#author("2023-08-13T12:31:36+09:00;2023-02-23T18:53:25+09:00","","")
- ローハンの建国者である青年王エオル(Eorl)については、[[エオル(レオドの息子)]]を参照してください。
#author("2024-09-02T19:16:55+09:00;2023-02-23T18:53:25+09:00","","")
- ローハンの建国者である青年王エオル(Eorl)については、[[エオル(レーオドの息子)]]を参照してください。
- 二つの木の光を目にしたことのない中つ国のエルフ達については、[[暗闇のエルフ]]を参照してください。
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* エオル [#g28b015f]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Eöl|
|~その他の呼び名|暗闇のエルフ(Dark Elf)((「暗闇エルフ」の訳もあり))|
|~種族|[[エルフ]]([[シンダール]])|
|~性別|男|
|~生没年|?~†[[第一紀]](400)|
|~配偶者|[[アルエゼル]]|
|~子|[[マエグリン]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンゴル]]の身内の一人であった[[シンダール・エルフ>シンダール]]。星空と薄明を愛し、[[太陽]]の光を避けるようにして生活したため''暗闇のエルフ''と呼ばれた。
元々は[[レギオン]]の森に住んでいたが、[[ドリアス]]を居心地悪く思い、[[魔法帯]]が設置された時にそれを避けて[[ナン・エルモス]]の森に移り住んだ。そこで[[ドワーフ]]と非常に親しくなり、時折[[ノグロド]]や[[ベレグオスト]]に滞在して多くの技能を習ったため、[[フェアノール]]や[[ケレブリンボール]]と並ぶ高名な鍛冶師となった。[[ガルヴォルン]]は彼の生み出した金属であり、遠出する時にはそれで作られた防具に身を固めた。また隕石の鉄から作り出した二振りの剣[[アングラヒェル(後のグルサング)>グルサング]]と[[アングイレル]]の制作者として知られる。
一方で[[ノルドール]]族のことは、[[同族殺害]]の一件および[[ベレリアンド]]に災厄を持ち込んだ元凶であると見なしていたため、忌み嫌っていた。

>エオルは、&ruby(かじ){鍛冶};の仕事のために背が&ruby(かが){屈};んでしまっているとはいえ、ドワーフとは似ても似つかぬ、[[テレリ]]族の高貴な一族の血を引く丈高きエルフであった。顔こそ恐ろしげであったが、生来の品は争われず、目は、闇の中であろうと、暗いところであろうと、奥の方まで見通すことができた。((『[[シルマリルの物語]]』「マエグリンのこと」))

エオルは[[ナン・エルモス]]の森に迷い込んだノルドールの姫君[[アルエゼル]]に一目惚れし、彼女の周りに魔法を巡らせて自分の住居におびき寄せ、妻に娶る(この結婚は必ずしもアルエゼルの意に反するというものではなかった)。生まれた息子が12歳になると、彼を[[マエグリン]]と名付け、自分の技術を教えると共に[[ノグロド]]や[[ベレグオスト]]に連れて行って[[ドワーフ]]の技術を学ばせた。
だがエオルはノルドール族を嫌っていたため、二人が[[フェアノールの息子たち]]や[[ゴンドリン]]の同族と接触することを厳しく禁じた。

そのためアルエゼルとマエグリンはエオルとの生活に倦み、彼が不在の隙を突いて[[ゴンドリン]]へ逃亡する。これに気付いたエオルは激怒して二人を追跡し、ゴンドリンの門がある[[枯れ川]]に入り込んだところを衛兵に捕えられ、[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]王のもとに引き出された。
エオルは父としてあくまでマエグリンを連れ帰る権利を主張するが、マエグリンはそれに応じなかった。トゥルゴンはエオルを妹婿として歓迎したものの、ゴンドリンの秘密を守るため、その地から出て行くことを禁ずる。これにエオルは逆上し、隠し持っていた投げ槍をマエグリンめがけて投げつけた。投げ槍は息子を庇ったアルエゼルの肩に当たったが、その穂先に毒が塗ってあったため、アルエゼルは急死する。

このためエオルには何の慈悲も与えられず、[[カラグドゥール]]の断崖から投げ落とされて処刑された。
この時エオルはマエグリンに向かって、'''それではお前は、お前の父と、父の一族を見捨てるのだな、不孝者めが! この地でお前は、お前の望みのすべてを失うであろう。そしてお前も、いつかここでわたしと同じ死を死ぬがよい'''((同上))と呪い、彼の死を予言した。

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