* バルログ [#hf6e5c0d]
** 概要 [#kaa4aea2]

|~カテゴリー|動物|
|~スペル|Balrog|
|~その他の呼び名|ヴァララウコ(Valarauko)((複数形ヴァララウカール(Valaraukar) ))、ドゥリンの禍(Durin's Bane)(([[モリア]]の領主の[[ドゥリン六世]]を殺し、モリアの[[ドワーフ]]を滅ぼした元となったため)),モルゴスのバルログ(Balrog of Morgoth)|

** 解説 [#uacc6438]

[[シンダール語]]で「力強き悪鬼」の意。[[クウェンヤ]]ではヴァララウコ。[[メルコール(モルゴス)>モルゴス]]に仕えた[[マイア]]の精霊達のことで、単体の固有名詞ではない。

*** [[第一紀]]のバルログ [#g343d265]

[[ゴスモグ>ゴスモグ(バルログ)]]を首領としたバルログはモルゴス軍の中で戦い、[[エルフ]]達を大いに殺戮した。バルログは[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]において[[フェアノール]]を殺害し、[[ニアナイス・アルノイディアド]]では[[フィンゴン]]らを殺している。その後[[ゴンドリン]]襲撃などにも参加したが、後の[[怒りの戦い]]で、ほとんどのバルログは滅びた。

*** モリアのバルログ [#tec3b4a0]

バルログの生き残りの1体は[[モリア]]の奥深くに眠っていた。[[第三紀]]1980に、この地を掘り進んでいた[[ドワーフ]]によってバルログが解き放たれてしまう。ためにモリアのドワーフを滅ぼすことになり、ドゥリンの禍とも呼ばれるようになった。

モリアのバルログは、3019年にモリアを通過しようとした[[ガンダルフ]]と戦って、共に[[ドゥリンの橋]]から奈落へと落ちる。その後ガンダルフと戦いながらモリアの[[無限階段]]をともに上っていき、[[ケレブディル]]の頂きにてついにガンダルフに倒された。

*** 外見 [#y2ce695a]

>そしてその後ろから何かがやって来ました。それがなんであるかは見えませんが、大きな影のようでその真ん中に黒い姿がありました。[[人間]]の形をしたもののようですが、人間よりずっと大きかったのです。力と暴威がその者の中に存在し、またその者の露払いをしているように思われました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]]』))
>そしてその後ろから何かがやって来ました。それがなんであるかは見えませんが、大きな影のようでその真ん中に黒い姿がありました。[[人間]]の形をしたもののようですが、人間よりずっと大きかったのです。力と暴威がその者の中に存在し、またその者の露払いをしているように思われました。
その者は火のきわまでやって釆ました。火はまるで雲がかぶさってきたかのように、光がうすれました。ついでその者は一跳びで割れめを越えました。焔は迎えるようにごうごうと燃えたけり、それにからみつきました。黒い煙が渦を巻いて立ち上がりました。たなびく鬣に火がついて、その者の背後に赤々と燃え上がりました。その者の右手には切先鋭い火の舌のような刃が握られ、左手にはたくさんの革紐のついた鞭が握られていました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]]』))

モリアのバルログは、右手には火を吐く赤い剣を持ち、左手にはたくさんの革紐のついた鞭を持っていた。また鬣に火を燃やし、鼻孔からも火を噴き出していたとある。なお、モリアのバルログに翼があったという表記はないが、画家が描くバルログには翼がついているものが多い。映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』のバルログにも翼が見られる。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#d270c47e]

[[アングマール]]の奥地に、[[サウアラック]]という名のバルログが登場する。

[[ジラグジギル(ケレブディル)>ケレブディル]]では、ガンダルフによって倒された「ドゥリンの災い」の死骸が確認できる。

** コメント [#ccfb0268]

#pcomment_nospam(,6,,,,,reply)