#author("2016-05-01T03:22:17+09:00","","")
-地名のマンドス(Mandos)については、[[マンドス(地名)]]を参照してください。
#author("2024-01-08T13:58:06+09:00;2018-11-24T19:11:48+09:00","","")
-地名のマンドス(Mandos)については、[[マンドスの館]]を参照してください。
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* マンドス [#seb24444]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Mandos|
|~その他の呼び名|ナーモ(Námo) &br; ヴァラールの一員として運命を宣告する役を担う者(Doomsman of the Valar) &br; ヌルファントゥア(Nurufantur)((『[[終わらざりし物語]]』によると、ナーモとされる以前に設定されていたマンドスの本名))|
|~種族|[[ヴァラール]]([[アイヌア]])|
|~種族|[[アイヌル]]([[ヴァラール]])|
|~性別|男|
|~生没年||
|~親||
|~兄弟|[[イルモ]](弟)、[[ニエンナ]](姉妹)|
|~配偶者|[[ヴァイレ]]|
|~子||

** 解説 [#Explanation]

[[アラタール>ヴァラール#Aratar]]の一人に数えられる[[ヴァラ]]。[[フェアントゥリ]]兄弟の兄の方で、[[ニエンナ]]の兄弟。后は[[ヴァイレ]]。
本来の名は[[クウェンヤ]]で「運命予告者」(Ordainer)や「審判者」(Judge)の意の''ナーモ''だが、滅多に本名で呼ばれることはなく、[[マンドスの地>マンドス(地名)]]に住み、死者の家である[[マンドスの館]]の管理者であることから、マンドスと呼ばれることが多い。
[[アラタール>ヴァラール#Aratar]]の一人に数えられる[[ヴァラ]]。[[フェアントゥリ]]兄弟の兄の方で、[[ニエンナ]]の兄弟。妃は[[ヴァイレ]]。
本来の名は[[クウェンヤ]]で「運命予告者(Ordainer)」や「審判者(Judge)」を意味する''ナーモ''だが、滅多に本名で呼ばれることはなく、死者の家である[[マンドスの館]]の管理者でありそこに住んでいるることから、''マンドス''と呼ばれることが多い。
運命と、殺された者達の霊魂を司る者。

>すると突如、そこに、黒々とした姿をした者が、海岸を見おろす岩の上高く立つのが見えた。それは、マンウェによって遣わされた伝令使などではなく、マンドスその人であったという話も伝えられている。そしてかれらは、&ruby(おごそ){厳};かな恐るべき声が、かれらに立ち止まって耳を傾けるように&ruby(だいおんじょう){大音声};で命ずるのを聞いた。((『[[シルマリルの物語]]』「ノルドール族の逃亡のこと」))

*** ヴァラールの宣告者 [#sabd23d9]

マンドスは常に厳かで冷厳、なにものも忘れない存在として描かれている。彼はこれから起こることを全て知っている運命の宣告者であるが、[[マンウェ]]の許しがない限りそれを口にすることはない。
彼は[[エルフ]]と[[人間]]の到来を告げた。だが、[[ヴァラール]]がエルフを[[アマン]]へ招致することに対しては一言「運命はかく定まった」(So it is doomed.)とのみ口にし、[[メルコール>モルゴス]]の恩赦に関しては終始口を閉ざした。
彼は[[エルフ]]と[[人間]]の到来を告げた。だが、[[ヴァラール]]がエルフを[[アマン]]へ招致することに対しては一言「運命はかく定まった」とのみ口にし、[[メルコール>モルゴス]]の恩赦に関しては終始口を閉ざした。

[[フェアノール]]に率いられた[[ノルドール]]による[[同族殺害]]のあと、[[ヴァリノール]]の北辺にたどり着いたかれらに対して、''[[マンドスの呪い]]''を下したのもマンドスその人だった(マンドス自身は悪をなさないが、フェアノールの誓言によってもたらされるノルドールの破滅をかれは見通しており、ヴァラールからの宣告を彼らに伝えたのである)。
[[フェアノール]]に率いられた[[ノルドール]]による[[同族殺害]]の後、[[アラマン]]にたどり着いた彼らに対して、''[[マンドスの呪い]]''を下したのもマンドスその人だった(マンドス自身は悪をなさないが、[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]によってもたらされるノルドールの破滅を彼は見通しており、ヴァラールからの宣告を伝えたのである)。
これを聞いた[[フィナルフィン]]は進軍をやめ、ヴァリノールへ引き返したが、フェアノールはノルドールを駆りたててあくまで[[中つ国]]へと進軍し、望みない戦いを続けさせることとなった。

[[イルーヴァタールの子ら]]の受難にも心を動かすことはなかったが、唯一、[[ルーシエン]]が歌う[[イルーヴァタールの子ら]]の悲しみの歌には心を動かされ、死んだ[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]の処遇について[[マンウェ]]に伺いをたてたことがある。その結果ベレンとルーシエンは死者の館から戻り、ふたたび[[中つ国]]に住むことになった。
[[モルゴス]]を敵として戦う[[中つ国]]の民の受難にも心動かされることはなく、ヴァラールの怒りの体現者として一切の助力を与えることも許さなかった。(それゆえ[[ウルモ]]は単身密かに中つ国の民を援助せざるを得なかった)
だが唯一、[[ルーシエン]]が歌う[[イルーヴァタールの子ら]]の悲しみの歌には心を動かされ、死んだ[[ベレン>ベレン(バラヒルの息子)]]の処遇について[[マンウェ]]に伺いをたてたことがある。その結果ベレンとルーシエンは[[マンドスの館]]から戻り、ふたたび[[中つ国]]に住むことになった。
[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が[[アマン]]にたどり着いた時には、[[人間]]には許されない不死の地に足を踏み入れたとして彼を罰しようとした。これに対し、[[ウルモ]]が彼は[[エルフ]]の血も引いていると弁護したことで、[[マンウェ]]が[[半エルフ]]にいずれの種族に属したいかの選択を与えることに繋がった。

#include(Include/アイヌル,notitle)

** コメント [#Comment]

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