#author("2021-09-05T01:45:48+09:00;2016-04-20T07:00:06+09:00","","")
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* ハリフィリアン [#q47a3dbc]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Halifirien(([[古英語]]のハーリイ=フィルイェン(hālig-firgen)を現代化した形))|
|~異訳|ハリフィリエン|
|~その他の呼び名|聖なる山(Holy Mount) &br; アモン・アンワル(Amon Anwar) &br; 畏怖の丘(Hill of Awe) &br; アンワルの丘(Hill of Anwar) &br; エイレナイア(Eilenaer)|

** 解説 [#Explanation]

[[ローハン語]]で「聖なる山(holy mountian)」の意。[[白の山脈(エレド・ニムライス)>エレド・ニムライス]]の北側、[[ゴンドール]]と[[ローハン]]の国境付近にある、[[ゴンドールの烽火山>ゴンドールの烽火]]の一つ。七つある烽火山の中で最も高い、西端の丘。周囲を[[フィリエン]]の森に囲まれ、丘自体も頂上付近まで木に覆われている。この丘の背後には[[メリング]]川が流れ出すフィリエン谷と、白の山脈の最高峰がある。

『[[終わらざりし物語]]』によると、[[イシルドゥア]]によって密かに[[エレンディル]]の墓所が築かれた場所。また、[[エオル>エオル(レオドの息子)]]によって[[エオルの誓い>ケレブラントの野の戦い#OathofEorl]]が立てられ、[[キリオン]]が[[ロヒアリム]]への[[カレナルゾン]]割譲を宣言した場所でもある。

>烽火台の管理者たちの他には、野生動物は別にして、森に住む者はいなかった。 …… ほとんどの者にとっては、帰郷は喜びだった。それは野生の動物による危険のせいだけではなく、昼なお暗い森をねっとりと覆う&ruby(よこしま){邪};な影のせいでもなく、風の音、野鳥や野獣の叫び、あるいは時おり[[街道>西街道]]を急いで走る騎馬の騒めきに隠れてそこにある沈黙のせいであり、ふと気がつくと、かれらは命令を&ruby(ささや){囁};き声で下しているのだった。遥か彼方、遥か昔からの大いなる呼び声の&ruby(こ){木};&ruby(だま){霊};が聞こえるのを待つかのように。((『[[終わらざりし物語]] 下』「II キリオンとエオル、およびゴンドールとローハンの友情」))

*** [[エレンディル]]の墓所(Tomb of Elendil) [#fdaf3d27]

>頂上に着くと、広い楕円形の平らな芝生の場所があって、そこには何も囲いがなかったが、東端には低い塚山があって、そこには白い[[アルフィリン]]の花が咲き、西に傾いている太陽が花を金色に染めていた。[[ドル・アムロス]]の領主、[[キリオン]]の一行の指揮官がその塚の方へ進んで行き、その前の草の上にあって、風雨にも雑草にも傷つけられていない、黒い石を見た。その石には文字が三つ刻まれていた。((同上))

元来この丘は現地の人間の言葉([[先ヌーメノール語]])で''エイレナイア''と呼ばれており、古の[[ゴンドール]]国土の中心付近に位置していた。
[[最後の同盟]]の戦いの後、ここを訪れた[[イシルドゥア]]は丘の頂上に塚を築かせ、そこに自ら運んできた父[[エレンディル]]の棺を安置した。そして'''王国が続く限り、ここを[[南方王国>ゴンドール]]の中心とし、[[ヴァラール]]のもとに&ruby(とこしえ){永久};に&ruby(おわ){御座};す[[節士>忠実なる者]]エレンディルの記念碑とする。この丘は聖地とし、エレンディルの世継を除いて、その安らぎと静けさを乱すものは&ruby(なんぴと){何人};たりとも立ち入らせまい。'''と命じ、[[ドゥーネダイン]]の聖地と定める。
[[最後の同盟]]の戦いの後、ここを訪れた[[イシルドゥア]]は丘の頂上に塚を築かせ、そこに自ら運んできた父[[エレンディル]]の棺を安置した。そして'''王国が続く限り、ここを[[南方王国>ゴンドール]]の中心とし、[[ヴァラール]]のもとに&ruby(とこしえ){永久};に&ruby(おわ){御座};す節士エレンディルの記念碑とする。この丘は聖地とし、エレンディルの世継を除いて、その安らぎと静けさを乱すものは&ruby(なんぴと){何人};たりとも立ち入らせまい。'''と命じ、[[ドゥーネダイン]]の聖地と定める。
以来、ここは厳粛な気配に満ちた場所となり、[[シンダール語]]で「畏怖の丘」の意味である、''アモン・アンワル''と呼ばれるようになった。

イシルドゥアは[[メネルディル]]に忠告し、王と王が伴う者を除いては何人も頂上へ続く階段に足をかけさせてはならないこと、また王は折に触れてこの聖所を訪れて困難への智慧を見出すべきこと、世継が成人した時にはこの聖所に伴い王が知るべき事柄を明かすこと等を定めた。これは''イシルドゥアのしきたり''(Tradition of Isildur)と呼ばれ、はじめは口承で伝えられたが、[[ローメンダキル一世]]はこれを巻物の形として保存し秘密裏に受け継がれるべきものとした。
こうしてエレンディルの墓所とその秘密は代々の王に継承され、王統が途絶えた後は代々の[[執政]]によって継承されていった。

墓石には三つの文字、[[フェアノール文字]]のL・ND・Lすなわち'''ランベ、アンド、ランベ(lambe, ando, lambe)'''と刻まれているが、これはエレンディルの名を母音記号なしで綴ったものであり、彼が自らの印としていたものだった。

*** ゴンドールとローハンの聖地 [#h67adcdd]

[[第三紀]]2510年、[[ケレブラントの野の戦い]]で[[ゴンドール]]の危機を救った[[エオセオド]]に[[カレナルゾン]]の地が割譲され、[[ローハン]]が建国される。
この時[[執政]][[キリオン]]は、エオセオドの王[[エオル>エオル(レオドの息子)]]をここに案内して割譲の意向を伝え、[[エレンディル]]の墓の前で''[[エオルの誓い>ケレブラントの野の戦い#OathofEorl]]''が立てられた。
キリオンのこの行いは[[イシルドゥア]]のしきたりを破ることになった。キリオンはエオルに対し、最大限の謹厳でもって接するため、あえてそうしたのであった。

イシルドゥアのしきたりが無効となったため、エレンディルの棺は[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の聖所([[ラス・ディネン]])へと移されたが、緑の塚はそのまま残された。以来、アンワルの丘はゴンドールとローハン双方に聖地として崇敬される場所となった。
初め丘は両国によって共同管理されていたが、ゴンドールが衰退するとローハンの[[東谷]]の民が管理を担うようになり、周囲の[[フィリエン]]の森は事実上ローハン王家の領有地と見なされていった。そのため、丘は[[ローハン語]]で「聖なる山」を意味する''ハリフィリアン''と呼ばれるようになった。

そこに[[烽火台>ゴンドールの烽火]]が設置された後も、厳粛な気配は生き続けた。ハリフィリアンを訪れる者は誰もが畏怖の念に圧倒され、口をつぐんだという。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

&ref(ScreenShot00373.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるハリフィリアンの遺跡);

** コメント [#Comment]

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