#author("2022-10-26T19:46:43+09:00;2016-03-15T04:49:48+09:00","","")
* ネヴラスト [#j007e269]
** 概要 [#yfaa73f8]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|地名|
|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Nevrast|
|~その他の呼び名||
|~その他の呼び名|此岸(Hither Shore)|

** 解説 [#e14adb3e]
** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で[[此岸]]の意。元来は[[中つ国]]北西部沿岸全体を指す言葉だったが、後に[[ドル=ローミン]]の西、[[エレド・ローミン]]を越えた[[ヒスルム]]より南西の地域を指すようになった。南側は[[エレド・ウェスリン]]であり、海沿いは内側の平原よりも高い大絶壁となっている盆地だった。
山脈が北風を遮り、海風が運んでくる雨に恵まれたために[[ヒスルム]]より遥かに温暖で湿潤な土地であり、川は一条も流れていなかったが、中央部には鳥たちの集う広大な[[リナイウェン]]の湖があった。西端の岬には[[タラス]]山がある。
ネヴラストは、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]とその民が[[ゴンドリン]]に向かう前に住んでいたところであり、[[タラス]]山の麓に[[ヴィンヤマール]]の宮殿があった。[[ノルドール]]と[[シンダール]]はこの地で最も早く混交して一つの民となった。
トゥアゴンたちが[[ゴンドリン]]へと去ると無人となったネヴラストは廃墟と化したが、後に[[トゥオル]]がこの地にやってきて一人で住み着く。やがてトゥオルは白鳥に導かれて[[ヴィンヤマール]]へ至り、そこで[[ウルモ]]自身から[[ゴンドリン]]を目指すよう啓示を受けた。
[[シンダリン]]で「[[此岸]]」の意味。[[アマン]]沿岸を指す[[ハイラスト]](彼岸)と対になる地名で、元来は[[ドレンギスト]]の入り江以南の[[中つ国]]沿岸全域を指したが、後に[[ドル=ローミン]]の西、[[エレド・ローミン(谺山脈)>エレド・ローミン]]を越えた[[ヒスルム]]より南西の地域のみを指すようになった。

** コメント [#r6df64a0]
地形的には盆地であり、南側は[[エレド・ウェスリン(影の山脈)>エレド・ウェスリン]]から西端の岬にある[[タラス]]山まで続く丘陵で、西の海岸沿いは内側の平原よりも高い大絶壁になっていた。
山脈が北風を遮り、海風が運んでくる雨に恵まれたため、北にある[[ヒスルム]]より遥かに温暖で湿潤な土地だった((そのためネヴラストは[[ヒスルム]]よりも[[ベレリアンド]]に属すると考える者もいた))。川は一条も流れていなかったが、中央部には広大なネヴラストの沢地(Marshes of Nevrast)に囲まれた、鳥たちの集う[[リナエウェン]]の湖があった。

#pcomment_nospam(,6,,,,,reply)
海寄りの地方、特に西端の[[タラス]]山の周辺には多くの[[シンダール]]族が住んでいた。[[アマン]]から[[ノルドール]]族が[[ベレリアンド]]に帰還すると、ネヴラストはノルドール族の公子[[トゥルゴン>トゥルゴン(フィンゴルフィンの息子)]]が治める国となり、タラス山の麓に彼の館である[[ヴィンヤマール]]が築かれた。ノルドール族とシンダール族はこの地で最も早く混交して一つの民(後の[[ゴンドリンドリム]])となった。
トゥルゴンと彼の民が[[ゴンドリン]]の都を完成させて移住すると、無人の地になったネヴラストは荒れ果てた。後に[[トゥオル]]がやってきて一人で住み着き、白鳥に導かれてヴィンヤマールの館に至り、そこで[[ウルモ]]自身から彼の使者としてゴンドリンに行くよう命じられた。

** コメント [#Comment]

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