#author("2017-09-08T02:29:43+09:00","","")
#author("2017-09-08T22:58:04+09:00","","")
* セイン本 [#w12ed93c]
** 概要 [#f94eea42]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|Thain's Book|
|~異訳|&ruby(セイン){選侯};本、セインの本|
|~その他の呼び名|ミナス・ティリスのセイン本(Thain's Book in Minas Tirith)|

** 解説 [#u26b55f0]

[[西境の赤表紙本]]の最初の写本。
[[エレスサール王>アラゴルン二世]]の要請によって作られたもので、[[セイン]]・[[ペレグリン>ペレグリン・トゥック]]が[[ゴンドール]]に隠退した際に献上されたことからこの名がある。以来[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に保管されていた。
後の写本や抄本では失われたり省略されたりした記述を多く含んでおり、さらにゴンドールに渡ってからも多くの注釈や訂正が施されたという。

このセイン本をさらに写したものが、下に述べる「大スミアルの写本」である。

*** 大スミアルの写本 [#inGreatSmials]

セイン本を細部に至るまで完全に複写したもの。[[ホビット庄]]の[[大スミアル]]に保管されていた。
[[第四紀]]172年([[ホビット庄暦]]1592年)に[[ゴンドール]]において王の右筆[[フィンデギル]]が作ったもので、おそらく[[ペレグリン>ペレグリン・トゥック]]の曾孫の依頼があったものだという。

いくつもの写本・抄本の中で最も完全な形かつ豊富な注解が施されたセイン本を複製したものであることから、[[トールキン]]はこれを'''一番重要な写本'''と評している。(おそらくセイン本自体は現存せず、この大スミアルの写本を参照してトールキンは『[[指輪物語]]』を“翻訳”した、ということになっているのだと思われる)

** コメント [#f2e446bc]

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