#author("2024-01-06T16:46:13+09:00","","")
#author("2024-01-27T00:08:32+09:00;2024-01-09T20:51:07+09:00","","")
* サウロンの&ruby(くち){口}; [#c87f935c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Mouth of Sauron|
|~異訳|サウロン様の代理人|
|~その他の呼び名|バラド=ドゥアの塔の副官 (Lieutenant of the Tower of Barad-dûr) &br; モルドールの使者 (Messenger of Mordor) &br; サウロンの汚らわしき代弁者 (foul Mouth of Sauron)|
|~種族|[[人間]]([[黒きヌーメノーレアン]])|
|~性別|男|
|~生没年|不明|

** 解説 [#Explanation]

[[サウロン]]の副官で、'''[[暗黒の塔>バラド=ドゥール]]が初めて再建された時'''(('''the Dark Tower when it first rose again''' “first”とあることから、これは[[第三紀]]2951年の[[バラド=ドゥール]]再建を指すのではなく、[[第二紀]]3220年に[[ヌーメノールの没落>アカッラベース]]を逃れたサウロンが[[モルドール]]に戻って勢力を再建した時を指すようである。そうだとするとサウロンの口は3000年以上という、[[人間]]としては異常な長命を保っていることになる。))以来の臣下である[[黒きヌーメノーレアン]]。

>先頭には背の高い凶悪な者が、真っ黒い馬に乗ってやって来ました。… 乗手は黒一色で身を包み、丈の高い兜も黒でした。しかしこれは[[指輪の幽鬼>ナズグール]]の一人ではなく、生きた[[人間]]でした。この者は[[バラド=ドゥール]]の塔の副官でしたが、その名はどの物語にも留められていません。かれ自身忘れてしまった名前なのですから。かれは「わがはいはサウロンの口だ。」といっていました。しかし話によればかれは変節者であったということです。かれは[[黒きヌーメノーレアン]]と呼ばれる者たちの一人だということで、そもそもこの者たちはその昔この[[中つ国]]をサウロンが支配している頃やって来て、中つ国に居を定めた者たちでしたから、よこしまな知識に惹かれて、サウロンを崇拝しました。そしてこの男は暗黒の塔がはじめて再建された時、ここにやとわれたのです。かれは持ち前の狡猾さによってしだいに[[冥王]]の寵を得ていきました。そして妖術を大いに身につけ、サウロンの意向の多くを承知していました。そしてかれはどんな[[オーク]]よりも残忍でした。((『[[指輪物語]] [[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「黒門開く」))

サウロンの口は[[黒門の戦い]]の直前、進軍してきた[[アラゴルン>アラゴルン二世]]たちの前に、[[サウロン]]の使者として現われる。そこで[[キリス・ウンゴルの塔]]で[[フロド・バギンズ]]から奪われた[[ミスリルの胴着]]、[[エルフのマント]]、[[塚山出土の剣]]といった品々を見せ、かれらを脅迫するとともに、「[[自由の民]]は武装を放棄して未来永劫サウロンに敵対しないこと」「[[大河>アンドゥイン]]以東をサウロンの直轄領とし、大河以西は[[モルドール]]の属領とすること」「[[アイゼンガルド]]はサウロンの副官(サウロンの口のこと)の居城とすること」といったサウロンが和平に応じる条件を伝えた。
だが[[ガンダルフ]]に、フロド達が実は捕えられてはいないことを見抜かれて条件は拒絶され、[[西軍]]の大将達の怒気に圧されて追い返された。その時ガンダルフは「形見の品」として、ミスリルの胴着などをサウロンの口から奪い返した。

しかし[[サウロン]]にとってこれは敵達をいたぶるための余興に過ぎず、軍使達は逃げ去りながら取り決められていた角笛の合図を発し、[[黒門]]は開け放たれて戦いが開始された。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

|~俳優|ブルース・スペンス(Bruce Spence)|
|~日本語吹き替え|不明|

劇場公開版には登場しない。原作ではサウロンの口が登場したとき、読者にとって[[フロド>フロド・バギンズ]]や[[サム>サムワイズ・ギャムジー]]の生死は不明だが、映画ではフロド達が生きていることがわかるため緊迫感に欠けてしまう故、カットしたと[[ピーター・ジャクソン]]はメイキングで語っている。
だが『[[王の帰還>指輪物語/王の帰還]] [[エクステンデッド・エディション]]』には登場。エンドクレジットでの表記は「Black Lieutenant」。人間とは思えないおぞましい姿をしている。原作と同様に[[フロドの鎖かたびら>ミスリルの胴着]]を見せて[[アラゴルン>アラゴルン二世]]たちを脅迫するが、その後は原作とは異なり、アラゴルンに首を刎ねられて殺害される。
特典映像によると、盲目であることをイメージしてデザインされている。

*** 画像 [#u6afe03e]

&ref(vlcsnap-00061.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』におけるサウロンの口);

*** グッズ [#zcff874e]

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** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

サウロンの[[モルグルの刃]]“Gulthauk”によって斬られたことで、サウロンに長寿を与えられたGúrzyul(グーズユル)(([[暗黒語]]で「不死」の意とされる))という一党の一人とされる。[[一つの指輪]]の破壊とサウロンの滅亡後、[[アドゥーナイク]]で「黒き言の葉(Black Word)」を意味するDulgabêth(ドゥルガベ-ス)を名乗り、サウロンの相続人(Sauron's Heir)として、モルドールの残党を統治しようとするが、仲間にしようとした他のサウロンの残党に裏切られ殺されている。
その後、[[セレゴスト]]内のthe Court of Seregost(セレゴストの殿上)の玉座にてDulgabêth the Broken(壊れたドゥルガベ-ス)として襲ってくる。
しかし肉体は異形と化しており、意味のある言葉も話せなくなっている。

&ref(ScreenShot00600.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるサウロンの口);  &ref(Dulgabêth_the_Broken.jpg,,20%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるサウロンの口);

** コメント [#Comment]

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