゥイの乗った船は氷雪のため[[フォロヒェル]]の海に沈んだが、指輪はロッソスに預けられたことで沈没を免れ、後に王の言葉どおり北方の[[ドゥーネダイン]]([[野伏]])によって買い戻された。そして他の北方王国の宝器([[ナルシル]]の破片、[[アンヌーミナスの王笏]]、[[エレンディルミル]])と共に[[裂け谷]]の[[エルロンド]]の手に預けられた。 [[アラゴルン二世]]が成人した時、エルロンドは指輪をアラゴルンに与えた。そしてアラゴルンと[[アルウェン]]が[[ケリン・アムロス]]で婚約の誓いを交わしたとき、アラゴルンからアルウェンに与えられた。 ** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie] [[アルウェン]]には与えられておらず、冒頭より終始[[アラゴルン>アラゴルン二世]]が身に付けている。 [[グリーマ]]が、アラゴルンが身につけていたこの指輪に気がついたため、[[サルマン]]がアラゴルンの正体を知る。 *** 画像 [#wdcc8185] &ref(vlcsnap-00110.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における、バラヒルの指輪を身につけたアラゴルン); &ref(vlcsnap-00109.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における、サルマンが見るバラヒルの指輪についての文献); *** グッズ [#jd7ef9b7] #amazon(B0040VN980) #amazon(B01IKGKZNM) #amazon(B00PHEIYYI) #amazon(B00RXA6B12) #amazon(B00PHEIYW0) #amazon(B06Y29FMF7) #amazon(B07M5MHZ3X) ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) タイムスタンプを変更しない(管理者パスワードが必用) * バラヒルの&ruby(ゆびわ){指輪}; [#w5d6362a] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[物・品の名前]]| |~スペル|Ring of Barahir| |~異訳|バラヒアの指輪| |~その他の呼び名|フェラグンドの指輪 (Ring of Felagund)| ** 解説 [#Explanation] [[上古]]の時代に[[エルフ]]の王[[フィンロド・フェラグンド>フィンロド]]が、[[エダイン]]([[人間]])の英雄[[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]に贈った指輪。上古が過ぎ去った後もこの指輪は[[ドゥーネダイン]]王家に受け継がれ、[[北方王国]]に伝わる宝器の一つとなった。 [[力の指輪]]の類ではなく何の魔力もないが、遙かに古い歴史を持ち、上古から続く[[エルフ]]と[[人間]]の絆を示している。 >この指輪は、エメラルドの目を持つ双生の蛇を&ruby(かたど){象};り、二つの頭部が金の花冠の下で出会い、一つがそれを持上げ、もう一つが&ruby(むさぼ){貪};り喰うていた。((『[[シルマリルの物語]]』「ベレンとルーシエンのこと」 指輪に象られているのは[[フィナルフィン]]王家の紋章であり、蛇の瞳に使われている緑の石は[[ヴァリノール]]で作られた[[ノルドールの宝石]]であった。)) >「これはその古さだけでも、そなたには値踏みもできぬ値打ちのある品物である。これにはいかなる力もない。あるのはただわが王家を愛している者たちがこれに対して抱いている敬意だけである。」((『[[指輪物語]] [[追補編>指輪物語/追補編]]』「アラゴルンとアルウェンの物語(その一部)」 [[アルヴェドゥイ]]が[[ロッソス]]の族長に指輪を預けた時の言葉。)) *** [[第一紀]]のバラヒルの指輪 [#mb43cac0] この指輪は元来、[[ナルゴスロンド]]の王[[フィンロド・フェラグンド>フィンロド]]の指輪であった。 [[ダゴール・ブラゴッラハ]]の戦いにおいてフィンロドが[[モルゴス]]の軍勢に包囲された時、[[ベオル家]]の[[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]は血路を開いてフィンロドを救出した。この恩に報いるため、フィンロドは'''バラヒル及びその一族がいかなることであれ難渋することがあればこれを助ける'''との誓いを立て、友情と援助の証として指輪をバラヒルに与えた。 その後[[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]は[[サウロン]]の配下の[[オーク]]に襲撃されて殺され、指輪をつけたその片手はオークの隊長に手柄の印として持ち去られようとした。これをバラヒルの息子[[ベレン>ベレン(バラヒルの息子)]]が追跡し、隊長を殺して指輪と片手を奪回した。 やがて[[シルマリル]]を求める難題を課されたベレンは、この指輪を身の証としてフィンロドの許を訪れた。フィンロドはかつて立てた誓いを違えることなくベレンを助け、[[トル=イン=ガウルホス]]の地下牢でベレンの身代わりになって命を落とした。 *** [[第二紀]]のバラヒルの指輪 [#v6996cc3] バラヒルの指輪はそのまま後世に伝えられ(恐らくベレンの息子[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]、その娘[[エルウィング]]、その息子[[エルロス]]と伝えられていったのであろう)、[[ヌーメノール]]王家が所有する宝器の一つとなる。やがて[[タル=エレンディル]]は指輪を娘の[[シルマリエン]]に与え、以後は[[アンドゥーニエ]]領主の宝として受け継がれた。 アンドゥーニエ領主の末裔である[[エレンディル]]は[[節士]]を率いて[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]を逃れ、[[中つ国]]に[[亡国の民の王国]]を創建する。彼の手によってバラヒルの指輪も没落から救われた。そして指輪は[[北方王国]][[アルノール]]に伝わる宝器の一つとなった。 *** [[第三紀]]のバラヒルの指輪 [#v50a4672] [[北方王国]]最後の王[[アルヴェドゥイ]]は[[アングマール]]に逐われて落ち延びた先で雪人[[ロッソス]]族の援助を受ける。船が王を助けに来た時、アルヴェドゥイはロッソスの族長に謝礼としてバラヒルの指輪を渡し、'''これはそなたの助けにはならぬだろう。しかしもしそなたが窮迫するようなことがあれば、わが縁者がそなたの望む限りのものを支払ってこれを買い戻すだろう'''と約束した。 アルヴェドゥイの乗った船は氷雪のため[[フォロヒェル]]の海に沈んだが、指輪はロッソスに預けられたことで沈没を免れ、後に王の言葉どおり北方の[[ドゥーネダイン]]([[野伏]])によって買い戻された。そして他の北方王国の宝器([[ナルシル]]の破片、[[アンヌーミナスの王笏]]、[[エレンディルミル]])と共に[[裂け谷]]の[[エルロンド]]の手に預けられた。 [[アラゴルン二世]]が成人した時、エルロンドは指輪をアラゴルンに与えた。そしてアラゴルンと[[アルウェン]]が[[ケリン・アムロス]]で婚約の誓いを交わしたとき、アラゴルンからアルウェンに与えられた。 ** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie] [[アルウェン]]には与えられておらず、冒頭より終始[[アラゴルン>アラゴルン二世]]が身に付けている。 [[グリーマ]]が、アラゴルンが身につけていたこの指輪に気がついたため、[[サルマン]]がアラゴルンの正体を知る。 *** 画像 [#wdcc8185] &ref(vlcsnap-00110.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における、バラヒルの指輪を身につけたアラゴルン); &ref(vlcsnap-00109.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における、サルマンが見るバラヒルの指輪についての文献); *** グッズ [#jd7ef9b7] #amazon(B0040VN980) #amazon(B01IKGKZNM) #amazon(B00PHEIYYI) #amazon(B00RXA6B12) #amazon(B00PHEIYW0) #amazon(B06Y29FMF7) #amazon(B07M5MHZ3X) ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) テキスト整形のルールを表示する