-- 雛形とするページ -- Template * ハラド [#j871e85f] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[地名]]| |~スペル|Harad| |~その他の呼び名|[[ハラドワイス]](Haradwaith)、南方国(Sutherland)、太陽の国(Sunlands)((『[[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』で[[サム>サムワイズ・ギャムジー]]が[[&ruby(スワート){色黒};人>色黒人]]がいる場所として言及する名。『[[Guide to the Names in The Lord of the Rings]]』によると、[[ゴンドール]]や[[中つ国]]北西部において、この名は[[共通語]]やその他言語でも、遠い南の国々を指す一般的な名前とされる。))| ** 解説 [#Explanation] [[シンダリン]]で「南(south)」の意。[[ゴンドール]]や[[モルドール]]より南の地域を漠然と指し、その中で比較的北側は[[近ハラド]]、奥地は[[遠ハラド]]と呼ばれる。この地域に住む[[人間]]は[[ハラドリム]]と呼ばれる。 >「わしらそっちには行ったことない。だけど百[[リーグ]]もあるっていうよ。そのうち[[決して静かにならない大きな水>ベルファラス湾]]の見えるとこに出るっていうよ。 … それからその先にはまだまだ国があるっていうよ。だけどそこじゃ[[黄色い顔>太陽]]がとっても熱くて、雲がめったに出ない、そして[[人間]]はとっても荒々しくて黒い顔をしてるっていうよ。わしらその国は見たくないよ。」((『[[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』「黒門不通」[[ハラド街道]]の先にある国について語る[[ゴクリ]]の言葉)) *** 地名 [#x0087108] -[[ハロンドール]]([[ゴンドール]]と[[ハラドリム]]との領有権係争地) --[[ポロス]]川 --[[ハルネン]]川(古のゴンドールとハラドの境界) -[[ハラド街道]] -[[ウンバール]] -[[ハンド]] -[[近ハラド]] -[[遠ハラド]] *** ハラドの歴史 [#qf363536] ハラドにいつから[[人間]]が住み着いていたのかは明らかではないが、[[第二紀]]にはすでに原住民がおり、[[ヌーメノール]]と[[サウロン]]との係争地となる。 第二紀600年にはじめて[[中つ国]]の沿岸に現れた[[ヌーメノール]]の船団が、第二紀を通じて最も頻繁に航海したのがハラドの西岸であった。 当初、ヌーメノール人は友好的な訪問者であり、ハラドの民をはじめとする中つ国の土着の[[人間]]はかれらを落日の彼方から贈物を携えて現れる神として崇めた。だがヌーメノールに影が育つにつれ、かれらはハラドの西岸を中心として無数の植民地を築き、やがて過酷な略奪者として君臨するようになる。 1800年頃からヌーメノールは恒久的な居留地を築き始め、その最大のものである[[ウンバール]]は2280年には大要塞と化した。 一方、1701年に[[エリアドール]]を駆逐された[[サウロン]]は[[モルドール]]に拠り、[[中つ国]]の[[東>リューン]]と南に勢力を伸ばした。 サウロンは[[人間]]の王侯に[[九つの指輪]]を分配してかれらを支配し、中つ国の人間の上に神として君臨するようになる。やがてサウロンの勢力はハラド西岸のヌーメノールの植民地にまで達し、両者は中つ国の覇権を巡って衝突するようになった。 そこで第二紀3261年、ヌーメノールの黄金王[[アル=ファラゾーン]]は大艦隊を[[ウンバール]]に上陸させて、投降したサウロンを翌年ヌーメノールへ連行した。 しかしその後、サウロンの影響を受けて邪悪に染まった[[ヌーメノール人]]はなお一層過酷な圧制者となり、ハラドの植民地から富を収奪する一方、人身御供をはじめとした忌まわしい邪教を中つ国に広めた。 第二紀3319年に[[ヌーメノール]]は海中に没したが、没落を免れた邪悪なヌーメノール人は南方の植民地で生き残り、[[黒きヌーメノーレアン]]として知られるようになる。かれらの内[[ヘルモール]]と[[フイヌル]]は[[ハラドリム]]の中で権力を握った。 そのため[[第三紀]]になってもハラドは[[サウロン]]の影響が強く、[[ゴンドール]]に敵対的であり続けた。 [[ウンバール]]はそうした敵対勢力の拠点となった。そこで830年から1050年にかけてゴンドールの[[船艦王]]たちは海軍力を築いてウンバールを奪取し、[[ヒャルメンダキル一世]]は南征して大勝し、ハラドの王たちにゴンドールの主権を認めさせた。これはゴンドールの最盛期を通じて続いた。 しかし[[同族の争い]]によってゴンドールが海軍力を喪失し、ウンバールが叛徒の手に落ちると、ハラドは再びゴンドールに敵対するようになる。ウンバールを拠点とした[[海賊]]はしばしばゴンドールの沿岸地方を悩ました。 やがて[[サウロン]]が[[モルドール]]に戻ると、ハラドの国々は公然とその属国として動いた。 [[指輪戦争]]では多くの軍勢がモルドールの召集に応え、ゴンドールへの攻撃に参加した。 [[第四紀]]になると、ハラドと西方諸国の間で講和が成立したようである。 **『[[Iron Crown Enterprises]]』による設定 [#v9194fc4] ハラドを舞台にしたキャンペーンが展開する九冊のサプリメントが出版されている。 --『Court of Ardor in Southern Middle-earth』 --『Far Harad The Scorched Land』 --『Forest of Tears』 --『Greater Harad』 --『Hazards of the Harad Wood』 --『Shadow in the South』 --『Umbar Haven of the Corsairs』 --『Warlords of the Desert』 --『Pirates of Pelargir』 ** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO] 近ハラドは現地の言葉でシャガナ(Shagâna)、遠ハラドはジャルマット(Jarmát)と呼ばれている。 冥王サウロンは"全てを見通す始祖(the One-Who-Sees-All)"を意味するバルクーシュ(Barkhûsh)の名で呼ばれる。 ウンバールとハロンドールの間の地域はイコルバーン渓谷(Valley of Ikorbân)と呼ばれている。 また、遠ハラドはオルダク帝国(Ordâkh)の支配下にあり、指輪戦争終結後は近ハラドの支配権を巡って現地の勢力と争っている。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) タイムスタンプを変更しない(管理者パスワードが必用) * ハラド [#j871e85f] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[地名]]| |~スペル|Harad| |~その他の呼び名|[[ハラドワイス]](Haradwaith)、南方国(Sutherland)、太陽の国(Sunlands)((『[[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』で[[サム>サムワイズ・ギャムジー]]が[[&ruby(スワート){色黒};人>色黒人]]がいる場所として言及する名。『[[Guide to the Names in The Lord of the Rings]]』によると、[[ゴンドール]]や[[中つ国]]北西部において、この名は[[共通語]]やその他言語でも、遠い南の国々を指す一般的な名前とされる。))| ** 解説 [#Explanation] [[シンダリン]]で「南(south)」の意。[[ゴンドール]]や[[モルドール]]より南の地域を漠然と指し、その中で比較的北側は[[近ハラド]]、奥地は[[遠ハラド]]と呼ばれる。この地域に住む[[人間]]は[[ハラドリム]]と呼ばれる。 >「わしらそっちには行ったことない。だけど百[[リーグ]]もあるっていうよ。そのうち[[決して静かにならない大きな水>ベルファラス湾]]の見えるとこに出るっていうよ。 … それからその先にはまだまだ国があるっていうよ。だけどそこじゃ[[黄色い顔>太陽]]がとっても熱くて、雲がめったに出ない、そして[[人間]]はとっても荒々しくて黒い顔をしてるっていうよ。わしらその国は見たくないよ。」((『[[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』「黒門不通」[[ハラド街道]]の先にある国について語る[[ゴクリ]]の言葉)) *** 地名 [#x0087108] -[[ハロンドール]]([[ゴンドール]]と[[ハラドリム]]との領有権係争地) --[[ポロス]]川 --[[ハルネン]]川(古のゴンドールとハラドの境界) -[[ハラド街道]] -[[ウンバール]] -[[ハンド]] -[[近ハラド]] -[[遠ハラド]] *** ハラドの歴史 [#qf363536] ハラドにいつから[[人間]]が住み着いていたのかは明らかではないが、[[第二紀]]にはすでに原住民がおり、[[ヌーメノール]]と[[サウロン]]との係争地となる。 第二紀600年にはじめて[[中つ国]]の沿岸に現れた[[ヌーメノール]]の船団が、第二紀を通じて最も頻繁に航海したのがハラドの西岸であった。 当初、ヌーメノール人は友好的な訪問者であり、ハラドの民をはじめとする中つ国の土着の[[人間]]はかれらを落日の彼方から贈物を携えて現れる神として崇めた。だがヌーメノールに影が育つにつれ、かれらはハラドの西岸を中心として無数の植民地を築き、やがて過酷な略奪者として君臨するようになる。 1800年頃からヌーメノールは恒久的な居留地を築き始め、その最大のものである[[ウンバール]]は2280年には大要塞と化した。 一方、1701年に[[エリアドール]]を駆逐された[[サウロン]]は[[モルドール]]に拠り、[[中つ国]]の[[東>リューン]]と南に勢力を伸ばした。 サウロンは[[人間]]の王侯に[[九つの指輪]]を分配してかれらを支配し、中つ国の人間の上に神として君臨するようになる。やがてサウロンの勢力はハラド西岸のヌーメノールの植民地にまで達し、両者は中つ国の覇権を巡って衝突するようになった。 そこで第二紀3261年、ヌーメノールの黄金王[[アル=ファラゾーン]]は大艦隊を[[ウンバール]]に上陸させて、投降したサウロンを翌年ヌーメノールへ連行した。 しかしその後、サウロンの影響を受けて邪悪に染まった[[ヌーメノール人]]はなお一層過酷な圧制者となり、ハラドの植民地から富を収奪する一方、人身御供をはじめとした忌まわしい邪教を中つ国に広めた。 第二紀3319年に[[ヌーメノール]]は海中に没したが、没落を免れた邪悪なヌーメノール人は南方の植民地で生き残り、[[黒きヌーメノーレアン]]として知られるようになる。かれらの内[[ヘルモール]]と[[フイヌル]]は[[ハラドリム]]の中で権力を握った。 そのため[[第三紀]]になってもハラドは[[サウロン]]の影響が強く、[[ゴンドール]]に敵対的であり続けた。 [[ウンバール]]はそうした敵対勢力の拠点となった。そこで830年から1050年にかけてゴンドールの[[船艦王]]たちは海軍力を築いてウンバールを奪取し、[[ヒャルメンダキル一世]]は南征して大勝し、ハラドの王たちにゴンドールの主権を認めさせた。これはゴンドールの最盛期を通じて続いた。 しかし[[同族の争い]]によってゴンドールが海軍力を喪失し、ウンバールが叛徒の手に落ちると、ハラドは再びゴンドールに敵対するようになる。ウンバールを拠点とした[[海賊]]はしばしばゴンドールの沿岸地方を悩ました。 やがて[[サウロン]]が[[モルドール]]に戻ると、ハラドの国々は公然とその属国として動いた。 [[指輪戦争]]では多くの軍勢がモルドールの召集に応え、ゴンドールへの攻撃に参加した。 [[第四紀]]になると、ハラドと西方諸国の間で講和が成立したようである。 **『[[Iron Crown Enterprises]]』による設定 [#v9194fc4] ハラドを舞台にしたキャンペーンが展開する九冊のサプリメントが出版されている。 --『Court of Ardor in Southern Middle-earth』 --『Far Harad The Scorched Land』 --『Forest of Tears』 --『Greater Harad』 --『Hazards of the Harad Wood』 --『Shadow in the South』 --『Umbar Haven of the Corsairs』 --『Warlords of the Desert』 --『Pirates of Pelargir』 ** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO] 近ハラドは現地の言葉でシャガナ(Shagâna)、遠ハラドはジャルマット(Jarmát)と呼ばれている。 冥王サウロンは"全てを見通す始祖(the One-Who-Sees-All)"を意味するバルクーシュ(Barkhûsh)の名で呼ばれる。 ウンバールとハロンドールの間の地域はイコルバーン渓谷(Valley of Ikorbân)と呼ばれている。 また、遠ハラドはオルダク帝国(Ordâkh)の支配下にあり、指輪戦争終結後は近ハラドの支配権を巡って現地の勢力と争っている。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) テキスト整形のルールを表示する