#author("2023-08-04T16:48:36+09:00;2018-04-09T00:40:40+09:00","","")
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* ドル・リューネン [#j80277c1]
** 概要 [#dcd8e7b7]

|~カテゴリー| [[地名]] |
|~スペル| Dor-Rhûnen |
|~その他の呼び名| トル・リューネン(Tor-Rhûnen) |

** 解説 [#s6bf32bb]

[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定に登場する地名。[[第三紀]]の初期から中頃まで[[ゴンドール]]が有していた[[東方>リューン]]の州。
王家による直轄領で、南を[[イシリエン]]と[[アンドゥイン]]、北を[[ロヴァニオン]]に囲まれた広大な地域で、[[ダゴルラド]]の古戦場や[[タラス・ハルロク]]の平原も含まれる。
王家による直轄領で、南を[[イシリエン]]と[[アンドゥイン]]、北を[[リョヴァニオン]]に囲まれた広大な地域で、[[ダゴルラド]]の古戦場や[[タラス・ハルロク]]の平原も含まれる。

***歴史 [#t70689e8]

[[最後の同盟]]との戦いによって[[サウロン]]が没落した後、[[東夷]]は西方の軍を恐れて[[リューンの湖]]周辺に留まり、[[ゴンドール]]側もさほど重要視していなかったこの地は長らく無人のままだった。しかし、[[トゥランバール]]王が東夷に勝利した後、王は[[ロヴァニオン]]と[[ダゴルラド]]への侵入者を監視するために多数の砦を建設した。このような砦は町に発展し、さらに東方に新たな砦が築かれていった。[[第三紀]]の580年代までに、軍の司令官は行政を統括する長官としての職務も担うようになった。鷲の監視(Eagle's watch)を意味する名のソロンディル(Thorondir)がその州都として建設された。
第三紀半ばになると、[[ドルイニオン]](フォルヤヴルド)やロヴァニオンの[[北国人]]、[[ブルフ・アルメンリク]](Burh Armenrik)の北国人とゴンドール南部の諸都市の間で交易が活発になり、ドル・リューネンは交易路として急激に発展した。
[[最後の同盟]]との戦いによって[[サウロン]]が没落した後、[[東夷]]は西方の軍を恐れて[[リューンの湖]]周辺に留まり、[[ゴンドール]]側もさほど重要視していなかったこの地は長らく無人のままだった。しかし、[[トゥランバール]]王が東夷に勝利した後、王は[[リョヴァニオン]]と[[ダゴルラド]]への侵入者を監視するために多数の砦を建設した。このような砦は町に発展し、さらに東方に新たな砦が築かれていった。[[第三紀]]の580年代までに、軍の司令官は行政を統括する長官としての職務も担うようになった。鷲の監視(Eagle's watch)を意味する名のソロンディル(Thorondir)がその州都として建設された。
第三紀半ばになると、[[ドルイニオン]](フォルヤヴルド)やリョヴァニオンの[[北国人]]、[[ブルフ・アルメンリク]](Burh Armenrik)の北国人とゴンドール南部の諸都市の間で交易が活発になり、ドル・リューネンは交易路として急激に発展した。
領域が豊かになるにつれて、東夷の略奪者の脅威も大きくなった。そのためゴンドールは駐屯する部隊を増強するだけでなく、現地の北国人エフワスルミ(Ehwathrumi)から傭兵が登用された。

第三紀1248年、[[ミナルカール]]と[[ヴィドゥガヴィア]]は[[東夷]]の略奪者を根元から断つため、[[リューン]]の奥地へ遠征した。この頃がドル・リューネンの絶頂期で、領域は東方の最も奥深い地にまで拡大した。ソロンディルやリューノスト(Rhûnost)、ゴベル・グウィンドール(Gobel Gwindor)といった諸都市が近隣諸国の中継地として大いに繁栄した。

だがそれ以降、幾つかの要因が重なって王立領は徐々に衰退していった。
ゴンドールで王位を巡る内乱([[同族の争い]])が起きると、ドル・リューネンを防備していた軍団も戦いに参加するために本国に帰還する。1447年、[[エルダカール>エルダカール(ヴァラカールの息子)]]は北国人の助力を得て内乱を収束させたが、ドル・リューネンの兵力は以前よりも縮小され、それを感じ取った東夷による略奪が再び増加した。

1636には[[悪疫]]によって領域が大きな打撃を受けた。駐屯軍は半分にまで減少し、辺境の多くの町が無人と化した。生き残った僅かな住民はゴンドール本国に戻った。
住民の減少によって、領域の守りは現地人の兵力に依拠するようになったが、北国人も悪疫によって大きく数を減らしていた。僅かながら平野を横断する隊商もいたが、[[アスドリアグ]](Asdriags)をはじめとする東夷の略奪者が、ロヴァニオン南部に戻ってきた。
住民の減少によって、領域の守りは現地人の兵力に依拠するようになったが、北国人も悪疫によって大きく数を減らしていた。僅かながら平野を横断する隊商もいたが、[[アスドリアグ]](Asdriags)をはじめとする東夷の略奪者が、リョヴァニオン南部に戻ってきた。

1851年、[[馬車族]]の侵入が領域の運命を決定づけた。ドル・リューネンとそれ以外のロヴァニオンの全ての地域が東夷の連合軍に蹂躙され、町は破壊され、住民は殺されるか奴隷にされた。[[ナルマキル>ナルマキル二世]]王の戦死後、跡を継いだ[[カリメヘタール>カリメヘタール(ナルマキル二世の息子)]]と北国人の[[マルフウィニ]]は体制を立て直し、辛くも馬車族を撃退することに成功したが、もはやゴンドールに東方の領土を回復するだけの力は残っておらず、ドル・リューネンの王立領は失われた。
1851年、[[馬車族]]の侵入が領域の運命を決定づけた。ドル・リューネンとそれ以外のリョヴァニオンの全ての地域が東夷の連合軍に蹂躙され、町は破壊され、住民は殺されるか奴隷にされた。[[ナルマキル>ナルマキル二世]]王の戦死後、跡を継いだ[[カリメヘタール>カリメヘタール(ナルマキル二世の息子)]]と北国人の[[マルフウィニ]]は体制を立て直し、辛くも馬車族を撃退することに成功したが、もはやゴンドールに東方の領土を回復するだけの力は残っておらず、ドル・リューネンの王立領は失われた。

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