* ミスリルの胴着 [#w6d99aa2]
** 概要 [#h10d8649]

|~カテゴリー|物・品の名前|
|~スペル|corslet of mithril-rings, coat of mithril-mail, mithril-coat|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#se794e91]

[[はなれ山]]にて、[[スマウグ]]の宝の中から見つかった、[[ミスリル]]の鎖かたびら。『[[ホビットの冒険]]』作中において[[ビルボ・バギンズ]]が手に入れ、後に『[[指輪物語]]』作中にて[[フロド・バギンズ]]が身につけるようになった。

白い宝石が一面にちりばめられており、真珠と水晶をあしらったベルトがついている。身につけていることを感じさせないほど非常に軽いが、とても頑丈である。

>しなやかなことは麻にも紛うばかり、また冷たいことは氷のよう、そして堅固なことは鋼にも勝るほどでした(([[指輪物語]] [[旅の仲間]]))

[[ギムリ]]によればミスリルの胴着は「王者の贈り物」であり、[[ガンダルフ]]によれば「[[ホビット庄]]全部とその中にあるものをすっかり合わせた価よりも大きい」という非常に高価なものである。(実物を見たギムリは、それすらも過小評価だと評した)

[[トーリン二世]]は、[[はなれ山]]の宝の奪回に貢献した[[ビルボ・バギンズ]]への贈り物として、この胴着を与えた。ビルボはこの品を[[ホビット庄]]に持ち帰るが、しばらくは[[マゾム館]]に貸し与えられて埃をかぶっていた。だがビルボがホビット庄を去る前に回収して、[[裂け谷]]へと持っていく。その後この胴着は裂け谷にて、ビルボから[[フロド・バギンズ]]へと贈られた。

この胴着は、[[モリア]]で[[オーク]]に襲撃されたフロドの命を救った。だが、[[キリス・ウンゴル]]でフロドが捕らえられたとき、オークの手によって取り上げられる。[[黒門]]前で、[[サウロンの口]]が[[アラゴルン>アラゴルン二世]]や[[ガンダルフ]]を脅迫するときにこの胴着を見せつけた。その時ガンダルフは、サウロンの口の手から胴着を奪い取った。

後に胴着はフロドに返却され、フロドがホビット庄へ帰るときにも身につけていた。そのため、フロドが[[サルマン]]のナイフで刺されたとき、またフロドの命を救うことになった。

** コメント [#bf7a2ad0]

- 原作を読むと、軽くて丈夫な鎖かたびらのイメージだが、映画では「下着」と言えるぐらい薄い着物になっている。あの薄さで岩トロルの一撃を無効化できるのだから、ミスリルの力は偉大ですね。 -- A3
- ビルボ曰く「ほとんど重さを感じないくらい」だそうです。映画版の描写は実はかなり正確だったことに気づきました。 -- 角笛
- 「冷たいことは氷のよう」って、そんなものを着て雪のカラズラスでよく凍死しなかったものだ。ひょっとして進路の決定を迫られたときにモリアを選択した理由の一つ? -- カイト
- ↑下にシャツを着込んでいたらしいので大丈夫だったのでしょう。それよりも映画版のこれはぱっと見婦人下着のババシャツのようでいただけません。 -- 斐水
- ↑corsletには元々軽装の胴鎧の他に、ガードルとブラジャーが一体の女性用下着という意味もあるそうで…。 
- 「王者の贈り物」原作のミスリルの価値を評価するこのくだりを読んで、ますますトーリンが好きになりました。それなのにトーリンにしてみれば、この上アーケン石までビルボに形の上では「盗まれた」わけですから、怒り心頭になるわけも、むべなるかな。 -- ボリーの用心棒
- ホビットが着れるということは小さめですね。子供用? --  &new{2007-06-04 (月) 00:31:39};
- 「伸び縮みすることはゴムのよう」なんですよきっと --  &new{2008-11-17 (月) 11:36:42};

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