#author("2024-02-18T16:16:25+09:00;2022-06-12T13:07:07+09:00","","")
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* ニーン=イン=エイルフ [#je29d23b]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~異訳|ニン=イン=エルイフ|
|~スペル|Nîn-in-Eilph|
|~異訳|ニン=イン=エイルフ|
|~その他の呼び名|白鳥沢、白鳥の沢(Swanfleet)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダリン]]で「白鳥の水の国(Waterlands of the Swans)」の意。''白鳥沢''と訳される。
[[グランドゥイン]]川下流域の平原に広がる大沼沢地で、その名の通り白鳥や多くの水鳥が生息していた。ここでグランドゥイン川は沼沢地と化す形で[[ミスエイセル(にびしろ川)>ミスエイセル]]と合流し、二つの川は[[グワスロー(灰色川)>グワスロー]]となる。グワスローの川が始まる場所には[[サルバド]]があった。

[[第二紀]]の初めまで[[ミンヒリアス]]と[[エネドワイス]]は森に覆われていたが、当時からここは沼沢地だった。[[ヌーメノール]]から[[中つ国]]へ探索にやって来た[[タル=アルダリオン]]の[[冒険者たち>冒険者組合]]は、[[グワス=ヒーアまたはグワシア(影の川)>グワスロー]]と名付けた川を遡ってこの沼沢地にたどり着き、ここが川の源であると勘違いして、川を[[グワスロー(沼からの影の川)>グワスロー]]と改名した。

『[[指輪物語]]』では、[[ゴンドール]]を後にして帰途についた[[フロド・バギンズ]]ら一行が道中で「白鳥の沢」を望見している。

>次の日一行は[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]の北部にはいって行きました。そこは青々とした気持ちのいい土地でしたが、今はだれも住んでいませんでした。金色の昼と銀色の夜を伴って九月が始まりました。一行はのんびりと馬を進めてようやく[[白鳥川>グランドゥイン]]に着きました。そして滝の東に昔からの浅瀬があるのを見つけました。川はこの滝のところで急に低地地方に流れ下っていました。はるか西の方は、靄の中に湖沼や小島が横たわり、川はその間をくねりながら[[灰色川>グワスロー]]に注いでいました。一面に広がる葦の間には無数の白鳥が宿っていました。((『[[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「六 数々の別れ」))

なお書籍版『[[新版]] [[指輪物語]]』では、[[ニンダルヴ]]の[[共通語]]訳である'''Wetwang'''が「白鳥沢」と訳されているが、これは誤訳である。電子書籍版では「湿原」に修正された。

** コメント [#Comment]

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