* 死者の軍勢 [#c1941ec7]
** 概要 [#s288c045]

|~カテゴリー|事象|
|~スペル|the Dead|
|~その他の呼び名||
|~種族|[[人間]]の亡霊|

** 解説 [#k1b57f6f]

死者の王(The King of the Dead)に率いられた、亡霊によって作られた軍勢。[[エレヒ]]にて[[アラゴルン二世]]によって招集され、[[ペラルギア]]方面にいた[[サウロン]]軍を駆逐。[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]救出に大きな役目を果たした。

生前彼らは、後に[[死者の道]]と呼ばれることになる地域などに住んでいた、未開の民族だった。彼らは[[第二紀]]末、[[サウロン]]が中つ国で大きな勢力を持っていたころは、サウロンを崇拝していた。だがサウロンが[[ヌーメノール]]の捕虜として連れ去られ、また[[イシルドゥア]]によってゴンドールが建国されると、[[エレヒ]]にてイシルドゥアに忠誠を誓う。
やがて、[[最後の同盟の戦い>最後の同盟]]が始まると、イシルドゥアは彼らをサウロンとの戦いに招集する。だが彼らはサウロンと戦うことを拒否。するとイシルドゥアは怒り、彼らの誓約が果たされるまで、死の安らぎを得られることはないようにする呪いをかけた。彼らはイシルドゥアの怒りの前に逃げ出し、山の中に隠れ住むようになって、やがて人々から忘れ去られることになった。しかし彼らは死の安らぎを得ることができず、亡霊となってこの世に留まることを強いられた。

[[指輪戦争]]のおりには、エレヒにて[[アラゴルン二世]]が「サウロンと戦う」という誓約を果たさせるため、イシルドゥアの世襲として死者の軍勢を招集する。彼らはイシルドゥアの世襲のためにサウロンの同盟軍と戦い、[[ゴンドール]]南方の[[ペラルギア]]からサウロンの同盟軍を駆逐。そのため、ゴンドール南部領土から[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]救出のための増援が[[ペレンノール]]に向かうことができるようになった。

誓言を果たした死者の軍勢は、アラゴルンによって誓言より解放され、この世から去って安らかな眠りを得ることになった。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#iac3f276]

原作とは異なり、[[ペレンノール]]にまでやってきて、ミナス・ティリスを攻撃していたモルドール軍を直接攻撃している。

** コメント [#td326357]
- どうしてイシルドゥアにそんな呪いをかける能力があったのでしょう?ひょっとして、一つの指輪に備わる何らかの力を使ったのでは? -- ちぎれ雲 &new{2007-06-03 (日) 09:54:43};
- エルフ語など何らかの力ある言葉を用いたか、あるいはヌメノールの血を引く彼の「命令」はそれだけで強い力を持つのかもしれません。 -- 無名 &new{2007-06-03 (日) 22:59:53};
- 死せる戦士たちとその王はなによりも自責の念に縛られていたのではないでしょうか。いわゆる東夷たちとは違って、彼らはひとたびはヌメノールの力によって冥王の支配から救われています。ひとのこころを保ったままで暗黒の力に支配される運命から救い出されたことは彼らにとって返しようもない恩恵だった。しかしサウロンの帰還が現実のものとなったとき、受けた恩義のために全てを賭けて戦えるほど彼らの魂は強くはなかった。ヌメノールに「寝返った」彼らに対してサウロンがいかなる処置を加えるかを考えれば、それを責めることはできません。でもそういう自分達の弱さを彼らは恥じていた。彼らの悲しい「罪」がいつか償われるためにこそ、「イシルドゥアの呪い」は下されたのではないでしょうか。イシルドゥアもまた、最期まで高潔な英雄たることは出来なかったのですし、きっと「誓約」は弱く愚かで悲しい「人間」たちの、時を越えた約束であったのではないかと思えます。 -- 粥村在住 &new{2008-10-01 (水) 04:06:16};

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