#author("2019-07-07T14:53:39+09:00","","")
#author("2019-12-30T18:22:32+09:00;2019-10-11T21:00:19+09:00","","")
* 遠ハラド [#n90e504f]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Far Harad|
|~異訳|遠いハラド、極南|

** 解説 [#Explanation]

[[ハラド]]のうち、[[ゴンドール]]から遠い南方の土地を指す。
これに対して、より北寄りの土地は[[近ハラド]]と呼ばれる。

[[ペレンノール野の合戦]]では、[[モルドール]]側の軍勢として遠ハラドからやって来た「白い目と赤い舌を持った半分[[トロル]]のような黒い[[人間]]たち」((『[[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「ペレンノール野の合戦」))がいた。

** 『[[Iron Crown Enterprises]]』による設定 [#xc0ca9df]

&ref(Haradwaith2.jpg,,15%); &ref(Uttersouth3.jpg,,22%);

***地名 [#pd51ed5a]

-チャイルーザ(Chailuza)
--エレド・ハルマル(Ered Harmal)
--チュイ(Chy)		
--クリャン(Clyan)		
--ブルチュイアデス(Bulchyades)		
--ロデヌーリ(Lódenûly)
--オリャス・クリス(Olyas Kriis)		
-オルマル湾(Bay of Ormal)
-シーライン(Sîrayn)
--シ-レシャ川(Sîresha River)
--チェンナカット(Chennacatt)
--ハルシャンダット(Harshandatt)
--イスラ(Isra)
--キルム・レスラ(Kirm Lesra)
--サラ・バスク(Sara Bask)
-ボジシャ・ミラズ(Bozisha-Miraz)
--涙の森(Forest of Tears)
--ラジュ(Raj)
---ボジシャ・ダール(Bozisha-Dar)
--ガジュ(Gaj)
--[[黄の山脈]]
-サーニ=ハザード(Thâni-Hazâd)
--キアヤタンドール(Ciryatandor)
--トゥルワング(Tulwang)
--ドレル(Drel)
--エロルナ(Elorna)
--ヒアルン(Hyarn)
--マアグ(Mag)
--ミレドール(Mîrëdor)	
--ペル(Pel)
--トゥマグ(Tumag)
-アルドール(Ardor)
--ドゥーシェラ(Dûshera) 
--ガーン(Gan) 
--ゲシャーン(Geshân) 
--ハソール(Hathor) 
--[[コロナンデ]](Koronande) 
---コルラン(Korlan)
--ムーマカン(Mûmakan) 
---アマルー(Amaru)
--トゥクタン(Tuktan) 
--ターリラン(Tâlirân) 
--タントゥーラク(Tantûrak)
---サルール(Sarul) 
--ウーサカン(Ûsakan)
---山羊の裂け目(Cleft of Goats)

***歴史 [#l18e4da7]

[[二つの木の時代]]、[[ヴァラール]]の招致に応じずに、[[クイヴィエーネン]]に留まった[[アヴァリ]]の[[エルフ]]の中には、[[エルダール]]に遅れて中つ国の南方に向かった者たちが僅かながら存在した。南の果てに辿りついた彼らは温かく、自然豊かなその土地に感銘を受けアルドール(Ardor)と名付けた。対して、[[アマン]]に渡ったエルフたちの中には、刑期を終えて釈放された[[メルコール>モルゴス]]の虚言に誘惑され、密かに彼の支持者となった者たちがいた。そうした者たちはメルコールが[[二つの木]]を破壊し、[[シルマリル]]を奪って中つ国に逃走すると、後を追って中つ国に帰還した。その内の一人であるアルダナ(Ardana)は[[モルゴス]]の配下の種族が活動する上で一番の障害となる[[太陽]]と[[月]]を破壊する使命を帯び、ヴァラールの手の及ばないアルドールで活動し始めた。南方のエルフたちはヴァラールの争いについて僅かな事しか知らなかったため、アルダナの虚言を容易に信じ込み、支持者となる者が多く出た。こうしてモルゴスの支持者によって確立された勢力はアルドール法廷(Court of Ardor)と呼ばれた。対して、ヴァラールもまた、改心した元モルゴスの僕であるフェアトゥール(Featur)を南方へ向かわせ、アルダナの企みを阻止しようとした。フェアトゥールはアルドール法廷に抵抗する土着のエルフたちと接触し、ルインゴン同盟(Luingon alliance)を締結した。[[ベレリアンド]]で[[宝玉戦争]]が行われたのと時を同じくして、両勢力は南の果ての地で興亡を繰り広げ、[[怒りの戦い]]でモルゴスが敗北したことによりルインゴンが勝利を収めた。

***年表 [#o83f2845]

-[[第一紀]]
|~年|~事象|h
|RIGHT:50|南方のエルフの指導者チュリス・メネルラーマ(Chrys Menelrama)、カルニル・ラヴィレ(Carnil Ravire)、タラン(Talan)、ラリアン(Ralian)、エルエリオール(Elerior)が元素の連盟(Guild of Elements)を形成する。|
|RIGHT:60|モルゴス、アルダナ(Ardana)に[[太陽]]と[[月]]を破壊する使命を課す。|
|RIGHT:100|フェアトゥール、ティ=アル=ラナ(Ty-Ar-Rana)のエルフの三氏族に会う。Tyar信仰が南方の人間たちに広まる。|
|RIGHT:150|アルダナ、[[ノルドール]]のモルサウア(Morthaur)と出会い、アルドール法廷を創設する。|
|RIGHT:150~450|アルドール法廷の要塞と8つの宮殿が建設される。|
|RIGHT:300|元素連盟、ティ=アル=ラナの三人の主(Three of Ty-Ar-Rana)、星の預言者の会議(Starseer conclave)の間でルインゴン同盟(Luingon alliance)が形成される。|
|RIGHT:500|フェアトゥール、秘密結社ダリン・テサラス(Darin Tesarath)を創設|
|RIGHT:507|アルダナの双子、モルエレン(Morelen)とモラン(Moran)の誕生。フェアトゥールの魔法でモルランは眠らされ、ティ=アル=ラナに隠される。|
|RIGHT:570|フェアトゥールの裏切り。生贄となるモルエレンが失踪し、光を封じる儀式が中断した隙を突いてルインゴン同盟が要塞を襲撃。儀式に用いられる8つの宝玉Gems of Unlightのうちの3つが奪われる。同盟のメンバーのうち、リアーン(Lyaan)とリイサ(Lysa)が命を落とす。|
|RIGHT:575|怒りの戦い。モルゴスが破滅。元素の連盟は解散。モルゴスの力に由来する器物は全て効力を失い、アルドール法廷は混乱に陥る。アルダナとモルサウアは東方へ逃げ去り、三人の主で唯一生き残ったリーリン(Lyrin)は影へと去る。|


-[[第二紀]]
|~年|~事象|h
|RIGHT:1-100|アピュサイク語(Apysaic)を話す民族が移動し、シーレシャ川流域に居住する。|
|RIGHT:1-10頃|エレド・ハルマルを越える民族移動の波に押され、チャイルーザ(後のチュイ)の住人チャイアルラ(Chaialla)がハラド南西岸のトゥルワング(Tulwang)に移る|
|RIGHT:20頃|アピュサイク語系の民がチュイを越え遠ハラドに定住する。Chaiallaはさらに南のノルプザ(Norpuza、後のHyarnへ移る|
|RIGHT:50頃|アピュサイク系の部族連合アデナ(Adena)がアルノヤール(Arnoyar)を越えてヒアルン(Hyarn)に入る。Chaiallaはウーム(Wum)の丘陵地帯に逃れる。|
|RIGHT:100|[[コロナンデ]]、ハソール(Hathor)が相次いで建国される。|
|RIGHT:353|ウーサカン人(Usakani)が海辺の土地に移住し、同地の名の由来となる。|
|RIGHT:450|チェンナカット(Chennacatt)とイスラ(Isra)で都市が形成される。定住民族の始まり。|
|RIGHT:500|チュリス・メネルラーマ、[[ヴァリノール]]へと発つ|
|RIGHT:600頃|13の自治都市がシーレシャ川とその支流に沿って築かれる。|
|RIGHT:650|アピュサイクの第二家系ドレル(Drel)がヒアルンに押し寄せ、同系統の先住民と争う。|
|RIGHT:680|アデナ人、ドレル人を破り、海岸の森林に追いやる。|
|RIGHT:700|ヌーメノール人、トゥルワングに大使館を設置する。|
|RIGHT:703~707|ドレル人の四つの家系が[[黄の山脈]]の山道を越えて、中つ国の南岸に定住。この民は後にペル人(Pel)と呼ばれる。|
|RIGHT:755|ラウルレ(Laurre)、迷宮ティ=アル=ラナ(Ty-Ar-Rana)の眠りに捕らわれ、行方不明になる。|
|RIGHT:820|センデリ人(Senderi)とウーサカン人が山羊の裂け目(Cleft of Goats)を越えて西方に侵攻するが、嘆息漏れる合戦(Battle of Sighing springs)の戦いでアデナ軍に敗北し、押し戻される。|
|RIGHT:1000|サウロン、監視者の目を掻い潜りモルドールへ移る。アルダナとモルサウアが要塞へ戻り、Gems of Unlightを蘇えらせ、中つ国全土を掌握するための計画を練る。|
|RIGHT:1100~1220|Sederiの一族、Araden(Hyarn)に進出しアデナ諸部族を徐々に淘汰する。|
|RIGHT:1211|[[バヴォールの一族>堅鬚族]](Bavor's Folk)が、黄の山脈中部に地下都市マブラド=ドゥーム(Mablad-dum)を築く。|
|RIGHT:1251|ヌーメノール人の探検家アルドゥリオン(Ardulion)、アロンヤール川(Aronyar)の上流に植民地ロンド・アナリオン(Lond Anarion、別名Caras Hyarn)を築く。|
|RIGHT:1251~1300|ロンド・アナリオンからの開拓者がアロンヤールの南のアラデン(Araden)に住み着く。同地はヒアルン(Hyarn)と名付けられるが、先住民アデナ人とセンデリ人との衝突が続く。|
|RIGHT:1300頃|ロンド・アナリオン、ウーサカン人の抵抗を下し、ウーサカン湾の沿岸を統治下に置く。|
|RIGHT:1300|タントゥーラク(Tantûrak)の建設。アルドール法廷、帰還した[[冥王]]と結託し、エルフの監視者たちの目を欺き活動を再開する。|
|RIGHT:1350|アルドール人の評議会(Ardan council)、再び開かれる。|
|RIGHT:1666|ヌーメノールの諸侯アルヴァリエン(Arvarien)が、ドレル湾の小島の要塞でミレドール(Miredor)の建国を宣言する。一週間も経たぬうちに息子のイムラゾール(Imrazor)によって溺死させられ、野望は阻止される。要塞はヌーメノールの統治に利用される。|
|RIGHT:1750|サウロンの密使がムーマカン(Mumakan)に入り、[[ムマキル]]の国の神官王を影響下に置く。|
|RIGHT:1800|フェアトゥール、モルラン(Moran)の状態を確認するためにティ=アル=ラナへ入り、眠りに捕らわれていたラウルレを開放する。二人は同盟を復活させる。|
|RIGHT:1869~2029|[[タル=キアヤタン]]の治世。ヌーメノールの軍事力が強化され、中つ国の住民への支配が厳格化。植民地が急速に拡大。コルランへ停泊していた交易船はサルール(Sarul)へと寄港地を移る。軍船が往来し始める。|
|RIGHT:1888|[[アコーラヒル]]、キアヤミルの息子として、[[ニーシネン]]の湖畔に生まれる。|
|RIGHT:1903|キアヤミル、中つ国に領国を築き統治する栄誉を授けられる。|
|RIGHT:1904|キアヤミルの一族、ヒアルンの東岸に渡る。アロンドゥイン川(Aronduin)を遡り、上流にマラス・カラドゥーン(Marath Caradune)の城砦を築く。キアヤタンドール(Cyayatandor)の建国。キアヤミルは副王として黄の山脈の北側を支配下に置く。|
|RIGHT:1906~1918|アコーラヒル、欲望を増大させ王座を狙う野心を抱く。|
|RIGHT:1918|アコーラヒル、ハラドの高僧と契約。自らの両目と引き換えに魔法の義眼を嵌め、魔術師となる。父親の心を絶望で蝕み、自殺に追い込む。|
|RIGHT:1919|アコーラヒル、キアヤタンドールの王座に就き、嵐の王(Storm King)を名乗る。同時に姉妹のアコーラフィル(Akhoraphil)を妻とする。|
|RIGHT:1929|アコーラヒルの軍勢が近隣諸国へ侵攻を開始する。BaudSelenを攻撃。年末までに、チェンナカット(Chennacatt)の全域が、キアヤタンドール軍の手に落ちる。|
|RIGHT:1930|アコーラヒル、側近のウィアタン(Wyatan)をイスラ(Isra)攻略の指揮官に任命する。|
|RIGHT:1933年|ウィアタン軍によってシライン諸都市のうちラスカンド(Raskand)とトゥール・イスラ(Tul Isra)が陥落。後半に、ティアレット(Tyarett)が降る。|
|RIGHT:1935|ウィアタン軍、チャメスラ(Chamesra)を攻撃。チャメスラとトゥール・ハラール(Tul Harar)の連合軍は、都市を自ら破壊しての戦いに勝利。|
|RIGHT:1940|ウィアタン、軍を立て直し、トゥール・ハラールとハルシャンダット(Harshandat)に再度侵攻する。戦争はおよそ60年続く。|
|RIGHT:1955|[[ジ・インドゥア>インドゥア]]、[[コロナンデ]]の首都コルランに貴族の息子として誕生する。|
|RIGHT:1975|インドゥア、コロナンデの評議員に選出される。ヌーメノール人の勢力拡大を警戒し、自国民の独立に危機を募らせる。|
|RIGHT:1976~1977|インドゥア、戦士や富裕商人を中心に支持を集める。タウロンデ(Tauronde)のエルフたちにも支持されるがエルフは戦争を不可避と考え恐れを抱く。|
|RIGHT:1977|インドゥア、[[キラニ]]の伝統を破り、議会を掌握する。|
|RIGHT:1979|キルムレスラ(Kirmlesra)の遊牧民、10年の内部抗争の末、アコーラヒルに降る。|
|RIGHT:1995|トゥール・ハラールの降伏により、Harshandatを残すのみとなる。|
|RIGHT:1999|一年の最期の日にHarshandat が陥落。アコーラヒルは各々の行政区と都市に太守を置き、南方世界の統治を開始する。|
|RIGHT:2000|タントゥーラクに正体不明の魔術師が現れ、政府を即座に掌握する。ムーマカンは神王アマアヴ(Amaav)の帰還を予期して勢いを増し、タントゥーラクとコロナンデ間の緊張が高まる。|
|RIGHT:2221|[[タル=アンカリモン]]、即位する。中つ国の植民地への統制を強める。|
|RIGHT:2280|ヌーメノールの艦隊がトゥルワングに上陸する。キアヤタンドールの軍隊を打ち破り、王国を崩壊させる。アコーラヒルはモルドールへ逃亡する|
|RIGHT:2281|シラインとハルシャンダットの民衆が蜂起し、太守を倒す。一連の過程で、イスラとチェンナカットに残存する都市が破壊され、トゥール・ハラールだけが残される。|
|RIGHT:2700|西方に最初の[[ナズグール]]が姿を現す。|
|RIGHT:3000|ムーマカンの拡大がアルダン評議会とキラニ、エルフの抵抗により阻まれる。インドゥアは魔術師に接近し、ムーマカンの支援を受けたタントゥーラクはヌーメノールからの独立を宣言。ターリラーン(Taaliaan)との関係を断絶し、コロナンデとの交流を縮小する。|
|RIGHT:3001~3042|[[アル=ジムラソーン]]、タントゥーラクの反乱鎮圧を試みるが失敗する。コロナンデとタントゥーラクの和平条約が破棄され、キラン人の共和国は敵に囲まれる。反して、軍事面以外では依然としてヌーメノールとムーマカンのわだかまりが残る。|
|RIGHT:3213~3215|ミレドールで内紛が勃発する。エル=イムラゾール(Er-Imrazor)の14人の息子が領国の支配権を巡り争う。下の七人の兄弟は3214年にヴァルダキル(Valdacil)の同盟を組織する。敵対する兄弟たちを各個撃破し、オンプ・ミスピル(Onpu Mispir)で勝利し内戦は集結。|
|RIGHT:3215|ミレドール、七人のヌーメノール人諸侯が治める公国に分割される。|
|RIGHT:3262|[[アル=ファラゾーン]]、サウロンを捕える。黄金軍団がインドゥア治下のムーマカンを撃破する。タントゥーラクの独立が終焉。ムーマカンはヌーメノールの属国となり、インドゥアは東へ逃走する。|
|RIGHT:3263|ファラゾーン、七公国に朝貢を課し、最低限の自衛力を残してミレドール諸侯の勢力を削ぐ|
|RIGHT:3348|アルドール法廷、ディアスリンドール(Dirsulindor)の島を滅ぼす。住民のエルフたちは[[不死の国]]あるいは隣国のターリラーンに去る。島の生態系は破壊される。|

-[[第三紀]]

***出典 [#u4a85af0]

--『Court of Ardor in Southern Middle-earth』
--『Far Harad The Scorched Land』
--『Forest of Tears』
--『Greater Harad』
--『Hazards of the Harad Wood』
--『Shadow in the South』
--『Warlords of the Desert』

** コメント [#u088e0f4]

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