-- 雛形とするページ -- Template * ドルソニオン [#h1f80188] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[地名]]| |~スペル|Dorthonion| |~その他の呼び名|タウル=ヌ=フイン、タウア=ヌ=フイン(Taur-nu-Fuin) &br; デルドゥーワス(Deldúwath) &br; トル・フイン(Tol Fuin)| ** 解説 [#Explanation] [[シンダリン]]で「松の木の国(Land of Pines)」の意味。[[ベレリアンド]]の北の辺境に存在した、東西およそ六十[[リーグ]](約290km)の広大な高地((『[[unfinished index]]』‘Dorthonion, land of pines, a highland on north borders of Beleriand’))。名の通り大きな[[松林>松]]がたくさんあり(特に北側と西側)、寒々しい高地には[[エレド・ウェスリン(影の山脈)>エレド・ウェスリン]]の山々よりも高い裸の岩山が聳え、それらの麓には多くの湖があった。北側は[[アルド=ガレン(アンファウグリス)>アンファウグリス]]の平原から緩やかな斜面が高地へと続いていたが、南側は[[エレド・ゴルゴロス(恐怖の山脈)>エレド・ゴルゴロス]]と呼ばれる急な断崖になっていた。エレド・ゴルゴロスの西端には[[ディンバール]]へ下る[[アナハ]]の山道があった。 [[ノルドール]]族の帰還後その民の一部が住み着いており、[[アングロド]]と[[アエグノール]]が北の斜面を防衛していた。[[ベオルの族>ベオル家]]も後にこの地に定住し、[[ボロミル>ボロミル(ボロンの息子)]]はドルソニオン北東部の[[ラドロス]]の統治権を与えられた。 [[ダゴール・ブラゴッラハ]]の合戦の際に[[モルゴス]]が放った火の川によって北側の斜面の森が焼き尽くされ、その後に育った根が絡まり合い黒くねじ曲った樹々に覆われると、迷い込んだ者は恐ろしい幻影に追い回されて、しまいには狂死する恐ろしい迷いの森となった。そのためこの森は[[シンダリン]]で「夜闇の森(Forest under Night, Forest under Nightshade)」の意である''タウル=ヌ=フイン''、あるいは「夜闇の恐怖(Horror of Night-shadow)」の意である''デルドゥーワス''と呼ばれ、[[オーク]]ですらよほどの必要に迫られなければ近寄らなくなった。 [[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]率いる[[ドルソニオンの無宿者たち]]は高地の東にある[[タルン・アエルイン]]の湖畔を隠れ家として踏みとどまり、モルゴスの勢力に対して抵抗を行った。 [[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]がオークに拉致された[[トゥーリン]]を探してやってきた際にタウル=ヌ=フインの森で[[グウィンドール]]を発見した。その後救出されたトゥーリンが誤ってベレグを殺してしまうと、ベレグの遺体はトゥーリンとグウィンドールによってタウル=ヌ=フインに埋葬された。 ドルソニオンの名は『[[指輪物語]]』の[[木の鬚の歌]]にも登場し、その中ではドルソニオンに存在した[[オロド=ナ=ソーン]]という山に言及している。 『[[終わらざりし物語]]』の付属の地図と[[クリストファ・トールキン]]の解説によると、[[ベレリアンド]]の崩壊後も一部は''トル・フイン''という島となって残っている。 *** 画像 [#e591fc85] &ref(taurnufuin_bytolkien.jpg,,10%,トールキンが描いたタウル=ヌ=フイン); 上掲の水彩画は、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]が1928年に、Taur-na-Fuinの森で[[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]がFlindingを発見する場面を描いたものである(後に森の名はTaur-nu-Fuinに、Flindingは[[グウィンドール]]に改名される)。 この絵はトールキンの同意を得て「[[ファンゴルンの森>ファンゴルン]](Fangorn Forest)」に改題され、1974年のトールキン・カレンダーに収録された。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) タイムスタンプを変更しない(管理者パスワードが必用) * ドルソニオン [#h1f80188] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[地名]]| |~スペル|Dorthonion| |~その他の呼び名|タウル=ヌ=フイン、タウア=ヌ=フイン(Taur-nu-Fuin) &br; デルドゥーワス(Deldúwath) &br; トル・フイン(Tol Fuin)| ** 解説 [#Explanation] [[シンダリン]]で「松の木の国(Land of Pines)」の意味。[[ベレリアンド]]の北の辺境に存在した、東西およそ六十[[リーグ]](約290km)の広大な高地((『[[unfinished index]]』‘Dorthonion, land of pines, a highland on north borders of Beleriand’))。名の通り大きな[[松林>松]]がたくさんあり(特に北側と西側)、寒々しい高地には[[エレド・ウェスリン(影の山脈)>エレド・ウェスリン]]の山々よりも高い裸の岩山が聳え、それらの麓には多くの湖があった。北側は[[アルド=ガレン(アンファウグリス)>アンファウグリス]]の平原から緩やかな斜面が高地へと続いていたが、南側は[[エレド・ゴルゴロス(恐怖の山脈)>エレド・ゴルゴロス]]と呼ばれる急な断崖になっていた。エレド・ゴルゴロスの西端には[[ディンバール]]へ下る[[アナハ]]の山道があった。 [[ノルドール]]族の帰還後その民の一部が住み着いており、[[アングロド]]と[[アエグノール]]が北の斜面を防衛していた。[[ベオルの族>ベオル家]]も後にこの地に定住し、[[ボロミル>ボロミル(ボロンの息子)]]はドルソニオン北東部の[[ラドロス]]の統治権を与えられた。 [[ダゴール・ブラゴッラハ]]の合戦の際に[[モルゴス]]が放った火の川によって北側の斜面の森が焼き尽くされ、その後に育った根が絡まり合い黒くねじ曲った樹々に覆われると、迷い込んだ者は恐ろしい幻影に追い回されて、しまいには狂死する恐ろしい迷いの森となった。そのためこの森は[[シンダリン]]で「夜闇の森(Forest under Night, Forest under Nightshade)」の意である''タウル=ヌ=フイン''、あるいは「夜闇の恐怖(Horror of Night-shadow)」の意である''デルドゥーワス''と呼ばれ、[[オーク]]ですらよほどの必要に迫られなければ近寄らなくなった。 [[バラヒル>バラヒル(ブレゴルの息子)]]率いる[[ドルソニオンの無宿者たち]]は高地の東にある[[タルン・アエルイン]]の湖畔を隠れ家として踏みとどまり、モルゴスの勢力に対して抵抗を行った。 [[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]がオークに拉致された[[トゥーリン]]を探してやってきた際にタウル=ヌ=フインの森で[[グウィンドール]]を発見した。その後救出されたトゥーリンが誤ってベレグを殺してしまうと、ベレグの遺体はトゥーリンとグウィンドールによってタウル=ヌ=フインに埋葬された。 ドルソニオンの名は『[[指輪物語]]』の[[木の鬚の歌]]にも登場し、その中ではドルソニオンに存在した[[オロド=ナ=ソーン]]という山に言及している。 『[[終わらざりし物語]]』の付属の地図と[[クリストファ・トールキン]]の解説によると、[[ベレリアンド]]の崩壊後も一部は''トル・フイン''という島となって残っている。 *** 画像 [#e591fc85] &ref(taurnufuin_bytolkien.jpg,,10%,トールキンが描いたタウル=ヌ=フイン); 上掲の水彩画は、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]が1928年に、Taur-na-Fuinの森で[[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]がFlindingを発見する場面を描いたものである(後に森の名はTaur-nu-Fuinに、Flindingは[[グウィンドール]]に改名される)。 この絵はトールキンの同意を得て「[[ファンゴルンの森>ファンゴルン]](Fangorn Forest)」に改題され、1974年のトールキン・カレンダーに収録された。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) テキスト整形のルールを表示する