-- 雛形とするページ -- Template * いとしいしと [#gb4206f9] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[言葉・単語]]| |~スペル|(my) precious| |~異訳|[[僕チン]]、愛シ子ちゃん(([[山本史郎]]([[原書房]])訳の旧版では「[[僕チン]]」とされていたが、新版では「愛シ子ちゃん」に変更された。))| ** 解説 [#Explanation] [[ゴクリ]]が[[一つの指輪]]を呼ぶ言葉。「いとしいひと」ではなく「いとしい'''しと'''」なのは、時折原文で'''my precioussss'''と摩擦音が強調されているものを[[瀬田貞二]]が日本語的に再現したため。 ゴクリは自己と指輪を半ば同一視し、指輪に向かって絶えず独り言のように話しかけることを常としていた。そのため「いとしいしと」は指輪への呼びかけであると同時に彼自身への呼びかけでもあり、一人称も基本的に「わしら」と複数形を使用した。 >「いてて、ス、ス、ス! 気いつけろ、いとしいしと! 急がば、まわれ。わしら、首根っこ折るようなしどいことしちゃなんねえぞ、いとしいしと、なんねえとも、いとしい――ゴクリ!」((『[[指輪物語]] [[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』「スメーアゴルならし」 岩壁を這い下りようとするゴクリの独り言。)) *** 「いとしいもの」 [#r9a33795] >『サウロンのありとある業のうちにて唯美しきはこれのみ。このものを&ruby(あがな){購};うに、大いなる傷手をはらいたるも、予にとりていとしきものなればなり。』((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「エルロンドの会議」 [[イシルドゥル]]が残した[[巻物>イシルドゥルの巻物]]にあった言葉。)) >「いっときますが、これはわたしの物ですからね。わたしの持ち物、わたしのいとしいもの。そう、いとしいものなんだ。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「待ちに待った誕生祝い」 指輪を手放すことを拒む[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]の言葉。)) [[一つの指輪]]を「いとしい(precious)」と表現したのは[[ゴクリ]]だけではない。 [[イシルドゥル]]は、一つの指輪について[[記述した巻物>イシルドゥルの巻物]]の中でそれを''予にとりていとしきもの''(precious to me)と呼んでおり、これが彼の手に入ることになった[[サウロン]]との[[戦い>最後の同盟]]で弟[[アナーリオン]]と父[[エレンディル]]を喪ったにも関わらず、なおそう感じられると書き残している。 [[ビルボ・バギンズ]]もまた、[[誕生祝い>ビルボの別れの宴]]の後に指輪を手放すことを[[ガンダルフ]]に迫られた際、激昂して''わたしのいとしいもの''(my precious)と口走った。指輪に対してビルボがゴクリと全く同一の表現を用いたことはガンダルフを愕然とさせ、この指輪が健やかならざるものであるという彼の疑惑を確信に変える決定打となった。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) タイムスタンプを変更しない(管理者パスワードが必用) * いとしいしと [#gb4206f9] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[言葉・単語]]| |~スペル|(my) precious| |~異訳|[[僕チン]]、愛シ子ちゃん(([[山本史郎]]([[原書房]])訳の旧版では「[[僕チン]]」とされていたが、新版では「愛シ子ちゃん」に変更された。))| ** 解説 [#Explanation] [[ゴクリ]]が[[一つの指輪]]を呼ぶ言葉。「いとしいひと」ではなく「いとしい'''しと'''」なのは、時折原文で'''my precioussss'''と摩擦音が強調されているものを[[瀬田貞二]]が日本語的に再現したため。 ゴクリは自己と指輪を半ば同一視し、指輪に向かって絶えず独り言のように話しかけることを常としていた。そのため「いとしいしと」は指輪への呼びかけであると同時に彼自身への呼びかけでもあり、一人称も基本的に「わしら」と複数形を使用した。 >「いてて、ス、ス、ス! 気いつけろ、いとしいしと! 急がば、まわれ。わしら、首根っこ折るようなしどいことしちゃなんねえぞ、いとしいしと、なんねえとも、いとしい――ゴクリ!」((『[[指輪物語]] [[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』「スメーアゴルならし」 岩壁を這い下りようとするゴクリの独り言。)) *** 「いとしいもの」 [#r9a33795] >『サウロンのありとある業のうちにて唯美しきはこれのみ。このものを&ruby(あがな){購};うに、大いなる傷手をはらいたるも、予にとりていとしきものなればなり。』((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「エルロンドの会議」 [[イシルドゥル]]が残した[[巻物>イシルドゥルの巻物]]にあった言葉。)) >「いっときますが、これはわたしの物ですからね。わたしの持ち物、わたしのいとしいもの。そう、いとしいものなんだ。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「待ちに待った誕生祝い」 指輪を手放すことを拒む[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]の言葉。)) [[一つの指輪]]を「いとしい(precious)」と表現したのは[[ゴクリ]]だけではない。 [[イシルドゥル]]は、一つの指輪について[[記述した巻物>イシルドゥルの巻物]]の中でそれを''予にとりていとしきもの''(precious to me)と呼んでおり、これが彼の手に入ることになった[[サウロン]]との[[戦い>最後の同盟]]で弟[[アナーリオン]]と父[[エレンディル]]を喪ったにも関わらず、なおそう感じられると書き残している。 [[ビルボ・バギンズ]]もまた、[[誕生祝い>ビルボの別れの宴]]の後に指輪を手放すことを[[ガンダルフ]]に迫られた際、激昂して''わたしのいとしいもの''(my precious)と口走った。指輪に対してビルボがゴクリと全く同一の表現を用いたことはガンダルフを愕然とさせ、この指輪が健やかならざるものであるという彼の疑惑を確信に変える決定打となった。 ** コメント [#Comment] #pcomment(,,,,,,reply) テキスト整形のルールを表示する