#author("2022-09-10T20:43:09+09:00;2021-11-05T15:45:26+09:00","","")
* テレリ [#af3ad136]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Teleri|
|~その他の呼び名|リンダール(Lindar)|
|~その他の呼び名|テレリ・エルフ(Telerin Elves) &br; リンダール(Lindar) &br; 第三の氏族(Third Clan)|

** 解説 [#Explanation]

「最後に来た者たち」の意。[[エルフ]]のうち、[[クイヴィエーネン]]から[[至福の国(アマン)>アマン]]を目指した[[エルダール]]の三氏族の中で最大の氏族。彼等自身は自分たちを「歌い手」の意であるリンダールと呼んだ。
テレリは、[[エルウェ(シンゴル)>シンゴル]]とその弟の[[オルウェ]]によって率いられていたが、[[ベレリアンド]]でエルウェが行方不明となったため、[[オルウェ]]がテレリの一部を率いて旅を続行し[[ヴァリノール]]へ向かった。彼らは[[ファルマリ]]と呼ばれる。一方、[[中つ国]]に残ったテレリは[[シンダール]]と[[ナンドール]]に分けられる。
[[二つの木の時代]]に[[中つ国]]から西方の[[アマン]]を目指した[[エルフ]]([[エルダール]])の第三陣。エルダールの中で最大の氏族だが、中つ国に留まった多くの分派を出した。
テレリの名は[[クウェンヤ]]で「最後に来る者(the Last-comers)」「最後部(the Hindmost)」の意味。これは彼らに先行したエルダールによって付けられた名で、彼ら自身はクウェンヤで「歌い手(Singers)」の意味である''リンダール''を称した。

*** 特徴 [#f9938080]

テレリ族の王[[シンゴル]]とその縁者は銀髪を特徴としたが、『[[The History of Middle-earth]]』によるとテレリ族全般は[[ノルドール]]族と同様の暗褐色の髪をしていた。
水辺と水の調べに親しみ、そこから音楽を学んだ優れた歌い手である。また薄明と開けた空間を好み、定住するより放浪しがちだった。
[[アマン]]のテレリ族である[[ファルマリ]]は長く[[トル・エレッセア]]の島に住んだため、他の[[上のエルフ]]の[[クウェンヤ]]とはやや異なる[[テレリ語]]を話した。[[ベレリアンド]]の[[シンダール]]族は[[シンダリン]]を話した。[[霧ふり山脈]]の東に留まった[[シルヴァン・エルフ]]が話したのが[[シルヴァン語]]である。

** 歴史 [#j279acf8]

*** エルダールの第三陣 [#c2aee985]

[[二つの木の時代]]、[[ヴァラール]]の招致を受けて[[クイヴィエーネン]]から[[アマン]]へ移住することを選んだ[[エルダール]]の第三陣で、民の数が多かったため[[エルウェ>シンゴル]]とその弟[[オルウェ]]の二人に率いられていた。
全員が喜んで[[中つ国]]を去る気になったわけではなかったため、歩みが遅く、眼前の障害に尻込みして[[大いなる旅]]から脱落する者も多くいた。最終的に[[アマン]]に辿り着いたのは[[ファルマリ]]だけだったが、中つ国に留まったテレリ族も心は西を向いており、海の調べを聞くと心を騒がせた。

*** テレリの分裂 [#pdc518bd]

西方への[[大いなる旅]]から脱落して[[中つ国]]に留まったエルフは''[[ウーマンヤール]]''と呼ばれ、その大部分はテレリ族である。彼らは[[アヴァリ]]と共に[[暗闇のエルフ]]に数えられる(ただし[[シンダール]]は''灰色エルフ''として暗闇のエルフから除外されることもある)。

[[霧ふり山脈]]の東で[[オルウェ]]の一行から分かれ、[[レンウェ]]に率いられて大河[[アンドゥイン]]に沿って南へ下って行ったテレリ族は''[[ナンドール]]''族と呼ばれる。
ナンドール族の中で後に[[デネソール>デネソール(レンウェの息子)]]に率いられて[[ベレリアンド]]に入り、[[ベレリアンド最初の合戦]]後も[[オッシリアンド]]に住み着いた者たちを''[[ライクウェンディ(緑のエルフ)>緑のエルフ]]''と呼ぶ。
ベレリアンドへ向かわず、[[アンドゥインの谷間]]の森に住み着いたナンドール族が、後の''[[タワルワイス(シルヴァン・エルフ)>シルヴァン・エルフ]]''である。

[[エルウェ>シンゴル]]とオルウェに従ったテレリ族も、エルウェがベレリアンドの[[ナン・エルモス]]の森で[[メリアン]]と出会って行方を暗ますと、彼を捜してベレリアンドに残る者たちが分かれた。彼らは''[[エグラス>シンダール]]''を自称した。
アマンへの渡航を望んだテレリ族も、[[オルウェ]]に率いられてアマンへ渡った者と、テレリ族を愛していた[[オッセ]]の説得によりベレリアンドの沿岸([[ファラス]])に留まった者とに分かれた。ファラスに留まったテレリ族は''[[ファラスリム]]''と呼ばれ、[[キールダン]]の民となった。
エルウェが[[メリアン]]と共に姿を現すと、エルウェは[[ベレリアンド]]全土の[[エルダール]]から主君と仰がれ、[[彼らの言葉>シンダリン]]で[[エル・シンゴル>シンゴル]]と呼ばれた。シンゴルの民は中つ国に帰還した[[ノルドール]]族から''[[シンダール]]''族と呼ばれた。
そのため、シンダール族は広義にはベレリアンドのテレリ族全般を指し、キールダンもエルウェを主君としていたので、ファラスリムをシンダール族に含める場合もある。ただし[[ライクウェンディ>緑のエルフ]]は除外されるという((彼らは[[デネソール>デネソール(レンウェの息子)]]の戦死後は王を戴かなかったためと思われる。))。

アマンへ渡ったテレリ族は''[[ファルマリ]]''と呼ばれ、[[オルウェ]]の民となった。彼らがテレリ族の内で唯一の[[カラクウェンディ(光のエルフ)>カラクウェンディ]]である。

#include(Include/エルフ,notitle)

** コメント [#Comment]

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