-- 雛形とするページ -- Template * アヴァリ [#m2286523] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[種族]]| |~スペル|Avari((単数形アヴァール(Avar) ))| ** 解説 [#Explanation] [[クウェンヤ]]で「応ぜざる者たち(the Unwilling)」「辞退者たち(the Refusers)」の意。 [[二つの木の時代]]に[[ヴァラール]]の招致を拒み、[[クイヴィエーネン]]から西方の[[アマン]]へ移住する[[大いなる旅]]に出なかった[[エルフ(クウェンディ)>エルフ]]のこと。これに対し、大いなる旅に出たエルフが[[エルダール]]である。 エルフの中でも[[ヴァラール]]との関係が最も小さいため、知識や技量はエルフの中で最も劣る。 アヴァリは[[第一紀]]に[[ヒルドーリエン]]で目覚めた[[人間]]の最初の教師となった。 >そして人間は、その&ruby(ようらん){揺籃};期に、[[ヴァリノール]]に到る旅路に足を踏み出したこともなく、[[ヴァラール]]のことも噂や遠い名前としてしか知ることのない、この古き民の友となり、弟子となった。((『[[シルマリルの物語]]』「人間のこと」)) 『[[シルマリルの物語]]』『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』等の物語本編には、アヴァリと明言されている名のあるエルフは登場しない。物語の主な舞台となる[[中つ国]]北西部に住みついているエルフはほとんどが[[エルダール]]だが、それ以外の土地には多数のアヴァリがいたようである。 ** 『[[The War of the Jewels>The History of Middle-earth/The War of the Jewels]]』の記述 [#gc036191] 「Quendi and Eldar」に、アヴァリについての記述が存在する。 *** 歴史 [#p87f4aac] 原始のエルフは[[ミンヤール]]、[[タトゥヤール]]、[[ネルヤール]]の3つの氏族に分かれて暮らしていた。そのうちミンヤールは一族の全員が[[アマン]]へ向けて[[大いなる旅]]を開始したが、タトゥヤールは一族の半分、ネルヤールは三分の一が東方に留まった。これがアヴァリの起源とされる。 後の時代、アヴァリも次第に西方の土地に広がるようになり、一部の者たちは[[アンドゥインの谷間]]に定住した[[ナンドール]]族に合流したり、[[エリアドール]]に住み着く者もいた。 それ以外にも、アヴァリの小さな集団たちが南方から[[ベレリアンド]]に入り洞窟や森の奥地に住み着いたが、彼らは[[エルダール]]に対して嫉妬や敵意を抱き、距離を置いていた(特にアマンから帰還した[[ノルドール]]族を嫌っていた)。だが彼らの中にも、[[シンダール]]族に同化する者たちが僅かながらいたという。 西方のアヴァリの多くは時代を下るごとに[[シルヴァン・エルフ]]と大差無くなっていったが、それでも[[第三紀]]の時点でkindi(キンディ)、cuind(クインド)、hwenti(フウェンティ)、windan(ウィンダン)、kinn-lai(キン=ライ)、penni(ペンニ)の六つの氏族の名((これらの氏族名はどれも原始クウェンディ語のkwendīを由来とする。[[クウェンヤ]]でkwendīを由来とする語であるクウェンディ(quendi)は全ての[[エルフ]]を指すが、アヴァリでは各氏族の言葉における自称となった。))が記録されている。 *** 呼称と言語 [#j0a0e7fa] [[テレリ語]]ではAbari(アバリ)やMoripendi(モリペンディ)等と呼ばれていた。[[シンダリン]]ではEvair(エヴァイル)、Morben(モルベン)、Mornedhel(モルネゼル)等と呼ばれていたがその内Morbenはシンダール族以外のエルダールや[[人間]]である[[エダイン]]、稀に[[東夷]]にも適用されていた。 上記の氏族名以外に明確にアヴァリ語に由来すると分かる固有名詞や単語は確認されていないが、作中に登場するエルフ語の人名の内、意味の分かっていない[[エオル>エオル(マエグリンの父)]](Eöl)はアヴァリ語の名前である可能性がある。 ** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO] ハラドを放浪するアドゥリッド(Adúrhid)ないしはキンタイ(Kintai)という氏族が登場する。星々の時代の大いなる旅に加わらなかったエルフたちの子孫で、彼らは自らを留まりし者ら(Those Who Remained)を意味するタルサイ(Tárthai)と呼ぶ。 年長のアドゥリッドは肉体を捨て去った魂だけの状態となって愛着のある土地と結びついて守護者となる。また、その土地に近づく者に風という形で囁きかけるという。 また、モルゴスによって堕落させられた上古のキンタイとしてサルドゥース(Thardúth)という悪の氏族がサウロン没落後の世界を舞台にしたクエストに登場する。彼らはハラドにジカールという強大な帝国を築き、最初の世代のオークを生み出した。 #include(Include/エルフ,notitle) ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) タイムスタンプを変更しない(管理者パスワードが必用) * アヴァリ [#m2286523] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[種族]]| |~スペル|Avari((単数形アヴァール(Avar) ))| ** 解説 [#Explanation] [[クウェンヤ]]で「応ぜざる者たち(the Unwilling)」「辞退者たち(the Refusers)」の意。 [[二つの木の時代]]に[[ヴァラール]]の招致を拒み、[[クイヴィエーネン]]から西方の[[アマン]]へ移住する[[大いなる旅]]に出なかった[[エルフ(クウェンディ)>エルフ]]のこと。これに対し、大いなる旅に出たエルフが[[エルダール]]である。 エルフの中でも[[ヴァラール]]との関係が最も小さいため、知識や技量はエルフの中で最も劣る。 アヴァリは[[第一紀]]に[[ヒルドーリエン]]で目覚めた[[人間]]の最初の教師となった。 >そして人間は、その&ruby(ようらん){揺籃};期に、[[ヴァリノール]]に到る旅路に足を踏み出したこともなく、[[ヴァラール]]のことも噂や遠い名前としてしか知ることのない、この古き民の友となり、弟子となった。((『[[シルマリルの物語]]』「人間のこと」)) 『[[シルマリルの物語]]』『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』等の物語本編には、アヴァリと明言されている名のあるエルフは登場しない。物語の主な舞台となる[[中つ国]]北西部に住みついているエルフはほとんどが[[エルダール]]だが、それ以外の土地には多数のアヴァリがいたようである。 ** 『[[The War of the Jewels>The History of Middle-earth/The War of the Jewels]]』の記述 [#gc036191] 「Quendi and Eldar」に、アヴァリについての記述が存在する。 *** 歴史 [#p87f4aac] 原始のエルフは[[ミンヤール]]、[[タトゥヤール]]、[[ネルヤール]]の3つの氏族に分かれて暮らしていた。そのうちミンヤールは一族の全員が[[アマン]]へ向けて[[大いなる旅]]を開始したが、タトゥヤールは一族の半分、ネルヤールは三分の一が東方に留まった。これがアヴァリの起源とされる。 後の時代、アヴァリも次第に西方の土地に広がるようになり、一部の者たちは[[アンドゥインの谷間]]に定住した[[ナンドール]]族に合流したり、[[エリアドール]]に住み着く者もいた。 それ以外にも、アヴァリの小さな集団たちが南方から[[ベレリアンド]]に入り洞窟や森の奥地に住み着いたが、彼らは[[エルダール]]に対して嫉妬や敵意を抱き、距離を置いていた(特にアマンから帰還した[[ノルドール]]族を嫌っていた)。だが彼らの中にも、[[シンダール]]族に同化する者たちが僅かながらいたという。 西方のアヴァリの多くは時代を下るごとに[[シルヴァン・エルフ]]と大差無くなっていったが、それでも[[第三紀]]の時点でkindi(キンディ)、cuind(クインド)、hwenti(フウェンティ)、windan(ウィンダン)、kinn-lai(キン=ライ)、penni(ペンニ)の六つの氏族の名((これらの氏族名はどれも原始クウェンディ語のkwendīを由来とする。[[クウェンヤ]]でkwendīを由来とする語であるクウェンディ(quendi)は全ての[[エルフ]]を指すが、アヴァリでは各氏族の言葉における自称となった。))が記録されている。 *** 呼称と言語 [#j0a0e7fa] [[テレリ語]]ではAbari(アバリ)やMoripendi(モリペンディ)等と呼ばれていた。[[シンダリン]]ではEvair(エヴァイル)、Morben(モルベン)、Mornedhel(モルネゼル)等と呼ばれていたがその内Morbenはシンダール族以外のエルダールや[[人間]]である[[エダイン]]、稀に[[東夷]]にも適用されていた。 上記の氏族名以外に明確にアヴァリ語に由来すると分かる固有名詞や単語は確認されていないが、作中に登場するエルフ語の人名の内、意味の分かっていない[[エオル>エオル(マエグリンの父)]](Eöl)はアヴァリ語の名前である可能性がある。 ** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO] ハラドを放浪するアドゥリッド(Adúrhid)ないしはキンタイ(Kintai)という氏族が登場する。星々の時代の大いなる旅に加わらなかったエルフたちの子孫で、彼らは自らを留まりし者ら(Those Who Remained)を意味するタルサイ(Tárthai)と呼ぶ。 年長のアドゥリッドは肉体を捨て去った魂だけの状態となって愛着のある土地と結びついて守護者となる。また、その土地に近づく者に風という形で囁きかけるという。 また、モルゴスによって堕落させられた上古のキンタイとしてサルドゥース(Thardúth)という悪の氏族がサウロン没落後の世界を舞台にしたクエストに登場する。彼らはハラドにジカールという強大な帝国を築き、最初の世代のオークを生み出した。 #include(Include/エルフ,notitle) ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) テキスト整形のルールを表示する