#author("2022-10-10T20:18:04+09:00;2021-02-23T08:05:26+09:00","","")
#author("2023-08-03T16:06:41+09:00;2021-02-23T08:05:26+09:00","","")
* ベルーシエル [#j479d70e]
** 概要 [#Summary]
|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Berúthiel|
|~異訳|ベルシエル|
|~その他の呼び名|ベルーシエル王妃(Queen Berúthiel)|
|~種族|[[人間]]([[黒きヌーメノーレアン]]?)|
|~性別|女|
|~生没年|不明|
|~配偶者|[[ファラストゥア]]|
|~配偶者|[[ファラストゥル]]|
|~子|なし|
** 解説 [#Explanation]
[[ゴンドール]]の12代目の王[[タランノン・ファラストゥア>ファラストゥア]]の妻。しかし二人の間に愛情はなく、子供はいなかった。
[[ゴンドール]]の12代目の王[[タランノン・ファラストゥル>ファラストゥル]]の妻。しかし二人の間に愛情はなく、子供はいなかった。
『[[指輪物語]]』では[[アラゴルン>アラゴルン二世]]がその名を挙げるのみだが、『[[終わらざりし物語]]』に詳述されており((『[[終わらざりし物語]]』「[[イスタリ]]」の註七))、'''邪悪かつ孤独で、タランノン王の愛なき后'''であったという。
彼女は海を厭い、タランノンが[[ペラルギル]]下流に建てた屋敷ではなく[[オスギリアス]]の王宮に住んだ。凝った装飾も嫌い、黒と銀のみを身に纏い殺風景な部屋で暮らした。
ベルーシエルは9匹の黒猫と1匹の白猫を使役して、この猫たちと会話し、或いは彼らの記憶を読むことができると噂されていた。白猫は黒猫たちを虐め、監視する役だった。彼女は猫を使ってゴンドールのあらゆる秘密を探らせたため、人々はベルーシエルの猫を恐れ、猫が去ると悪態をついた。
やがてベルーシエルの名は[[王たちの書]]から抹消され、タランノンは彼女を船に乗せて海へ流した。檣頭と舳先に猫を配したこの船は、北風に運ばれて[[ウンバール]]沖を飛ぶように去っていくのを最後に消息を絶ったという。(([[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は彼女が[[黒きヌーメノーレアン]]だったのかもしれないと述べており、追放後内陸の都市に戻って悪へ立ち返ったのであろうとしている。New Worlds magazine, 1966))
だが、ベルーシエルの猫のことは人々の口の端に残り続けた。
>「かれは、ベルーシエル王妃の猫よりも確実に、真っ暗な夜、家に戻る道を見いだせるのだから。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「暗闇の旅」 [[モリア]]で[[一行>指輪の仲間]]を導く[[ガンダルフ]]を評した、[[アラゴルン>アラゴルン二世]]の言葉))
** コメント [#Comment]
#pcomment(,,,,,,reply)