#author("2022-09-15T14:14:30+09:00;2022-07-26T00:19:42+09:00","","")
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* ロード・オブ・ザ・リングス オンライン [#ne663629]
#contents
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[ゲーム]]|
|~スペル|The Lord of the Rings Online|
#amazon2(B000GR9P76)
#amazon2(0761557156)
#amazon2(B0149EDJI2)
#amazon2(B076FJ66QG)
#amazon2(,clear)

2007年よりサービスを開始した、『[[指輪物語]]』を原作に[[中つ国]]を舞台にしたMMORPG([[Wikipedia:MMORPG]])。略称は''LotRO''。現在、開発・運営は[[Standing Stone Games>https://www.standingstonegames.com/]]が行っており、2022年にはサービス開始15周年を迎える。現在の対応言語は英語、フランス語、ドイツ語。
まずWindows XP/Vista以降用ゲームとして公開され、現在はSteamでもクライアントが配布中で((Mac OS用クライアント(OS 10.7.5以降)も2012年11月より公開されたが64bit版には対応せず2022年8月25日をもってサポート終了となり、以後Macでプレイする時はWindowsのデュアルブート環境でプレイすることが推奨されている。))、[[F2P(基本プレイ無料)>#F2P]]となっている。

プレイヤーは、[[第三紀]][[指輪戦争]]さなかの[[中つ国]]に生きる、オリジナルの住人の一人([[セッション・プレイ>#session]]時を除き、小説の登場人物にはならない)としてゲームを開始する。小説中の登場人物は、NPC((None Player Characterの略で、ゲームをプレイする人間が操作できないキャラクターのこと。))として登場し、プレイヤーキャラクターに助言や任務([[クエスト>#quest]])を与えてくる。ゲーム開始時(チュートリアルと、イントロとなる初期エリア終了後)は、[[フロド・バギンズ]]たち4人の[[ホビット]]が[[ホビット庄]]を出発した直後という設定になっており、ゲームのクエスト進行と共に指輪戦争も進んでいく。クエストによってはプレイヤーは、原作描写にある指輪戦争の重要場面に立ち会うことになる。

このゲームは、[[エレクトロニック・アーツ]]、[[Warner Bros. Games]]より発売されている、映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』をベースにしたゲームとは異なり、[[Middle-earth Enterprises]]が持つ原作小説の版権を取得して制作されている。そのため[[トム・ボンバディル]]や[[グロルフィンデル]]などの映画には登場していないキャラクターも登場し、ビジュアルも一部がアレンジされた映画に合わせてはおらず、原作に基づいた描写となっている。

*** 動画 [#b9b00da9]

#youtube(STy_YZfGvpc)
#youtube(JztbiHaaMUY)
#youtube(me4hBwg7itc)

*** 世界観 [#world]

&ref(lotro3.jpg,,25%,ゲーム画面); &ref(lotro4.jpg,,25%,ゲーム画面); &ref(lotro1.jpg,,25%,ゲーム画面(ホビット庄)); &ref(lotro2.jpg,,25%,ゲーム画面(裂け谷));

作中に登場する人物、土地、生き物などは、『指輪物語』本編だけではなく[[追補編>指輪物語/追補編]]や『[[ホビットの冒険]]』などからの引用が多数含まれており、原作の世界観を忠実に再現しようと試みられている。ゲームオリジナルの人名や地名などの固有名詞も[[シンダリン]]などが用いられており、原作の法則を守っている。
マップ構成は(特に[[ホビット庄]]、[[モリア]]などは)原作の細かい描写を徹底的に再現している(『[[「中つ国」歴史地図 トールキン世界のすべて]]』の影響も感じられる)。一方で、ゲームのためのアレンジが施されている。例えば原作の中つ国よりも危険(敵が出てくる確率が高い)で、原作に登場しないオリジナルの怪物なども登場する。また、原作にも[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定にも存在しない都市や地形なども追加されている。[[ナズグール]]、[[パランティール]]などについて独自の設定を展開している部分もあるが、それらの追加設定は原作の設定との間で矛盾が発生しないよう考慮されている。ただし[[Tolkien Estate]]が権利をもつ、『[[シルマリルの物語]]』『[[終わらざりし物語]]』などにのみ登場する設定の固有名詞はゲーム中には出てこず、存在が示唆されるにとどまっている(例えば[[ハムール]]や[[イスリン・ルイン]]などは、直接名前が登場しない)。

ロールプレイングゲームでは、プレイヤーキャラクターが死んでもそこから蘇生することができるシステムになっていることが多いが、「死と復活」が簡単にできてしまっては、トールキンの中つ国の世界観にそぐわない。そのためLotROでは、プレイヤーキャラクターは攻撃を受けると体力や生命力などが減るのではなく''士気(Morale)''が減る。士気が0になると戦闘不能になり、復活ポイントまで''撤退(Retriet)''しなければならないという形になっている。

また、やはり原作の世界観にあわせ、プレイヤーキャラクターが「魔法」を使うことはできないということになっている。同種のゲームにおける魔法使い的立場となる[[クラス>#class]]は存在するが、ミンストレル(Minstrel)やロアマスター(Lore-Master)、ルーンキーパー(Rune-Keeper)という名を使い、魔法や[[魔法使い]]という表現は避けている。

*** サブタイトルと拡張 [#f9a9ed51]

:Shadows of Angmar (アングマールの影)|略称''SoA''。初期リリースのサブタイトル。[[エリアドール]]([[霧ふり山脈]]以西)で冒険することが可能。プレイヤーレベル上限50。日本ではこのリリースしか行われなかった。
:Mines of Moria (モリアの坑道)|略称''MoM''。2008年11月18日実装の有料拡張パック第1弾。[[モリア]]、[[ロスローリエン]]が実装。新[[クラス>#class]]「ルーンキーパー」「ワーデン」追加。成長する装備システム''[[伝説的アイテム>#legendary]]''の実装。プレイヤーレベル上限が60に上昇。日本では2009年早春での実装が予告されたが、結局導入されなかった。
:Siege of Mirkwood &color(green){(闇の森の包囲)};|略称''SoM''。2009年12月1日実装の有料拡張パック第2弾。[[闇の森]]、[[ドル・グルドゥル]]などが実装。プレイヤーレベル上限が65に上昇。
:Rise of Isengard &color(green){(アイゼンガルドの勃興)};|略称''RoI''。2011年9月27日実装の有料拡張パック第3弾。[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]、[[アイゼンガルド]]、[[ローハン谷]]などが実装。プレイヤーレベル上限が75に上昇。
:Riders of Rohan &color(green){(ローハンの乗り手)};|略称''RoR''。2012年10月15日実装の有料拡張パック第4弾。[[ローハン]]の[[イーストエムネト]]、[[ネン・ヒソエル]]、[[ファンゴルンの森>ファンゴルン]]などが実装。[[騎乗戦闘(軍馬)>#warsteed]]の実装。プレイヤーレベル上限が85に上昇。
:Helm's Deep &color(green){(ヘルム峡谷)};|略称''HD''。2013年11月20日実装の有料拡張パック第5弾。[[ローハン]]の[[ウェストエムネト]]、[[ヘルム峡谷]]、[[角笛城]]、[[やしろ岡]]などが実装。[[角笛城の合戦]]を再現した[[Epic Battles>#epicbattles]]の実装。プレイヤーレベル上限が95に上昇。さらに2014年7月14日のUpdate14によってレベル上限が100に上昇、また西部[[ゴンドール]]が実装。11月5日実装のUpdate15によって新種族・新クラスの[[&ruby(ビヨルン){熊人};族>熊人族]]と、中部ゴンドールが実装。2015年5月4日のUpdate16によって東部ゴンドールが実装。10月27日のUpdate17によって[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]と、[[ペレンノール野の合戦]]の一部を再現したEpic Battlesを実装。2016年4月12日のUpdate18によって最大レベルが105に上昇、[[ドルーアダンの森]]などと、ペレンノール野の合戦の終結までを実装。2017年3月21日のUpdate20によって[[モルドール]]北部([[燃えかすの山]]、[[ダゴルラド]])などを実装。
:Mordor &color(green){(モルドール)};|2017年8月2にUpdate21として実装の有料拡張パック第6弾。[[一つの指輪]]が破壊された直後の[[モルドール]]国内([[ウドゥーン]]、[[ゴルゴロス]]など)を実装。プレイヤーの種族に[[&ruby(かみ){上};のエルフ>上のエルフ]]追加。最大レベルが115に上昇。2018年3月6日のUpdate 22で緑の森(旧[[闇の森]])北部([[スランドゥイルの岩屋>エルフ王の岩屋]])、[[エスガロス]]、[[谷間の国]]、[[エレボール]]実装、2018年10月9日のUpdate 23で最大レベルが120に上昇、[[エレド・ミスリン(灰色山脈)>灰色山脈]]、[[くろがね連山]]実装。2019年6月4日のUpdate 24で[[アンドゥインの谷間]]実装。2019年9月25日のUpdate 24.3で新種族の[[Stout-axe]]([[ドワーフ]]の一氏族)追加。
:Minas Morgul &color(green){((ミナス・モルグル)};|2019年11月5日にUpdate25として実装の有料拡張パック第7弾。レベル上限が130に上昇。[[モルグル谷]]、[[ミナス・モルグル]]、[[長き川の源(Wells of Langflood)>長き源]]の追加。
:War of Three Peaks &color(green){(三峰の戦い)};|2020年10月20日にUpdate28として実装の有料拡張パック第8弾。[[アザルヌビザールの合戦>ナンドゥヒリオンの合戦]]の再現プレイ実装。Elderslade&color(green){(エルダースレイド)};の通常時マップと戦争時マップ、ブリー郷の森林地帯(北西部)、[[アザルヌビザールの合戦>ナンドゥヒリオンの合戦]]時マップの追加。
:Fate of Gundabad &color(green){(グンダバドの運命)};|2021年11月10日にUpdate31として導入の有料拡張パック第9弾。[[グンダバド]]内部実装。新クラス''&color(green){ブロウラー};(Brawler)''追加、Legendaryアイテムシステムの変更(ブロウラーとLegendaryアイテムシステムは実際には10月13日に先行実装)。

拡張の詳細は[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/拡張]]を参照。有料拡張パックを購入せずとも、[[LOTRO Store>#lotrostore]]で購入することにより追加地域での冒険が可能。Legendaryアイテムシステムの拡張、変更などは課金、未課金にかかわらず全ユーザーに適応される。

2022年4月にサービス開始15周年を迎えることを記念し、Helm's Deep以前の拡張がすべて無料開放された。さらにVIP(月課金)プレイヤーにはMordor、Minas Morgul、War of Three Peaks拡張が公開された(([[A Letter from Producer Raninia – March 2022 | The Lord of the Rings Online:https://www.lotro.com/news/lotro-producer-letter-march-2022-en]]))(([[「指輪物語」原作MMORPG『The Lord of the Rings Online』初期6年分のアップデート内容がすべて無料に | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト:https://www.gamespark.jp/article/2022/03/21/117061.html]]))。

Standing Stone Gamesは中つ国全土をゲーム化する権利を有しており、今後も拡張は続くとしている(([[A letter From Executive Producer Aaron Campbell - April 2014:https://www.lotro.com/forums/showthread.php?546305-A-letter-From-Executive-Producer-Aaron-Campbell-April-2014&utm_source=email&utm_medium=emailnewsletter&utm_campaign=emailnewsletter041814]]))。

** 解説 [#Explanation]

*** Sierra Entertainmentによる開発と中断、Turbineによる新規開発とサービス開始、Standing Stone Gamesでの独立 [#MEO]

当初はSierra Entertainmentによって''Middle-Earth Online''というタイトルで、西暦2000年頃のリリースを目指して開発されていた。だがβテストも始まらないうちに開発中断し、幻のゲームと化してしまった((参考 [[ちょこっと Middle-Earth:http://www.hmx-12.net/~virgil7/games/ME/Middle_Earth.htm]]))。
その後、[[Turbine:http://www.turbine.com/]]が新たに開発を始め、2003年に正式発表(([[4Gamer.net ― 「Middle-Earth Online」公式サイトオープン:http://www.4gamer.net/games/007/G000769/20030510200158/]]))。こちらも当初発表されたタイトルは''Middle-Earth Online''であったが、2005年に''The Lord of the Rings Online''へのタイトル変更を発表する(([[4Gamer.net ― ME Online,「The Lord of The Rings Online」にタイトル変更:http://www.4gamer.net/games/007/G000769/20050512121229/]]))。正式サービスは当初2004年中開始予定とされていたが実際には延期を重ね、2007年4月24日よりスタートとなった。
2022年4月にはサービス開始15周年を迎えている。PC Gamerの、2010年度US's Games of the Year AwardsでMMO of the Yearを獲得した(([[PC Gamer US’s Games of the Year Awards:http://www.pcgamer.com/2011/01/11/pc-gamer-uss-games-of-the-year-awards/4/]]))。

2010年4月20日に[[ニュー・ライン・シネマ]]を配下におき映画版『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』の権利を持つタイム・ワーナーが、LotRO開発元のTurbineを買収した(([[Warner Bros. Home Entertainment Group Acquires Turbine, Inc.:http://www.turbine.com/news/99-warner-bros-home-entertainment-group-acquires-turbine-inc.html]]&br;[[4Gamer.net ― MMORPGの名門TurbineがTime Warner傘下に。果たして指輪系の新作登場はあるか(ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン アングマールの影):http://www.4gamer.net/games/007/G000769/20100422066/]]))。
その後2016年12月19日、ワーナー及びTurbineから、LotRO及び『ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン(DDO)』の開発・運営を行っているチームがStanding Stone Gamesとして独立。同ゲームに関する全ての権利も移管され、以後はStanding Stone Gamesがゲームの開発・運営を継続している(([[Standing Stone Games – A message from Rob Ciccolini | LOTRO.com:https://www.lotro.com/en/game/articles/standing-stone-games-%E2%80%93-message-rob-ciccolini]]))。

ちなみに、Sierra版ではゲームの世界は[[第四紀]]となる予定であったが、本作では前述の通り[[第三紀]]であり、[[ストーリー>#quest]]が[[指輪戦争]]とほぼ同時進行する形になっている。

またAmazon Game Studiosからこの現行の『The Lord of the Rings Online』とは全く別の、『指輪物語』の世界観を元にした新たなMMOゲームを開発中と2019年に発表したが(([[Amazon Game Studios and Leyou to Co-develop Game Based on The Lord of the Rings World:https://medium.com/amazon-games/amazon-game-studios-and-leyou-to-co-develop-game-based-on-the-lord-of-the-rings-world-d8abe8f7d70]]))(([[Amazon Game StudiosとLeyou Technologyが「指輪物語」のPC/コンソール向けF2PMMORPGを正式アナウンス « doope! 国内外のゲーム情報サイト:https://doope.jp/2019/0792468.html]]))(([[Amazonが「ロード・オブ・ザ・リング」の世界を舞台にしたオンラインゲームを開発中 - GIGAZINE:https://gigazine.net/news/20190711-amazon-game-lord-of-the-ring/]]))、2021年に中止が発表された(([[Amazon Cancels Its The Lord of the Rings MMORPG - IGN:https://www.ign.com/articles/amazon-cancels-its-the-lord-of-the-rings-mmorpg]]))。

*** 基本プレイ無料化 (Free to Play, F2P) [#F2P]

2010年9月10日より、北米サーバでのゲーム基本料金が無料化された。ただし無料のままだと、クエストが受けられないエリアがあるなどゲームプレイに制限がつく([[エレド・ルイン]]、[[ホビット庄]]、[[ブリー郷]]は無料で探検可能)。制限を解除するためには、月に定額を支払ってプレイするVIPプレイヤーになるか、[[LOTRO Store>#lotrostore]]で個別にコンテンツを購入する必要がある。有料拡張パックで追加された地域にも無料で移動できるが、その地域のクエストを行うには有料拡張パックを購入するかLOTRO Storeでの購入が必要。初期実装後に追加された種族やクラスも同様。

2011年初頭の発表によると、基本プレイ無料化によってゲームの収益は3倍に上がり、アクティブユーザーは4倍に増えたという(([[『ロード・オブ・ザ・リング』MMOが基本プレイ無料化で3倍の収入アップ:Kotaku JAPAN, ザ・ゲーム情報ブログ・メディア:http://www.kotaku.jp/2011/01/mmo_free.html]]))。

2022年4月にサービス開始15周年を迎えることを記念し、Helm's Deep以前の拡張が全プレイヤーに対して無料開放された。

*** サーバ統合 [#close]

ユーザー数が減少している一部サーバが、2016年4月4日に閉鎖された。閉鎖サーバに置かれているキャラはサーバ閉鎖後も消滅することはなく、存続するサーバに無料で転送することが可能となる。
それと同時に、既存サーバのハードウェア強化も行われている。

*** Legendary Server [#legendaryserver]

2018年11月に、Legendary Serverと呼ばれるサーバが追加された。最初は最初期のShadows of Angmarの範囲のみ実装され、それから徐々に実装地域が増やされている(変更・修正されたゲームシステムなどは最新のサーバと同じ)。

*** 日本でのサービス [#japan]

Turbine社の『ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン(DDO)』日本サービスを行っていた[[さくらインターネット:http://www.sakura.ad.jp/]]によって『LotRO』も日本語化され、『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』の邦題で2007年6月1日より正式サービスが開始された(([[4Gamer.net ― 「LotRO」正式サービス,本日6月1日7:00PMよりスタート!:http://www.4gamer.net/games/007/G000769/20070601183245/]]))。ゲーム自体の評価は高かったものの、日本でのユーザー獲得数が目標を達成できず、さくらインターネットは損害を出す。その結果、2007年11月27日当時の笹田社長が引責辞任する結果を招いた(([[業績不振のさくらインターネット、笹田社長が引責辞任 - ITmedia News:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/27/news093.html]]))。
たださくらインターネットは2007年12月05日に、『LotRO』を含めたゲーム事業の継続を発表(([[4Gamer.net ― さくらインターネット,LotRO,DDO共に運営続行と公式に発表(ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン アングマールの影):http://www.4gamer.net/games/007/G000769/20071205033/]]))。『LotRO』のアップデートも2008年10月21日のBook14まで行われた。さらにさくらインターネットは2008年11月03日に、拡張パック『モリアの坑道(Mines of Moria)』を2009年初夏に導入すると発表した(([[4Gamer.net ― 「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン モリアの坑道」日本語版の導入が決定(ロード・オブ・ザ・リングス オンライン モリアの坑道):http://www.4gamer.net/games/047/G004787/20081106058/]]))。
だが実際には『モリアの坑道』は導入されず、さくらインターネットはその点について触れないまま、日本でのサービスを終了すると2009年6月30日に発表。『モリアの坑道』も導入されず北米サーバへのキャラクター転送なども行われず、2009年9月30日をもって日本における日本語版のサービスは終了した(([[4Gamer.net ― さくらインターネット,「DDO」「LotRO」の日本語版サービスを9月30日に終了(ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン アングマールの影):http://www.4gamer.net/games/014/G001413/20090630039/]]))(([[あの思い出をもう一度…MMORPGサービス最終日レポ第1回は『LotRO』 - 電撃オンライン:http://news.dengeki.com/elem/000/000/199/199435/]]))(([[【特集】日本上陸、そして撤退した欧米MMOの軌跡―『D&D Online』と『LotR Online』 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト:http://www.gamespark.jp/article/2016/01/24/63275.html]]))。

日本でのサービス終了発表に前後して比較的多くのプレイヤーが、[[北米サーバ>ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/サーバ]]のElendilmirに新たにキャラクターを作ってゲームプレイをやり直している。Elendilmirサーバには日本人のみによって構成された[[キンシップ>#kin]]も複数存在する。Elendilmirサーバの閉鎖に伴い、現在も活動している日本人プレイヤーのほとんどはCrickhollowサーバへ移住している。

なお本文中において、公式の日本語訳が存在しない単語は、&color(green){緑文字で表記している。};

*** その他の国での展開 [#othercountry]

英語版、ドイツ語版、フランス語版クライアントが接続する各EUサーバは、イギリスに本社を置くCodemastersによって運営されていたが、2011年6月2日にTurbineへと経営と管理が移管され、クライアントも統合された。現在の北米版クライアントは、英語の他にドイツ語及びフランス語表示機能と、元EUサーバへの接続機能を内蔵している。
2009年4月23日よりロシアと韓国でサービスが開始。だが韓国でのサービスは2010年5月31日付けで、ロシアでは2015年6月1日付けでサービス終了した。
中国では2009年10月23日より正式サービス開始の予定だったが、最終的には中止された(([[LOTRO Fails to Launch in China After 5 Years:http://lorehound.com/news/lotro-fails-to-launch-in-china-after-5-years/]]))。

** 現在の実装 [#b3d74d69]

*** あらすじ [#story]

[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/あらすじ]]を参照。

***登場人物 [#y1ce8911]

[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/登場人物]]を参照

*** プレイヤーが選択可能なサーバ (Server) [#server]

プレイヤーは、まずキャラクターを作成するサーバを選択する。
サーバおよびサーバ名については[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/サーバ]]を参照。

*** プレイヤーが選択可能な種族 (Race) [#race]

プレイヤーは、キャラクターを作成時、以下の種族のうちから1種類を選択する。

|~選択可能な種族|~選択できる出身|
|~[[人間&br;(Race of Man)>人間]]|[[ブリー郷]]、[[谷間の国]]、[[ゴンドール]]、[[ローハン]]|
|~[[ドワーフ&br;(Dwarf)>ドワーフ]]|[[青の山脈>エレド・ルイン]]、[[くろがね連山]]、[[はなれ山>エレボール]]、[[灰色山脈]]、[[白の山脈>エレド・ニムライス]]|
|~[[Stout-axe]]|[[モルドール]]|
|~[[ホビット&br;(Hobbit)>ホビット]]|[[ファロハイド]]、[[ハーフット]]、[[ストゥア]]|
|~[[エルフ&br;(Elf)>エルフ]]|[[リンドン]]、[[ローリエン>ロスローリエン]]、[[闇の森]]、[[裂け谷]]、[[エゼルロンド]]|
|~[[&ruby(かみ){上};のエルフ&br;(High Elf)>上のエルフ]]|[[ベレリアンド]]、[[裂け谷]]、[[ナルゴスロンド]]、[[ゴンドリン]]、[[オッシリアンド]]|
|~[[&ruby(ビヨルン){熊人};族&br;(Beorning)>ビヨルン一党]]|[[アンドゥインの谷間]]|

人間を選んでも[[ドゥーネダイン]]にはなれない。Update21“モルドール”より[[上のエルフ]]が実装されたが、普通のエルフよりも特別強いわけではない。またドワーフ以外の種族は、キャラクター作成時に男性か女性かを選択できるが、ドワーフは性別についての表記そのものがない。これは、ドワーフの男女は外見での区別が困難という原作設定に従っている。
Update 24.3より追加された[[Stout-axe]]&color(green){(堅斧族)};は『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』独自の設定で追加された種族であり、元来はDrása's Folkと呼ばれていたドワーフの一氏族で、[[七つの指輪]]のうちひとつを手にしたため[[サウロン]]に隷属を強いられていたことになっている。Stout-axeは通常のドワーフとは異なって性別が選択できるが、外見上は男女で差はなく、戦闘ボイスが女性の声になる、上半身裸の外見にさせることができないなどの差に留まる。

種族によって能力に差があるが、その差はあまり大きくなく(例えば、エルフが他の種族よりも特に強いなどということはない)、能力の差は[[特性>#trait]]やアイテムなどを使用した補正で補える。そのため、ゲーム上の制約よりもプレイヤーの趣味で種族を選ぶことが容易である(ただし種族によって、選択できる[[クラス>#class]]に制限はある)。

キャラクター作成時に決定する出身地は、選択によってキャラクターの髪の色や肌の色などといった外見に多少差が出るのと、[[称号>#deed]]として自分の名に出身地名を付け足すことができるだけで、それ以外の意味はない。SoA Book13より理髪店が実装されており、髪型、髪の色、顔の特徴(顔についた傷や皺など)などを後から変更することができるようになったが、変更内容も出身地による制限を受ける。

チュートリアルの内容は種族によって全て異なる。チュートリアル終了後のイントロ(初期エリア)は、人間とホビットは[[アーチェト村]]、エルフとドワーフは[[エレド・ルイン]]麓の[[ソーリンの館]]の前、&ruby(かみ){上};のエルフは[[最後の同盟]]の戦いの戦場、&ruby(ビヨルン){熊人};族は[[グリムビヨルン]]の[[屋敷>ビヨルンの家]]前、Stout-axeは[[モルドール]]となっている。初期エリアのクエストを終了するまでは、そこから出ることはできない。初期エリアでのクエスト終了後、人間と&ruby(ビヨルン){熊人};族はアーチェト村、ホビットは[[大堀町]]、エルフと上のエルフはケロンディム([[エレド・ルイン]]の南側にあるエルフの集落)、ドワーフとStout-axeはソーリンの館に移動する。この時、エルフは約600年、ドワーフは約80年([[五軍の合戦]]の前から後)ほど、上のエルフは[[最後の同盟]]の戦いから時間が経過したように描写される。

2020年12月より、ゲーム途中より種族と性別を変更できる課金アイテムが実装された。ただしクラスを変更することは出来ず、現在の自分のクラスが使えない種族には変更できない。

*** プレイヤーキャラクターが選択可能なクラス (Class) [#class]

プレイヤーはキャラクターを作成時、以下のクラスのうちから1種類を選択する。

|~クラス名|~特徴|h
|~[[&ruby(ビヨルン){熊人};族(Beorning:BRN)>ビヨルン一党]]|種族をBeorningにしたときの固定クラス。気力(Power)の代わりに怒り(Wrath)のゲージがあって、このゲージが溜まると特定のスキルを使用可能。人間の姿と熊の姿を使い分けることができ、それぞれの姿で違うスキルを使って戦う、高い攻撃力と防御力を持つ。仲間の回復能力なども有している。|
|~&color(green){ブロウラー};(Brawler:BRWL)|素手で敵を倒したという[[槌手王ヘルム>ヘルム]]をインスパイアしたクラス((だが種族、出身が人間のロヒルリムに固定されているわけではない。))。Battle-gauntletsと鎧を装備して打撃で敵と戦い、敵への攻撃、もしくは味方の防護を行う。|
|~[[バーグラー(Burglar)>忍びの者]]|姿を隠して隠密行動を行えるほか、敵を奇襲したり能力を下げたり足止めしたりする能力が豊富。単独プレイでは敵をかわしてやり過ごしつつ時に奇襲する、フェローシップ(パーティー)プレイでは仲間と戦っている敵を背後から奇襲したり弱体化させたりするという戦闘が主体となる。|
|~キャプテン(Captain:CPT)|自らも戦闘が可能なだけではなく、旗印を立てることや味方を指示、鼓舞することで、味方の能力を引き上げる能力に長ける。激励などによって味方の士気を上げることができる。さらに従者を召喚して戦わせることができる。|
|~チャンピオン(Champion:CHN)|近接攻撃に特化した戦士。二刀流も可能で、特に複数の敵に同時にダメージを与えられる範囲攻撃のスキルに長けている。防御力を犠牲にしての熱狂的な攻撃態勢に入ることもできる。|
|~ガーディアン(Guardian:GRD)|防御に特化した戦士。敵の攻撃を自分に引きつける能力が高く、高い防御力で持ちこたえながら味方を守る役割。相手の攻撃を盾で受け流した瞬間、カウンターで敵にダメージを与えるスキルなどを使うことができる。盾を持たずに両手武器での戦いも可能。|
|~ハンター(Hunter:HNT)|弓および弩(クロスボウ)の扱いに非常に長けており、単体の敵に対する攻撃力が特に高い。罠を仕掛ける能力や敵を捜索追跡する能力、長距離移動用の能力などもある。接近戦においては両手に武器を装備して戦うことができる。|
|~ロアマスター(Lore-Master:LRM)|自然の力を使って敵を攻撃したり、眠らせたり、弱らせたり、足止めしたりすることができる。味方の病気などを癒やすこともできる。自分自身の防御力は低いが、代わりに味方として動物を召喚し戦わせることができる。|
|~ミンストレル(Minstrel)|吟遊詩人。歌や楽器によって味方の能力を引き上げ、また味方を鼓舞して士気の回復などを行うことができる。声や楽器を攻撃に用いることもできる。|
|~ルーンキーパー(Rune-keeper:RNK)|ルーン石を用い、[[キアス]]による戦い(ダゴール(Dagor))の力で敵を攻撃する、あるいは[[テングワール]]による癒し(ネスタド(Nestad))の力で仲間を癒やすことができる。調律(Attunement)システムによって、一回の戦闘につきダゴールもしくはネスタドどちらかの調律を上昇させ、それに特化した戦いをすることになる。いわゆる「魔法使い」に一番近いクラス(だがもちろん[[イスタリ]]ではない)。|
|~ワーデン&br;(Warden:WDN)|槍を主武装とする戦士(Wardenを直訳すると番兵)。重い鎧を着込むことはできないが、盾と(主に)槍を組み合わせて戦う。投げ槍で離れた場所にいる敵を攻撃することもできる。スキルを特定の順番で入力して発動させる[[布石(Gambit)>#skill]]を使ったテクニカルな戦い方により、攻撃にも防御にも対応できる。旅に使える能力が多く、移動力が高い。|

|~クラス名|>|>|>|>|>|>|~各種族が選択可能なクラス|h
|~|~人間|~エルフ|~上のエルフ|~ドワーフ|~Stout-axe|~ホビット|~&ruby(ビヨルン){熊人};族|h
|~ビヨルン族|||||||CENTER:○|
|~ブロウラー|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○||
|~バーグラー|CENTER:○||||CENTER:○|CENTER:○||
|~キャプテン|CENTER:○||CENTER:○|||||
|~チャンピオン|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|||
|~ガーディアン|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○||
|~ハンター|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○||
|~ロアマスター|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|||||
|~ミンストレル|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○||
|~ルーンキーパー||CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|||
|~ワーデン|CENTER:○|CENTER:○|CENTER:○|||CENTER:○||

一度決めたクラスを変更することはできない。別のクラスで冒険したい場合は、新たにキャラクターを作る必要がある。上級クラスなども存在しない。かわりに[[特性>#trait]]によって成長後のキャラクターの個性を出すことができる。
上のエルフ、&ruby(ビヨルン){熊人};族、Stout-axe、ルーンキーパー、ワーデン、ブロウラーの種族やクラスをアンロックするには[[LOTRO Store>#lotrostore]]などで購入する必要がある。

*** プレイヤーキャラクターが選択可能な生産職 (Vocation) [#craft]

プレイヤーキャラクターはゲーム中に「武器職人」「防具職人」「探検家」「歴史家」「風来人」「木こり」「お百姓」という7つの職業のうち、1種類を選択して習得させることができる。1つの職業につき、3種類の生産スキルが使える。

|~職業と生産スキル|~調理師|~耕作人|~採集家|~宝飾師|~鋳造師|~採掘師|~研究家|~仕立屋|~鍛冶屋|~木工師|
|~武器職人(Armsman)||||||CENTER:○|||CENTER:○|CENTER:○|
|~防具職人(Armourer)|||||CENTER:○|CENTER:○||CENTER:○|||
|~探検家(Explorer)|||CENTER:○|||CENTER:○||CENTER:○|||
|~歴史家(Historian)||CENTER:○|||||CENTER:○||CENTER:○||
|~風来人(Tinker)|CENTER:○|||CENTER:○||CENTER:○|||||
|~木こり(Woodsman)||CENTER:○|CENTER:○|||||||CENTER:○|
|~お百姓(Yeoman)|CENTER:○|CENTER:○||||||CENTER:○|||

生産スキルごと(職業ではない)に経験値が用意されており、それを上昇させることでより上級の生産が可能となる。生産はTierを上げると更に上級の生産が可能となる。

|~生産スキル名|~スキルの内容|h
|~調理師(Cook)|農作物や釣った魚などを調理して、[[レンバス]]などの食べ物を作ることができる|
|~耕作人(Farmer)|野菜や穀物、[[パイプ草]]などの農作物を作ることができる|
|~採集家(Forester)|木の枝を採集して木材に加工したり、動物の皮をなめしたりすることができる|
|~宝飾師(Jeweller)|宝石や鉱物のインゴットを元にして、指輪や耳飾り、首飾りなどの装飾品などを作ることができる|
|~鋳造師(Metalsmith)|鉱物のインゴットを元にして、金属製防具や生産用道具などを作ることができる|
|~採掘師(Prospector)|鉱物を発掘し、インゴットに加工できる|
|~研究家(Scholar)|農作物、遺跡からの発掘品、古文書などを元にして、[[アセラス]]などの薬や巻物、書物を作ることができる|
|~仕立屋(Tailor)|なめした皮などを元にして、衣服やマント、革製防具を作ることができる|
|~鍛冶屋(Weaponsmith)|鉱物のインゴットを元にして金属製武具や、戦闘用の金属製道具を生産できる|
|~木工師(Woodworker)|木材を元にして、杖、槍、棍棒、弓などの木製武器、家具などの木工品を作ることができる|

どの職業を選択するかは自由で、[[種族>#race]]や[[クラス>#class]]には左右されない。また職業は、一度決めても後から別の職業に変更することが可能。ただし、自分の職業に用意されていない生産スキルは失われる。そのため、すべての生産スキルを成長させることはできない。失われたスキルは、職業を元に戻しても回復せず、新たに育て直さないとならない。
職業には、原材料が自力で確保できない生産スキルが存在する。その場合、原材料はゲーム中に用意されたオークションのシステムを使うなどして、他のプレイヤーから入手しなければならない。

:生産ギルド|MoMより、鍛冶屋、鋳造師、木工師、仕立屋、宝飾師、研究家、調理師の生産ギルドが実装された。生産スキルレベルを上げると、プレイヤーはこれらのギルドにのみ加入できる((以前はひとつの生産ギルドにしか参加できなかったが、Update25よりふたつの生産ギルドに参加可能。))。ギルドの[[名声>#reputation]]を高めると、特別なアイテムを生産することができる。

*** 使用可能なモンスター・プレイヤーのクラス [#MP]

|~クラス名|~特徴|h
|~[[オーク]]の略奪者&br;(Orc Reaver:RVR)|高い攻撃力を持つ前衛|
|~[[大蜘蛛>蜘蛛]]&br;(Spider Weaver:WVR)|毒などを使った敵弱体化能力や、蜘蛛の糸を使って相手の行動を封じ込める能力を持つ|
|~[[ウルク>ウルク=ハイ]]・ブラックアロー&br;(Uruk Blackallow:BLA)|弓での攻撃を得意とする|
|~ウルク・ウォーリーダー&br;(Uruk Warleader:WAR)|味方を鞭打ち、奮い立たせて士気を回復させる|
|~[[ワーグ]]・ストーカー&br;(Warg Stalker:STK)|素早く移動でき、姿を隠す能力や敵を不意打ちする能力がある|
|~オークの冒瀆者&br;(Orc Defiler:DEF)|SoA Book13で追加。菌や粘液を使い、味方の回復や敵の弱体化を行う能力がある|

[[モンスタープレイ>#PvMP]]で使用するプレイヤー。1アカウントで、モンスター1クラスにつき1キャラクターのモンスタープレイヤーが作成できる。
モンスタープレイヤーのレベルは一律。モンスタープレイヤーの成長は、[[PvMP>#PvMP]]で勝利してランクを上げ、[[Commendation>#commendation]]でスキルを購入することによって行う。モンスタープレイヤーは、[[生産>#craft]]や[[ハウジング>#housing]]などは不可能。

*** 行動可能な地域 [#c25b5b60]

|>|~地域|~その地域にある主なもの|h
|~[[エリアドール]]|~[[エレド・ルイン]]|[[ソーリンの館]]、[[エゼリオン]]|
|~|~[[ホビット庄]]((南四が一の庄は含まれない。))|[[ホビット村]]([[袋小路屋敷]])、[[大堀町]]、[[タックバラ]]、[[緑野]]、The Yondershire((エレド・ルインへと繋がるホビット庄の北西地域、ホビットが住む場所))|
|~|~[[ブリー郷]]|[[バック郷]]([[大スマイアル]])、[[ブリー村]]、[[アーチェト村]]、[[元村]]、[[小谷村]]、[[ぶよ水の沢地]]、[[古森]]、[[塚山丘陵]]|
|~|~[[さびし野]]|[[風見が丘]]、[[廃屋の宿]]、[[果野橋]]|
|~|~[[エテン高地]]|[[フロールの堀]]|
|~|~[[トロルの森]]|[[ブルイネンの浅瀬]]、[[裂け谷]]([[「最後の憩」館]])|
|~|~[[北連丘]]|[[フォルンオスト]]、[[エステルディン]]|
|~|~[[アングマール]]|[[カルン・ドゥーム]]、[[ヌーズ・ガーシュの裂け目]]|
|~|~[[霧ふり山脈]]|[[ヘレグロド]]、[[本道]]、[[ゴブリン町]]|
|~|~[[夕おぼろ]]|[[ドワリング]]、[[アンヌーミナス]]|
|~|~[[フォロヘル]]|[[ロスソス]]の集落、[[アルヴェドゥイ]]の難破船|
|~|~[[エレギオン]]|[[力の指輪]]の鉱炉(([[オスト=イン=エジル]]と思われる廃墟も存在する。))|
|~|~[[エネドワイス]]|[[スロール]]の廃墟|
|~|~[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]|[[ローハン谷]]、[[ナン・クルニール]]、[[アイゼンガルド]]、[[アイゼンの浅瀬]]|
|~[[ロヴァニオン]]|~[[モリア]]((冒険者がモリアに入るときは[[指輪の仲間]]通過後であり、ドゥリンの災いがいなくなったためドワーフが再び入植を試みている状況。そのためモリア内部に複数のドワーフ野営地が存在する。))|[[マザルブルの間]]、第二一広間、[[無限階段]]、[[ドゥリンの橋]]、[[ジラグジギル>ケレブディル]]|
|~|~[[ロスローリエン]]|[[ナンドゥヒリオン]]、[[ケリン・アムロス]]、[[カラス・ガラゾン]]|
|~|~南部[[闇の森]]|闇の森南部、[[ドル・グルドゥル]]|
|~|~北部[[闇の森]]((南部闇の森とは異なり、サウロン滅亡後の時間設定になっている。))|闇の森北部、[[エルフ王の岩屋]]、[[湖の町>エスガロス]]、[[谷間の国]]、[[たての湖]]、[[エレボール]]|
|~|~東[[ローハン]]([[イーストエムネト]])|[[高地]]、[[ネン・ヒソエル]]、[[アモン・ヘン]]、[[アルゴナス]]、[[パルス・ガレン]]、[[ファンゴルン]]|
|~|~西[[ローハン]]([[ウェストエムネト]])|[[エドラス]]、[[アルドブルグ]]、[[ヘルム峡谷]]、[[角笛城]]、[[やしろ谷]]|
|~|~[[エレド・ミスリン(灰色山脈)>灰色山脈]]|[[ヒースのかれ野]]|
|~|~[[くろがね連山]]||
|~|~[[大河>アンドゥイン]]|[[ケレブラントの野]]、[[白光川]]付近、[[茶色の国]]などのアンドゥイン流域|
|~|~[[アンドゥインの谷間]]|[[グリムビヨルンの家>ビヨルンの家]]、[[あやめ野]]、[[リョスゴベル]]|
|~|~[[長き川の源>長き源]](Wells of Langflood)||
|~|~&color(green){エルダースレイド};(Elderslade)|[[グンダバド]]の門|
|~|~グンダバド|グンダバド内部|
|~[[ゴンドール]]|~西部ゴンドール|[[死者の道]]、[[ベルファラス]]、[[ドル・アムロス]]、[[ラメドン]]、[[エゼルロンド]]|
|~|~中部ゴンドール|[[リングロ谷]]、[[ドル=エン=エアニル]]、[[レベンニン]]、[[ペラルギア]]|
|~|~東部ゴンドール|上部[[レベンニン]]、[[ロスサールナッハ]]、[[南イシリエン>イシリエン]]、[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]|
|~|~古[[アノーリエン]]|[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]、[[ペレンノール]]、[[カイア・アンドロス]]|
|~|~古[[アノーリエン]]|[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]、[[ペレンノール]]、[[カイル・アンドロス]]|
|~|~遠[[アノーリエン]]|[[ハリフィリアン]]、[[カレンハド]]、[[ミン=リンモン]]、[[アモン・ディン]]、[[ドルーアダンの森]]|
|~|~北[[イシリエン]]|[[オスギリアス]]、[[十字路]]、[[ヘンネス・アンヌーン]]|
|~[[モルドール]](([[黒門]]より先に行けるのはストーリー上[[一つの指輪]]破壊後。))|~荒野(Wastes)|[[無人の地]]、[[ダゴルラド]]、[[燃えかすの山]]、[[黒門]]、[[歯の塔]]|
|~|~[[ゴルゴロス]]高原|[[ウドゥーン]]、[[バラド=ドゥール]]の廃墟、[[オロドルイン(滅びの山)>滅びの山]]周辺、[[モルガイ]]、[[キリス・ウンゴルの塔]]|
|~|~[[モルグル谷]]|[[ミナス・モルグル]]、[[キリス・ウンゴル]]、[[トレヒ・ウンゴル]]|

&ref(MiddleEarth.jpg,,25%,2021年12月段階での実装地域);

|~回想の形で行ける地域|~時代|h
|~モルドール|[[最後の同盟]]の戦い|
|~[[アザルヌビザール>ナンドゥヒリオン]]|[[アザルヌビザールの合戦>ナンドゥヒリオンの合戦]]|

ミナス・ティリス、オスギリアス、ペレンノールなどは、[[ペレンノール野の合戦]]前と後のマップが用意されている(ペレンノール野の合戦のクエストを終了すると、戦闘前と戦闘後のマップを自由に行き来可能)。モルドールに侵入できるのは、ストーリー上で一つの指輪が破壊された後になる。また一つの指輪が破壊された後の[[エリン・ラスガレン(闇の森)>闇の森]]北部(谷間の国、エレボールなど)に行くことが可能。

** ゲームシステム [#system]

*** 時間・季節 [#time]

このゲームでは、時間や天候による風景(画面)の変化はあるが、季節による風景の変化はない。現実世界の季節に合わせて、春祭り、[[夏祭り(ライズ)>ライズ]]、秋祭り(Farmers Faire)、 Harvest Festival([[Wikipedia:ハロウィン]]風イベント)、[[ユール]]などのゲーム中イベントが開催されているが、だからといってゲーム内の日付が進み、[[指輪の仲間]]がそれに従って移動したり[[指輪戦争]]の進行状況が変化したりするということはない。
指輪の仲間の移動や指輪戦争の進行状況は、プレイヤーキャラクターひとりひとりの[[クエスト>#quest]]進行状況に依存している。ひとりのプレイヤーの進行状況は他のプレイヤーの進行状況に影響されず、ゲーム内全体での決まった進行状況は存在しない。そのため、いつゲームを開始しても、指輪戦争の最初の段階から物語を追うことができる。

*** クエスト (Quest) [#quest]

このゲームでは、プレイヤーはNPCからクエスト((「○○を倒せ」「○○を手に入れろ」などといった任務。))をもらい、それを達成することによって報酬や経験点をもらって進んでいくのが基本的な遊び方となる。ひとつひとつのクエストには、短いものから非常に長いものまで、どれもシナリオが用意されている。
クエストには、1人だけで達成可能なものも多く含まれており、「他のプレイヤーとゲームする時間が合わない」「一度に長くプレイすることができない」というプレイヤーでもゲームを楽しむことができるように配慮されている。
一方でクエストには当然のことながら、多人数でないと攻略が困難なものも存在する。こちらは専用のチャットチャンネルなどを使って[[フェローシップ>#fellowship]]を募集し、共にクエストに挑戦するという形になる。
クエストのシナリオは、「[[指輪戦争]]のとき、原作では描かれていない人物や場所の物語を描く」という形で構築されたものが多数収録されている。
なお、クエストの目的地などをマップ上に表示するクエストトラッカーにより、ストーリーの詳細(英語)をほとんど理解できなくてもクエストを進めることが可能。

:エピッククエスト(Epic Quest)|全体が一つの大きな流れで繫がっており、指輪戦争と密接に結びついているクエスト。このクエストでは、ストーリーが特に重視されている。内容については[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/あらすじ]]を参照''(ネタバレあり)''。
:Task(タスク)クエスト|「特定の敵を倒して、一定数の戦利品を手に入れ、届ける」という、非常に単純なクエスト。1日に報告(達成)できるタスククエストの数には上限がある。報告したタスククエストの数をリセットするか、1日のタスククエスト条件数を上げるには[[LotRO Store>#lotrostore]]などで入手できるアイテムを使用しなければならない。
:Mission|LV20以上からプレイできる、最大2人でのプレイが可能な小規模インスタンス。繰り返し達成することにより装備や家具などを入手できる。

*** フェローシップ、レイド (Fellowship, Raid) [#fellowship]

このゲームでは、複数のプレイヤーキャラクターが同時に冒険するパーティーにあたるものは''フェローシップ(Fellowship)''と呼ばれている([[MP>#MP]]の場合はウォーバンド(Warband)と呼ばれる)。
フェローシップは、最大6人が参加可能。一部のクエスト(フェローシップ・クエスト)は、フェローシップを組んで助け合わないとクリアすることは困難になっている。ただしこのゲームでは、フェローシップを組まずソロ(一人)でプレイしていても消化可能なソロクエストが同種の他のゲームに比べて非常に充実しており、ソロクエストだけを進めて最大レベルに到達することも可能である。そのため、他人とのプレイ時間が合わないプレイヤーでも遊びやすい。
一方で、一部のソロ専用クエスト以外は、フェローシップを組んだままでも全て消化可能である。当然ながら他プレイヤーの助けがあれば、全てのクエストは消化がより容易になる。

また、最大で4つのフェローシップ(プレイヤー24人)が集まった大規模パーティーとして''レイド(Raid)''を編成することができる。レイド専用クエストとして、多数のプレイヤーで助け合わないと達成困難な、高難易度のクエストが用意されている。

*** 血縁関係 (Kin) [#kin]

このゲームでは、''キンシップ(Kinship, KS)''といわれるシステムがある(直訳すると血縁関係、親友関係)。これは他のMMORPGにおけるギルドにあたり、プレイヤーが一定の条件のもとに作ることができる。キンシップに入っているキャラクター同士は「キャラクター同士の現在位置が離れていてもチャットできる」「通常の[[家>#housing]]よりも大きいキンシップハウスを共有できる」などといった交流が可能となる。
また、このゲームで結婚にあたるシステムはないが、プレイヤーキャラクターは他のプレイヤーキャラクターと養子縁組を結ぶことができる。その場合「○○の息子(娘)」「○○の父親(母親)」という名前を、自分のキャラクターにつけることができる。

*** スキル (Skill) [#skill]

プレイヤーキャラクターのスキル(能力)には、アクティブスキル、パッシブスキル、フェローシップスキルが存在する。
アクティブスキルとパッシブスキルのほとんどは[[クラス>#class]]に依存しているが、[[種族>#race]]に依存するスキルなどもある。一部を除き、スキルは各クラスのトレーナーから購入することになる(ただし購入できるスキルはレベルにより制限される)。

:アクティブ (Active)|プレイヤーキャラクターが使うタイミングを指示して使用するスキル。敵を攻撃する、防御力を一時的に上げる、移動を高速化する、敵を足止めするなどのさまざまなスキルがある。スキル使用時には基本的に''気力(Power)''を消費する(スキルによっては、士気やアイテムを消費することもある)。
:パッシブ (Passive)|所持しているだけで効果があるスキル。攻撃の命中率向上、防御の成功率向上、能力値の上昇などがある。一部の種族は、その種族の特徴を示すパッシブスキルを持っており(中には能力値がマイナスになるものもある)これは取り外せない。
:フェローシップ (Fellwoship)|フェローシップを組んで敵を攻撃しているときに時折発動するスキル(バーグラーなど一部のクラスは、意図的にフェローシップスキルを発動させることができる)。フェローシップメンバーは、ぞれぞれ''雄馬の根性(Stallion's Sprint)''(気力の回復)、''エントの筋力(Ent's Strength)''(敵への直接ダメージ)、''鷲の声(Eagle's Cry)''(士気の回復)、''蜘蛛の策略(Spider's Guile)''(敵への持続ダメージ)」の4つのフェローシップスキルのどれかを選択することにより、その効果が得られる。また、フェローシップメンバーが一定の組み合わせでフェローシップスキルを選択すると、連携技(Fellowship Manoeuvres)を発動させて、[[誓言破りし者>死者の軍勢]]を召喚するなど、さらに大きな効果を得ることができる([[MP>#MP]]を操作している時には、ウォーバンド連携(Warband Maneuvers)となる)。
:布石 (Gambit)|[[ワーデン>#class]]にのみ使用可能なスキル。一般アクティブスキルにある「槍(Spear)」「拳(Fist)」「盾(Shield)」の3種の属性を、決まった順番で使っていって組み合わることで発動させることができる。

またLV50より、各クラスごとに敵のCorruption(汚染)を除去するスキルを得る。Corruptionはいわゆる敵のバフ(強化)で、Corruptionがついた敵は強化されるためこれを除去する戦い方が必要となる。[[モンスタープレイ>#PvMP]]時には、逆にCorruptionを自分や味方につけることで有利に働く。

*** 特性 (Trait) [#trait]

同じクラスでも、プレイヤーが自分の望むキャラクターの特徴を与えることができるように用意されたシステム。特性を手に入れると、キャラクターに特性を「装備」させることができる。特性は大量に用意されているが、キャラクターに装備させることができる特性の数は限られているため、プレイヤーの好みで特性を選ぶことにより、キャラクターに個性が生まれる。特性は、何度でも自由に変更できる。

特性には3種類ある((クラストレイトのトレイトツリーはHelm's Deep以後に導入された。それ以前には伝説的(Legendary)特性というのも実装されていた。))。

:長所 (Virtues)|「理想」「正義」「忍耐」「自信」などの長所を装備することにより、キャラクターの能力値が上昇する。長所は、「特定の地域で一定数の敵を倒す」「特定の地域の名所を訪れる」「一定数のクエストをこなす」などの[[功績>#deed]]達成などにより上昇させることができる
:種族 (Race)|各[[種族>#race]]が最初から持っている特徴および、各種族の天敵を一定数倒すなどすると入手できる特性。ドワーフだと斧使用時の攻撃力強化、エルフだと弓使用時の攻撃力強化など、種族の個性に応じて能力を上昇させることができる。
:クラス (Class)|[[クラス>#class]]ごとに用意された特性で、各クラスの[[スキル>#skill]]を一定数使うことなどによって入手できる。スキルの能力を引き上げる効果がある。また、各クラスごとに3種類の''トレイトツリー(Trait Tree)''が用意されている。例えば、攻撃を重視したトレイトツリー、防御を重視したトレイトツリー、回復を重視したトレイトツリーのうちのひとつを選択し、以後そのトレイトにポイント(レベル上昇やクエスト達成で獲得できる)を割り振ることで、セットボーナス(Set Bonus)を獲得し、さらに個性を強化できる。
//:伝説的 (Legendary)|一定のクエストをクリアしたり、失われた伝説の書物のページを揃えたりしないと入手できない特性。非常に強力な特性で、高LVでないと扱えないが、強力なスキルなどが使えるようになる。

*** 功績 (Deed) と称号 (Title) [#deed]

プレイヤーは、特定の場所を探検する、特定の敵を倒すなどの功績の条件を達成することにより、称号を得ることができる。
得た称号のうち好きなものを選んで、自分の名前につけることができる(「オーク斬りの○○」など)。
さらにプレイヤーは、自由に名字(Surname)をつけたり変更したりすることができる。

*** 希望 (Hope) と恐怖 (Dread) [#hope]

プレイヤーキャラクターは、[[黒の乗手>ナズグール]]などの強大な敵に遭遇すると、''恐怖''のため能力値が低下する。場合によっては、恐怖のあまり身動きが取れなくなることもある。
一方、[[ガンダルフ]]や[[アラゴルン>アラゴルン二世]]、[[グロルフィンデル]]、[[トム・ボンバディル]]といった強力なNPCの側に行くと''希望''が得られ、能力値が上昇する。
プレイヤーキャラクターは、特定のスキルやアイテムなどを使って希望を得ることもできる。

*** 宿命点 (Destiny Point) [#destiny]

プレイヤーキャラクターのレベルが上昇すると、宿命点が獲得できる。獲得した宿命点を消費すると、プレイヤーキャラクターの一時的な強化(士気や気力の上昇、獲得経験値の増加など)が可能となる((Update6より前では、モンスタープレイヤーのスキル獲得にも宿命点が利用されていた。))。
宿命点は、キャラクターではなくアカウントに対して与えられる。そのため、あるキャラクターが獲得した宿命点を、同一アカウントの別キャラクターで消費することも可能である。

*** Commendation &color(green){(軍功報酬)}; [#commendation]

2012年3月12日のUpdate6より実装された、[[PvMP>#PvMP]]専用の報酬。PvMPで勝利するか、[[エテン高地]]あるいは[[オスギリアス]]のPvMP専用マップでクエストを達成すると得ることができる。Commendationはアイテムや、[[MP>#MP]]用スキルと交換できる。Commendationはキャラクターではなくアカウントに対して与えられる。

*** インスタンス(Instance)[#instance]

特定の人数以下のフェローシップやレイドでないと入れない場所。3人(スモールフェローシップ、SFS)用、6人(フェローシップ、FS)用、12人(ハーフレイド)用、24人(フルレイド)用がある。
インスタンスには専用クエストや専用[[功績>#deed]]、報酬アイテムが用意されており、ボス敵やさまざまなギミックが存在する。
インスタンスは基本的に、一度入り口を発見すると、その後はインスタンスファインダ(Instance Finder)によってどこからでも中に入り、インスタンス内での冒険を楽しむことができる。

*** ハウジング (Housing) [#housing]

Book11のアップデートにより、ハウジングが実装された。
レベル15以上のキャラクターは、中つ国にある「住宅地」と定められた場所に家を購入することができる。現在は人間(ブリー郷)、エルフ(エレド・ルイン)、ドワーフ(エレド・ルイン)、ホビット(ホビット庄)にそれぞれの種族の特徴が現れた住宅地があるほか、Update19より[[ベルファラス]]に、Update 27.2より[[ローハン]]に大規模な高級住宅地が用意された。
家には所持品を置くための倉庫を用意できるほか、購入、作成、戦闘で獲得するなどした家具を置いて飾り付けることができる。また、どこにいてもすぐに家に移動することができる[[スキル>#skill]]も獲得できる。自分の家がある住宅地では、アイテムの購入や修理が割引になるサービスがある。
家は1アカウントで共有する形になっており、従来は1アカウントに1つまでしか家は購入できなかったが、Update 19では1つのアカウントで複数の家を購入することができるようになった。また[[キンシップ>#kin]]は、個人の家とは別にキンシップ用の家を購入することができる。

*** モンスタープレイ (MP)、PvMP (Player vs Monster Player) [#PvMP]

MMORPGでは、PK((Player Killer。プレイヤーキャラクターが他のプレイヤーキャラクターを殺すこと。))が一つの問題となる。PKがあったほうが自由度は高くなって遊び方は増えるが、PKがシステムで許されていると、初心者はすぐ上級者に殺されてしまい、初心者にとっての敷居が高くなる。またPKが横行すると、ゲームの雰囲気が殺伐としてしまうし、[[自由の民]]同士が殺し合うのは『指輪物語』の世界観にそぐわない。そこでLotROで導入しているのが、このPvMPというシステムである。

プレイヤーキャラクターはチュートリアルを終えるかレベルが2以上になると、[[モンスタープレイヤー>#MP]]を作成してゲームにログインすることができる。モンスタープレイヤーは[[エテン高地]]か[[オスギリアス]]((オスギリアスのPvMPエリアはUpdate 16.2で追加。オスギリアスは、PvMP専用マップと、ソロプレイ専用マップの2種類があり、完全に別エリアとして内部処理されている。))でのみ行動が可能である。通常のキャラクターである[[自由の民]](FP)を操作するプレイヤーも、レベル20以上になると自分のキャラクターをエテン高地かオスギリアスに移動させることができる(エテン高地では、プレイヤーのレベルは一時的に最大まで引き上げられる((初期の実装ではLV40以上の自由の民のみが、エテンでの戦いに参加可能だった。)))。エテン高地では、プレイヤーキャラクターとモンスタープレイヤーキャラクターの戦闘が可能であり、対人戦(PvMP)を楽しむことができる(対人戦はあくまでプレイヤーとモンスタープレイヤーの間で行われるものであり、プレイヤーがプレイヤーを、あるいはモンスタープレイヤーがモンスタープレイヤーを攻撃することはできない)。PvMPで敗北しても、相手に所持品を奪われるというようなことはない。
対人戦闘をしたくないプレイヤーは、PvMPエリアに行かなければいい(行かなくてもゲームの進行には影響はない)。こうして住み分けを行うことにより、先のPKの問題を回避している。

プレイヤーは[[アングマール]]や[[モルドール]]の軍勢と戦うためのクエストを行うことができ、モンスタープレイヤーは[[サウロン]]の配下として、アングマールやモルドールの軍勢が勝利するためのクエストを行うことができる。クエストを行うか、戦闘で勝利すると、[[Commendation>#Commendation]]が獲得でき、報酬と交換することができる。

PvMPにはランクが存在する。これは敵キャラクター(FPを操作する場合はMP、MPを操作する場合はFP)を倒すと上昇する(NPCを倒しても上昇しない)。FPの場合はランクが上昇すると新たなFP用アイテムが使える。MPの場合はランクが上昇すると新たなMP用スキルが獲得できる。

さらにPvMP中は、FPは[[野伏 (Ranger)>野伏]]を、MPは[[トロル]]を操作する[[セッションプレイ>#session]]も可能である。

*** セッションプレイ (Session) [#session]

LotROの特徴の一つ。一時的に、自分のプレイヤーキャラクターをNPCなどの別のキャラクターに変更し、そのキャラクターでプレイすること。
Book10のアップデートから実装された。現在実装されているセッションプレイには以下のようなものがある。

:鶏 (Chicken)|冒険者は、[[ホビット庄]]で特定のクエストを受けることにより、一時的に鶏になって冒険することができる。鶏には戦闘能力はほとんどない。とにかくひたすら敵から逃げ回りながら目標達成を狙うことになり、また動物の目線で中つ国を見るという、他のクエストとはひと味違った冒険ができる。
:[[野伏]] (Ranger)|[[PvMP>#PvMP]]用。姿を隠すことができる隠密行動能力と、弓を使ったずば抜けて高い攻撃能力を持つ。
:[[トロル]] (Troll)|[[PvMP>#PvMP]]用。動きは鈍いが、高い士気とずば抜けた破壊力を持つ。

クエストによっては、特定のNPC(原作の登場人物や敵勢力を含む)をセッションプレイで操作することになり、プレイヤーキャラクターとは違う別の視点から物語を見る形となる。例えば過去の[[モリア]]の[[ドワーフ]]となって、[[ドゥリンの禍>バルログ]]が解き放たれるシーンを目撃するというセッションプレイや、[[指輪の仲間]]のひとりとなって、一行に起こった出来事を追体験するセッションプレイなどが用意されている。

*** 楽器演奏 (Music) [#music]

プレイヤーキャラクターは、リュート、ハープ、ホルン、角笛、太鼓などの楽器を装備することにより、演奏することができる(演奏には、その楽器を演奏するための[[パッシブスキル>#skill]]も必要)。
演奏できる音色や音階は楽器によって異なる。キーボードを直接叩いて鍵盤のように演奏することができるほか、Book12のアップデートにより、ABCファイルというマクロファイルを事前に作ることによって、楽譜を読ませるように自動演奏させることができる。さらにABCファイルを用意することにより、複数のキャラクターで違う楽器を使っての、同期演奏によるセッションを行うことができる。

*** 趣味 (Hobby) [#hobby]

SoA Book13のアップデートにより、釣りが実装された。釣りスキルのレベルは、プレイヤーのレベルとは関係なく上昇する。釣った魚は剝製にして[[家>#housing]]に飾ったり、料理の材料にしたりすることができる。

*** 名声 (Reputation) [#reputation]

SoA Book 10のアップデートより追加。プレイヤーは、中つ国の各地方のクエストを達成したり、獲得した名声アイテムを交換することで、その地方でのプレイヤーの名声を上げることができる。
名声を上げると、高い名声の者のみに許されるアイテムを購入したり、商店や馬屋の割引といった特典を受けたりすることができる。

*** 伝説的アイテム (Legendary Items) [#legendary]

Mines of Moriaより追加されたシステム。[[モリア]]内部に入るための導入クエストを行うと、各クラスは、各クラス専用の伝説的アイテムを持つことができる。
//伝説的アイテムは、プレイヤーの経験値とは別にアイテム経験値を有しており、装備した状態で敵を倒す、クエストを達成するなどによって、アイテム経験値を上昇させることができる。経験値が上昇すると、伝説的アイテムのレベルも上昇する。伝説的アイテムのレベルが上がると、伝説ポイントを獲得できる。
伝説的アイテムの成長はかなり自由度が高く、プレイヤーの好みによって様々な方向に成長させられる。

//:伝来(Legacy)|伝説的アイテムが持っている特徴。各クラスのスキルを強化する様々な能力がある。伝説ポイントを配分することで、伝来レベルを上げ能力を強化することができる。また伝来には段階(Tier)があり、段階が高ければ高いほど、低い伝説ポイントで伝来レベルを上げられる。
//:遺物(Relic)|伝説的アイテムに遺物をはめ込むと、伝説的アイテム装備時のプレイヤー能力が強化される。遺物は、不要になった伝説的アイテムを解体することなどによって獲得できる。また複数の遺物を合成することで、より強い段階(Tier)の遺物を作り出せる。

//2015年5月16日のUpdate16より、''Imbuement''という新しいシステムが導入された。伝説的アイテムはLV100が最高値となっており、プレイヤーレベルの最大値が変わっても伝説的アイテムを交換する必要はなく、武器経験値は自動的に伝来などに割り振られ、そのまま成長させる形となっている。

2021年10月13日より、伝説的アイテムのシステムが大幅に変更された。プレイヤーは武器とクラス固有アイテム(クラスによっては遠隔用武器と近接用武器というように、両方とも武器の場合がある)をひとつずつ装備することができる。プレイヤーレベルが上がると、伝説的アイテムを再錬成(Refourge)して強化することができる。また伝説的アイテムにTraceryをセットすることで自分好みの武器の個性を出しつつ強化することができる。

*** War Steed &color(green){(軍馬)}; [#warsteed]

Riders of Rohanより追加されたシステム。騎乗戦闘が可能な馬。ローハンで騎乗戦闘チュートリアルを受けることで乗ることができるようになる(適性プレイヤーレベル75以上)。騎乗戦闘が可能な地域は、[[ローハン]]以降に実装された([[ゴンドール]]など)一部地域に限られる。軍馬は独自の経験値とレベルを持ち、成長させる特性を選ぶことでカスタマイズが可能。騎乗戦闘用のスキルは、通常スキルとは別に存在する。

軍馬にはLight、Middle、Heavyの3種があり、それぞれスキルが異なる。Lightは速度が速く小回りがきくが落馬しやすく、Heavyは落馬しにくいが速度が遅く小回りがきかない。
//また軍馬用の伝説的アイテムとしてBridle&color(green){(馬勒)};があり、軍馬の能力を上げることができる。

*** Skirmish &color(green){(紛争)}; [#skirmish]

レベル20よりプレイ可能((実装当時はLV35からだったが、現在はレベル20に引き下げられている。))。Skirmish専用の特殊なマップ内でプレイするシステム。Skirmishは、[[指輪戦争]]において各地で発生する小規模な紛争にプレイヤーが介入するという形になっていて、時間軸などは多少無視されている(たとえば[[タックバラ]]における、[[シャーキー>サルマン#Sharkey]]のごろつきに対する[[ホビット]]達の反乱を援助する戦いが、ゲームのストーリー進行状況にかかわらずプレイできるなど)。
Skirmishでは、プレイヤーひとりにつき味方としてSoldier &color(green){(兵士)};をつけることができる。Soldierには以下の種類がある。

|~種類|特徴|
|~Archer &color(green){(射手)};|弓を使い、敵一体に対し高い攻撃力を発する|
|~Bannerguard &color(green){(旗守)};|敵と戦うと共に、味方の能力を上げる|
|~Herbalist &color(green){(薬草士)};|味方の回復を行う|
|~Sage &color(green){(賢人)};|敵の能力を下げ、術で攻撃を行う|
|~Protector &color(green){(守護者)};|敵を引きつけ、高い防御力で持ちこたえる|
|~Warrior &color(green){(闘士)};|武器を使った高い近接範囲攻撃能力を持つ|

Skirmishをプレイすると経験値だけではなく、Skirmish Markというアイテムを獲得することができる。Skirmish Markは、Soldierの能力や外見などを変更・成長させたり、プレイヤー自身が使うアイテムに交換したりすることができる。
2012年3月12日のUpdate6より、SkirmishではないオープンフィールドでもSoldierが召喚できるようになった(召喚にはアイテムが必要)。

*** Epic Battles [#epicbattles]

Update 12で実装。[[角笛城の合戦]]や[[ペレンノール野の合戦]]を再現した特別なインスタンスでの戦闘。クエストの進行状況にかかわらず、レベル10から参加可能(Epic Battles内で順番にマップを解放していく形になる)。この戦闘に参加している間は、プレイヤーは一時的にLVが上昇して他プレイヤーと同一となり、能力値が引き上げられる。そのためレベルが異なるプレイヤー同士でも容易に協力プレイが可能。クリアすると、プレイヤーの実レベルに相当する報酬が与えられる。
Epic Battlesでは、原作に登場していた人物を含めた、多数のNPCが登場し、攻めてくる敵と戦う。またプレイヤーはバリケードや投石機、バリスタが使用でき、敵も投石機、梯子、鉤爪つきロープなどを使って攻めてくる。

Epic Battlesでクエストを達成すると、Promotionという特別なポイントがもらえる。Promotionは、Epic Battlesのみで使用できる、以下の3種のスキルラインに分配して強化することができる。

:Engineer &color(green){(工兵)};|工兵としての能力向上。投石機やバリスタの設置・操作が早くなり威力が増す、敵が設置したはしごや爆弾の解除が早くなる、罠を置くといったことができる。
:Officer &color(green){(指揮官)};|指揮官としての能力向上。NPCのCaptainを通してさらにその配下のNPCに、攻撃や防御、回復の指示を出すことができるようになる。
:Vanguard &color(green){(前衛)};|前衛としての能力向上。プレイヤーキャラクターの戦闘能力が向上する。攻撃力、回復力、移動速度上昇の他、敵を倒すことで手に入る可能性があるKillstreakというポイントを使った、さらに強い攻撃などができる。

*** LOTRO Store [#lotrostore]

2010年9月10日の基本プレイ無料化に先駆け、9月8日より実装。ゲームのインターフェースより直接アクセス可能なゲーム内ショップ。LOTRO StoreではLOTRO Point((旧名称はTurbine Pointだが、LotROの開発と運営がTurbineからStanding Stone Gamesに移管するのに伴い名称変更された。))を支払うことにより、ゲーム内の拡張コンテンツ、追加アイテム、キャラクター成長や移動が楽になるアイテムなどを購入することができる。LOTRO Pointは、ゲーム内の[[功績>#deed]]を達成するか、課金することで獲得することができる。また有料拡張パックを購入していないプレイヤーは、LOTRO Pointを支払うことで有料拡張パックに含まれる新地域のクエストや新種族、新クラスなど購入することもできる(ただし新地域などがLOTRO Storeで扱われるにはタイムラグがある)。月額課金しているVIP Playerには、毎月一定量のLOTRO Pointが配布される。
LOTRO Storeで購入できるのは基本的に「便利要素」「おまけ要素」「プレイ時間の短縮」が中心であり、「課金によって既存のキャラクターを強くする」ことはあまりできない。
一方でハイエンドコンテンツをプレイしたい新規ユーザーや、今まで使っていたのとは違うクラスを早く使いこなしたいプレイヤーのために、レベルが一気に上昇するアイテムなども販売されている。

** 外部リンク [#Links]

*** 公式サイト [#scc1f029]

- [[公式サイト:http://www.lotro.com/]]
- [[Steam:The Lord of the Rings Online:http://store.steampowered.com/app/212500/]]
- [[公式Twitter:https://twitter.com/lotro]]
- [[公式Facebook:https://www.facebook.com/LOTRO/]]
- [[公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCEpCbSpgRYY2t2pIN4v0nKg]]

*** 記事掲載サイト [#s18f2890]

- [[4Gamer.net ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン アングマールの影:http://www.4gamer.net/games/007/G000769/]]
- [[GAME Watch 歩いて旅する「指輪物語」の世界「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」ガイドブック:http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/backno/rensai/lotro.htm]]
- [[オンラインゲームレビュー 閉ざされた北の大地に、伝説の沈没船を見た! 新種族の追加で指輪戦争も更に激化「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン 最後の王の運命」:http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080630/lotro.htm]]
- [[中つ国へのトビラは開かれた! 『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影』プレイレビュー/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム:http://www.gpara.com/comingsoon/lotro/20070514/index.php]]
- [[『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』7種類の職業を紹介!/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム:http://www.gpara.com/comingsoon/lotro/20070518/index.php]]
- [[あの思い出をもう一度…MMORPGサービス最終日レポ第1回は『LotRO』 - 電撃オンライン:http://news.dengeki.com/elem/000/000/199/199435/]]
- [[てっちゃんのぐだぐだオンゲーコラム 「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」 - GAME Watch:http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/ongame/20110125_422450.html]]
- [[てっちゃんのぐだぐだオンゲーコラム 「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」のヘレグロドレイド - GAME Watch:http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/ongame/20111213_498090.html]]
-[[【特集】日本上陸、そして撤退した欧米MMOの軌跡―『D&D Online』と『LotR Online』 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト:http://www.gamespark.jp/article/2016/01/24/63275.html]]

*** 日本ファンサイト [#oc861091]

- [[The Lord of the Rings Online 情報Wiki:http://arda.saloon.jp/lotrowiki/]] Update12以降で大幅に変更されているシステムについての日本語情報
- [[JaLotRO Wiki:http://ja.lotro.wikia.com/]] 北米版『LotRO』の情報を日本語で掲載しているWikiサイト
- [[LotROブログリーダー:http://newlotrolink.seesaa.net/]] 『LotRO』関連のブログのリンク集およびRSS配信サイト

** 関連項目 [#y01a3a74]

- [[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/拡張]]
- [[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/あらすじ]]
- [[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/登場人物]]
- [[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/サーバ]]

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