* ロスローリエン [#h2310ac0]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Lothlórien|
|~異訳|ロスロリエン、ロスロリアン|
|~その他の呼び名|ローリエン(Lórien)&br;ラウレナンデ(Laurenandë)&br;ラウレリンドレナン(Laurelindórenan)&br;ローリナンド(Lórinand)&br;グロルナン(Glornan)&br;ナン・ラウア(Nan Laur)&br;リンドーリナンド(Lindórinand)&br;黄金の森(Golden Wood)&br;ドゥイモルディネ(Dwimordene)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「夢の花」或いは「花のローリエン」の意((『[[終わらざりし物語]]』「IV ガラドリエルとケレボルンの歴史」 '''かの女(ガラドリエル)はローリエンを避難所、平和と美の島、そして古き時代をしのぶ場所にしようと努力を払っていた。だが黄金の夢が、急速に灰色の目覚めを迎えつつあるのを知って、その時かの女は、悲嘆と不安に満たされたのである。[[木の鬚]]がローリエンを『夢の花』と訳したことに注目すべきだろう'''))。[[霧ふり山脈]]の東、[[ケレブラント]]と[[アンドゥイン]]の間の[[ナイス]]にある[[エルフ]]([[ガラズリム]])の国。首都は[[カラス・ガラゾン]]。他に[[ケリン・アムロス]]、[[エグラディル]]などの地名が出る。
ロスローリエンのエルフは木の上に住むという特異な習慣があり、主に[[マルローン]]の木の上に[[フレト]]を作ってそこで過ごしていた。そのため彼らは[[ガラズリム]]と呼ばれていた。

[[第三紀]]末、ロスローリエンの噂を知る[[ローハン]]や[[ゴンドール]]の[[人間]]達には、ロスローリエンは生身の人間が一度入ったら二度と生きて戻れない、恐るべき森のようにイメージされていた。

*** 歴史 [#gbd60a11]

国となる前から、ここには多くの[[ナンドール・エルフ>ナンドール]]([[シルヴァン]])が住み着いており、彼らは[[第二紀]]以降は[[シンダール]]の[[アムロス]]によって統治されていた。
[[第三紀]]1980年、[[モリア]]の[[ドワーフ]]が[[バルログ]]を呼び起こす(そのためローリエンのエルフは、ドワーフが危機をもたらしたと考えるようになった)。1981年になってモリアのドワーフが四散すると、モリアのバルログや[[オーク]]といった脅威を恐れて、多数のロスローリエンのシルヴァン・エルフが南に逃れ、[[アムロス]]も[[アマン]]へ去ろうとして行方不明となる。以後ロスローリエンのエルフは、[[ケレボルン]]と[[ガラドリエル]]に統治されるようになる。かれらと共にいくらかの[[ノルドール]]も加わり、領主二人の威光とノルドールの技のため、ローリエンのエルフの技術力は[[闇の森]]などと比較しても非常に優れたものとなった。
ロスローリエンのエルフは、[[指輪戦争]]時には[[指輪の仲間]]を一時匿い、別れに際しては[[マント>エルフのマント]]や弓矢、小舟や[[ヒスラインのロープ>ヒスライン]]といった贈り物を授けた。また指輪の仲間が出発したあと、ロスローリエンは[[アンドゥイン]]を越えてきた[[ドル・グルドゥア]]の軍勢に攻撃された。だが、ロスローリエンの地に残るエルフの力((ガラドリエルの持つ[[ネンヤ]]によるところも大きい。))が非常に強かったため、彼らはこの攻撃を凌ぎきる。その後[[一つの指輪]]が破壊されると、ケレボルンに指揮されたロスローリエンの軍勢はアンドゥインを渡河してドル・グルドゥアを攻撃し、この地を破壊。[[闇の森]]南部は東ローリエンと名付けられ、ケレボルンの領土となった。
だが[[第四紀]]に入り、ケレボルンとガラドリエルがロスローリエンを去ると、ローリエンには僅かなエルフのみしか残らなかったようである。

*** 地名について [#de87b388]

ロスローリエンは[[アマン]]の[[ローリエン]]に由来する名だが、(中つ国では)単にそのままローリエンといってもロスローリエンのことを指す。
([[木の鬚]]によると)かつてはロスローリエンは「歌う黄金の谷間」を意味するラウレリンドレナンと呼ばれていたが、それが短縮されロスローリエンと呼ばれるようになったという。[[クウェンヤ]]ではラウレナンデ、[[ナンドール]]にはローリナンドと呼ばれ、[[シンダール語]]ではグロルナンあるいはナン・ラウアと呼ばれることもあった。これらはいずれも[[ガラドリエル]]自身と、彼女がもたらした[[マルローン樹]]をはじめとする森の変化に因むものである。
([[木の鬚]]によると)かつてはロスローリエンは「歌う黄金の谷間」を意味するラウレリンドレナンと呼ばれていたが、それが短縮されロスローリエンと呼ばれるようになったという。[[クウェンヤ]]ではラウレナンデ、[[ナンドール]]にはローリナンドと呼ばれ、[[シンダール語]]ではグロルナンあるいはナン・ラウアと呼ばれることもあった。これらはいずれも[[ガラドリエル]]自身と、彼女がもたらした[[マルローン樹>マルローン]]をはじめとする森の変化に因むものである。
ガラドリエルがこの地に来る以前は、「[[歌い手達>テレリ]]の国」の意であるリンドーリナンドと呼ばれていたらしい。
[[ロヒアリム]]には「黄金の森」あるいは「まぼろしの谷」の意であるドゥイモルディネと呼ばれていた。
[[ロヒアリム]]には、「まぼろしの谷」の意であるドゥイモルディネ、あるいは黄金の森と呼ばれていた。

** コメント [#Comment]

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