#author("2018-12-11T01:55:14+09:00","","")
* 太陽年 [#ne299ec5]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[暦]]|
|~スペル|Years of the Sun, solar year|
|~その他の呼び名|コラナール(coranar)(([[クウェンヤ]]で「太陽の一巡(sun-round)」の意味))、ロア(loa)((クウェンヤで「生長(growth)」の意味))|

** 解説 [#Explanation]

[[太陽]]の出現以降の時代で用いられる、太陽の運行に基づく時間の単位。『[[追補編]]』では太陽暦である[[ホビット庄暦]]の1年の長さは、現在でも変わらない365日5時間48分46秒と定義されている。

>この時代以降は、太陽年に算定される。[[ヴァリノール]]における[[二つの木]]の[[長い年月>ヴァラール年]]にくらべれば、速やかに経過する束の間の時間である。この時代に、中つ国の空気は生滅の気を重く孕むようになり、すべてのものは変化と老化を著しく速めた。((『[[シルマリルの物語]]』「人間のこと」))

[[二つの木の時代]]の時間([[ヴァラール年]])の基準となる[[二つの木]]が[[メルコール]]と[[ウンゴリアント]]に殺害されると、[[ヴァラール]]は[[テルペリオン]]の最後の花と[[ラウレリン]]の最後の果実からそれぞれ[[月]]と[[太陽]]を生み出し、これらを天空に上げてその運行で時間を新たに定めることにした。[[ヴァルダ]]は両者を[[アルダ]]上空の[[イルメン]]を東西に交互に行き来し、アルダの真上ですれ違うようにした。こうすることで月と太陽の光が混じり合う時が生まれ、二つの木の時代と同様に日を数えることが出来た。
最初の月は[[ヴァリノール]]から、すなわち西から昇った。そして天空を七度横切り、東の果てにいた時、同じく西から最初の[[太陽]]が昇った。こうして初めは構想通りに日が数えられた。
だが月を運ぶ[[ティリオン>ティリオン(マイア)]]は気紛れで、定められた航路や速度を守らずに太陽を運ぶ[[アリエン]]に引き寄せられる傾向があった。また[[イルモ]]と[[エステ]]からは、アルダから眠りと休息が失われ、星々が隠されてしまったとの嘆願があった。そのためヴァルダは月と太陽の運行を変更し、アルダが闇と薄明かりに包まれる時間を取っておくことにした。すなわち月と太陽は入れ替わる形で東から昇って西に沈み、西から東への移動は大地の下を通るようにした。
月はその後も運行が定まらない傾向が続いたため、太陽と月の出現以降、ヴァラールは[[世界の変わる日]]まで太陽の運行に基づいて時間を定めた。[[中つ国]]の[[エルダール]]も太陽年に基づいた暦を用い([[裂け谷暦法]])、その暦は[[ドゥーネダイン]]に伝わって[[王の暦法]]が作られ、そこから[[ホビット]]の用いる[[ホビット庄暦]]が派生した。

**『[[Morgoth's Ring]]』での記述 [#r3bb0b24]

当初の[[ヴァラール]]での構想では、1日は陽光が照らす12時間と月光が照らす12時間の計24時間から成り、年は350日で、10年が1[[ヴァラール年]]に等しい長さ((ヴァラールはその後も太陽年の10年を1年、1000年を1世紀と数えている。))だった(すなわち7時間がヴァラール年の1時間に等しかった)。年の長さが短くなったのは、[[二つの木]]の死より後は万物の成長、変化、衰退が早まったからである。だが上記のように月と太陽が構想とは異なる動きとなったことで、太陽年の長さは構想よりもやや長くなった。
[[世界の変わる日]]の後もヴァラールは太陽年で時間を数えている。

** コメント [#Comment]

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