#author("2017-09-25T20:35:22+09:00","","")
* セイン本 [#w12ed93c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|Thain's Book|
|~異訳|&ruby(セイン){選侯};本、セインの本|
|~その他の呼び名|ミナス・ティリスのセイン本(Thain's Book in Minas Tirith)|

** 解説 [#Explanation]

[[西境の赤表紙本]]の最初の写本。
[[エレスサール王>アラゴルン二世]]の要請によって作られたもので、第32代[[セイン]]であった[[ペレグリン・トゥック]]が[[ゴンドール]]に隠退した際に王に献上したことからこの名がある。以来[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に保管された。
他の写本や抄本では失われたり省略された記述を多く含んでおり、さらにミナス・ティリスで多くの注釈や訂正(主に[[エルフ語]]の名前・言葉・引用に関するもの)が施された。また、要約された『[[アラゴルンとアルウェンの物語]]』もこの写本に加えられた。

この「ミナス・ティリスのセイン本」をさらに写したものが、下に述べる「大スミアルの写本」である。

*** 大スミアルの写本 [#inGreatSmials]

セイン本を細部に至るまで完全に複写したもの。[[ホビット庄]]の[[大スミアル]]に保管されていた。
[[第四紀]]172年([[ホビット庄暦]]1592年)に[[ゴンドール]]において王の祐筆[[フィンデギル]]が完成させたもので、おそらく[[ペレグリン・トゥック]]の曾孫の依頼を受けて製作されたと思われる。

赤表紙本の数ある写本・抄本の中で最も完全な形かつ豊富な注解が施されたセイン本を複製したものであり、[[ビルボ・バギンズ]]が[[裂け谷]]で執筆した「[[エルフ語から翻訳したもの>シルマリルの物語]]」が全て収録されている唯一の写本であることから、[[トールキン]]はこれを'''一番重要な写本'''と評している。(おそらくセイン本自体は現存せず、この大スミアルの写本を参照してトールキンは『[[指輪物語]]』を“翻訳”した、という設定と思われる)

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,noname,,,,reply)