#author("2022-10-26T22:04:37+09:00;2018-03-13T23:47:10+09:00","","")
* メネルタルマ [#z4195925]
** 概要 [#w1942743]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|地名|
|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Meneltarma|
|~その他の呼び名||
|~その他の呼び名|天の柱(Pillar of Heaven) &br; 聖なる山(Holy Mountain) &br; ヌーメノール人の聖なる山(Hallowed Mountain of the Númenóreans)|

** 解説 [#taed93db]
** 解説 [#Explanation]

「天の柱」の意。[[ヌーメノール]]の中心にあり、[[イルーヴァタール]]を祀る神域があった。
[[クウェンヤ]]で「[[天>メネル]]の柱」の意。[[ヌーメノール]]の中心にあった山で、ヌーメノールの最高峰。山頂は[[エル・イルーヴァタール>イルーヴァタール]]を祀る聖所とされていた。
天気が良く空気が澄んだ日には、[[ヌーメノール人>ドゥーネダイン]]の中で最も目の聡い者であれば、メネルタルマの山上から遥か西方にある[[アヴァッローネ]]の白い塔と都が望見できたという。

** コメント [#fb7bb0e1]
*** 地形 [#i1982ea8]

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山は[[ヌーメノール]]の中心、[[ミッタルマール]]のさらに中心に位置していた。
[[タルマスンダール]]という尾根がヌーメノールの五つの半島([[フォロスタール]]、[[オルロスタール]]、[[ヒャルロスタール]]、[[ヒャルヌスタール]]、[[アンドゥスタール]])に向かって伸びている。山麓はゆるやかな草地だが、登るにつれて険しくなり、頂上付近は切り立ってまっすぐ登れないほどだったが、山をらせん状にとりまく道が作られていた。この道は山の南麓から登り始め、山頂の北側の縁の下へ達していた。
山頂はいくらか平らでくぼみ、大群衆を収容できるだけの広さがある。そこには屋根や囲いの類は一切なく、祭壇のみが設けられていたという((『[[終わらざりし物語]]』には'''人の手が加えられないままにあり続けた。建物も祭壇も、ただの石積みでさえも立てられることはなかった'''ともある))。
南側の二つの尾根の間には[[ノイリナン]]の谷があり、そこには[[シリル]]川の源とヌーメノール王の墓所が存在した。

*** 祭礼 [#d8f5ee5e]

[[ヌーメノール]]がまだ堕落していなかった頃、メネルタルマにおいて行われていた[[イルーヴァタール]]を祀る祭礼は以下のようなものだった。

普段、山頂には誰でも自由に訪れることができたが、イルーヴァタールの聖所のあまりに厳粛な空気のため、誰も一言も言葉を発せないほどであったという。
ヌーメノールの王のみが年に三度だけ言葉を発し、その時王は白い服と花飾りを身に着け、国民の大群衆を従えて沈黙のうちに山を登った。春の最初の日[[エルキエアメ]]では来たるべき日に祈るために、夏至の[[エルライタレ]]にはイルーヴァタールを讃えるために、秋の終わりの[[エルハンタレ]]では感謝をささげるために、それぞれ言葉が口にされた。

山頂には「[[マンウェ]]の証人(Witnesses of Manwë)」と呼ばれる三羽の[[鷲>大鷲]]がおり、人が近づいてくるといつも西の縁近くの三つの岩に舞い降りたという。この鷲たちはマンウェから遣わされ、聖所と国土とをあまねく見守っているのだと信じられた。

*** 歴史 [#nc0b9067]

[[ヌーメノール人>ドゥーネダイン]]にはメネルタルマの山頂で定例の参拝を執り行い、最初に実った果実を[[イルーヴァタール]]に納めるといった風習があった。だが、彼らが堕落していくにつれて聖所への参拝はなおざりにされていき、[[タル=アンカリモン]]の治世以降は最初の果実を供える風習も疎かにされた。
[[タル=パランティル]]はメネルタルマへの参拝を復活させようと試みたが、彼が没し、[[アル=ファラゾーン]]の代になると再び顧みられることはなくなった。やがてやってきた[[サウロン]]がヌーメノールの実権を握ると、王はメネルタルマへの立ち入りを一切禁止する。とはいえ、サウロンといえどもイルーヴァタールの聖所をあえて汚すようなことはできず、山頂は参る者のないまま寂れるにまかされた。[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]時、[[タル=ミーリエル]]はメネルタルマの聖所にいたる山道を駆け上がっていたというが、時すでに遅く島に迫る大波に飲み込まれたという。

ヌーメノールが水没した後も、聖所であるメネルタルマの山上だけは損なわれることはなく、絶海の孤島となってこの世に残っているのだと後世の[[ドゥーネダイン]]は信じた。そしてもしこの島に辿り着けた者があったとしたら、その時にはひょっとするとかつてそうであったように遥か西方に[[アヴァッローネ]]の都が幻影として望見できるかもしれないと考えられた。

** コメント [#Comment]

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