#author("2022-10-20T11:56:33+09:00;2022-09-17T01:18:52+09:00","","")
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* カランシル [#u5f6a706]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Caranthir|
|~異訳|カランシア|
|~その他の呼び名|黒髪のカランシル(Caranthir the dark)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第一紀]](506/507)|
|~親|[[フェアノール]](父)、[[ネアダネル]](母)|
|~兄弟|[[マエズロス]]、[[マグロール]]、[[ケレゴルム]](兄)、[[クルフィン]]、[[アムロド]]、[[アムラス]](弟)|
|~配偶者|一説では妻あり((『[[The Peoples of Middle-earth>The History of Middle-earth/The Peoples of Middle-earth]]』「Of Dwarves and Men」の注7))|

** 解説 [#Explanation]

[[フェアノール]]と[[ネアダネル]]の四男。[[フェアノールの息子たち]]のひとり。兄弟たちの中で最も苛酷で、気が荒く怒りっぽい性格。

フェアノールと他の兄弟たちと共に[[シルマリル]]奪回の[[誓言>フェアノール#Oath]]を立てて[[中つ国]]に上陸。[[ベレリアンド]]の[[サルゲリオン]]を防衛し、[[ヘレヴォルン]]湖の畔に住居を構えた。そのためサルゲリオンはドル・カランシル(カランシルの国)とも呼ばれた。
カランシルと彼の民は[[ドワーフ]]を蔑んでいたが、感情より実利を優先して彼らと同盟を結び交易を行い、大きな富を得た。サルゲリオンに住み着いた[[人間]]である[[ハラディンの族>ハレスの族]]にはほとんど気をかけなかったが、彼らが[[オーク]]に襲われた時は軍勢を率いて援軍に現れ、[[ハレス>ハレス(ハルダドの娘)]]ら生存者を救出した。

[[ダゴール・ブラゴッラハ]]でサルゲリオンが攻略されると、カランシルは彼の民の残党と、[[アムロド]]と[[アムラス]]の民を一つにまとめて、[[ラムダル]]を越えて南に撤退した。さらに後の[[ニアナイス・アルノイディアド]]の敗北の後は、他の兄弟たちと共に[[エレド・リンドン]]の山麓に逃れて[[緑のエルフ]]と交わり、森の国の暮らしを行うようになった。
[[ダゴール・ブラゴッラハ]]でサルゲリオンが攻略されると、カランシルは彼の民の残党と、[[アムロド]]と[[アムラス]]の民を一つにまとめて、[[ラムダル]]を越えて南に撤退した。さらに後の[[ニルナエス・アルノエディアド]]の敗北の後は、他の兄弟たちと共に[[エレド・リンドン]]の山麓に逃れて[[緑のエルフ]]と交わり、森の国の暮らしを行うようになった。
その後、兄弟たちと共に[[ドリアス]]襲撃に参加して、その最中に死んだ。

*** 名前について [#d3dea33c]

以下の名前及びその説明は『[[The Peoples of Middle-earth>The History of Middle-earth/The Peoples of Middle-earth]]』の「The Shibboleth of Fëanor」による。

:Morifinwë(モリフィンウェ)|父[[フェアノール]]が与えた[[父名>エッシ]]。[[フィンウェ]]の名に[[クウェンヤ]]で暗い(dark)を意味する"mori"の語を付けたもの。彼は祖父のフィンウェと同じく黒髪だった。
:Carnistir(カルニスティル)|母[[ネアダネル]]が与えた[[母名>エッシ]]。クウェンヤで"red-face"(赤い顔)の意味。彼はネアダネルと同じく血色のよい顔色だった。この名の[[シンダリン]]形が''カランシル''(Caranthir)である。

** コメント [#Comment]

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