* &ruby(ゆびわものがたり){指輪物語}; [#c9ab2b21]
** 概要 [#g5a6e2d6]

|~カテゴリー|関連物|
|~スペル|The Lord of The Rings|

** 解説 [#k9fee658]

[[ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]教授による、『[[ホビットの冒険]]』の続編として書かれた小説。[[第三紀]]の[[指輪戦争]]の事が記されており、[[ホビット]]が[[西方語]]で書いた『[[西境の赤表紙本]]』を、トールキンが英語に翻訳したという形で書かれている。

児童文学として人気が出た『ホビットの冒険』の続編を希望されたトールキン、本来は前作の主人公であった[[ビルボ・バギンズ]]を主役にして雰囲気も前作と同様の、単純な話を想定していた、だが何度も描き直すうちに構想がどんどん膨らみ、やがてはトールキンが以前から形作っていた神話体系([[シルマリルの物語]]の一部)も大きく組み込まれ、壮大な物語へと成長していった。

『指輪物語』はamazon.comで行われた「過去1000年で最高の本」アンケートのトップになった。これは大袈裟としても、『指輪物語』20世紀最高の文学作品の一つとして認知されており、[[エルフ]]や[[ドワーフ]]という種族のイメージを一般化し、近代ファンタジー文学(そしてそのイメージをもとにしたゲームなど)の基礎を築いたという点は、誰もが認めるところである。

***目次 [#gc057b90]

全三部+追補編で構成されている。それぞれの巻の目次は各項目を参照。

-本編
--[[旅の仲間]]
--[[二つの塔]]
--[[王の帰還]]
-[[追補編]]

*** ストーリー [#e5e31b75]

[[ビルボ・バギンズ]]が[[はなれ山]]への旅から戻ってきて60年後。ビルボは養子として甥の[[フロド・バギンズ]]を迎えていた。そして[[ビルボの111歳の誕生日パーティー>ビルボの別れの宴]]が開かれたが、ビルボは宴会の最中に別れの挨拶を述べ、突如として文字通り姿を消してしまう。[[フロド>フロド・バギンズ]]の元には[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]の遺産と、彼がはなれ山への冒険で手に入れた魔法の指輪が残された。[[魔法使い]][[ガンダルフ]]はフロドに指輪を大切に保管し、使用はしないように忠告すると再び[[ホビット庄]]を去っていった。
それから更に17年が経ち、再び[[ガンダルフ]]が10年ぶりに[[フロド>フロド・バギンズ]]の元を訪れた。そして[[ガンダルフ]]は、ビルボが残した指輪が[[冥王]][[サウロン]]の『全てを統べる[[一つの指輪]]』であることを告げる。もしこの指輪が[[冥王]]の元に戻れば[[中つ国]]は暗黒で包まれる。そのためフロドは、指輪を破壊するために旅に出る。

詳細なストーリーについては[[指輪物語/ストーリー]]を参照。

** 日本語版書籍 [#f22103d9]

トールキン生誕100周年に合わせ、訳の修正などが行われた[[新版]]が発売された。現在発行されているのはこの新版である。

*** 文庫版 [#w5fdecf0]
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[[旅の仲間]]4巻、[[二つの塔]]3巻、[[王の帰還]]2巻、[[追補編]]1巻の全10巻(追補編は他より遅れて出版された。全9巻セットには、追補編は含まれていない)。表紙は[[アラン・リー]]のイラストで、[[寺島龍一]]によるモノクロの挿絵入り。
[[旧版]]では全6巻で、追補編は一部が省略されていた。
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*** 愛蔵版 [#f071d8d1]
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[[旅の仲間]]、[[二つの塔]]、[[王の帰還]]各2巻、[[追補編]]1巻の全7巻。表紙は[[アラン・リー]]のイラストで、[[寺島龍一]]によるモノクロの挿絵入り。
[[旧版]]では全6巻だった。
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*** カラー愛蔵版 [#y4b58447]
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[[旅の仲間]]、[[二つの塔]]、[[王の帰還]]各1巻の全3巻。表紙は他の版の扉ページにもある[[一つの指輪]]のロゴマークで、[[アラン・リー]]によるカラーの挿絵入り。
トールキン生誕100周年記念として、[[新版]]で新たに出版された。
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** 他のメディアへの展開 [#r6685298]

*** ラジオドラマ化 [#ade8e7d7]

イギリスで[[BBC RADIO COLLECTION The Lord of the Rings]]が製作され、放送された。CD化もされている。

*** 映画化 [#pe88a4ad]

1978年にアニメ映画として『[[ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語]]』が制作された。だが、多くの原作ファンにとって、この映画は満足のいく出来ではなかった。
『指輪物語』の世界観の壮大さ、多彩な幻想的表現などにより、長らく「実写映画化は不可能」と言われ続けていたが、CG技術の発達がそれを可能にする。その結果、映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』が制作されることになった。

*** ゲーム化 [#b8e47643]

『指輪物語』を直接題材にしたゲームは、特に英語圏で多く発売されている。古い物になると、日本ではスタークラフト社が日本語化して発売した『指輪物語 第1章 旅の仲間』『指輪物語 第2章 二つの塔』が比較的良く知られている(『王の帰還』は発売中止)。

映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』公開に合わせ、[[エレクトロニック・アーツ]]より「映画のゲーム化」という形で、多数のゲームが発売された。
一方で、Turbineからは「原作のゲーム化」という形で『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』のサービスが2007年より行われている。

またこれら正規のライセンスを得て制作されたものの他にも、『指輪物語』は様々な形でゲームとして登場した。『指輪物語』の世界を題材とした、[[Moria]]や[[Angband]]というゲームがフリーソフトとして公開されているほか、『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ>Wikipedia:ダンジョンズ&ドラゴンズ]]』などに始まるゲーム文化に多大な影響を与えている。

** コメント [#q339e54c]

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