#author("2018-09-15T16:44:25+09:00","","")
#author("2022-10-20T11:57:15+09:00;2018-09-15T12:13:09+09:00","","")
* サドル [#w5cf1248]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Sador|
|~その他の呼び名|ラバダル(Labadal)、片足のサドル(Sador Onefoot)|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第一紀]](496)|

** 解説 [#Explanation]

[[ドル=ローミン]]で[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]に仕えた下男である樵、木工職人。少年時代の[[トゥーリン]]の友。足が不自由だったため、フーリンの家中では軽んじられていたが、トゥーリンからは侮蔑ではなく哀れみを込めて「&ruby(けんけん){蹇々};(Hopafoot)」の意であるラバダルと呼ばれた。
[[ドル=ローミン]]で[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]に仕えた下男である木こり、木工職人。少年時代の[[トゥーリン]]の友。

若い頃に[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で兵士として召集されたが、その時は戦いに出遅れたため、戦死した[[ハドル>ハドル(ハソルの息子)]]の遺体を伴って帰国した。その後は[[エイセル・シリオン]]で従軍し、[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]]と[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の下で戦った。
その後、森が恋しくなって樵に戻ったが、斧の扱いを誤って右足の足首から先を欠損した。
若い頃に[[ダゴール・ブラゴッラハ]]で兵士として召集されたが、戦いに出遅れたため、戦死した[[ハドル>ハドル(ハソルの息子)]]の遺体に付き添って帰国した。その後は[[エイセル・シリオン]]で従軍し、[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]]と[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の下で戦った。戦いに倦み疲れ、森が恋しくなると木こりに戻ったが、斧の扱いを誤って右足の足首から先を欠損した。

トゥーリンが[[ドル=ローミン]]から[[ドリアス]]に行くことになった時、彼はサドルを連れて行くことを望んだが、サドルの足が不自由なため、トゥーリンは涙を流して彼と別れた。
その後、トゥーリンが[[ナルゴスロンド]]で[[グラウルング]]に呪縛を掛けられ、[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]と[[ニエノール]]を探しにドル=ローミンに来た時、[[ブロッダ]]の屋敷で物乞いの老人になっていたサドルと再会する。トゥーリンが屋敷の広間でブロッダを殺したことで東夷と蜂起したハドルの族の奴隷の殺し合いが発生すると、サドルはそこで致命傷を負い、トゥーリンにドル=ローミンから去るように促してから死んだ。
サドルはフーリンの家中では足が不自由だったため軽んじられていたが、幼少期の[[トゥーリン]]の話相手となり、トゥーリンはサドルのことを侮蔑ではなく哀れみを込めて「&ruby(けんけん){蹇々};(Hopafoot)」の意味であるラバダルと呼んだ。[[ニルナエス・アルノエディアド]]の年に、八歳の誕生日を迎えたトゥーリンが父[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]から[[エルフ]]の短剣を与えられると、トゥーリンはその短剣をサドルに贈った。
トゥーリンが[[ドル=ローミン]]から[[ドリアス]]に行くことになった時、彼はサドルを連れて行くことを望んだが、サドルの足が不自由なため、トゥーリンは涙を流してサドルと別れた。

『[[終わらざりし物語]]』に、彼とトゥーリンの話が記載されている。『[[シルマリルの物語]]』にはサドルの名前は登場しないが、文中にある「昔の召使」(P366)が彼のことと思われる。
また「[[ドルーアダン>ドルーエダイン]]」の章にある注によれば、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は最終的に彼をドルーグ(ドルーエダイン)にすることを考えていたという。
後の[[過酷な冬]]に、[[ナルゴスロンド]]で[[グラウルング]]に呪縛を掛けられた[[トゥーリン]]が[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]と[[ニエノール]]を探しにドル=ローミンに帰還すると、彼は[[東夷]]の[[ブロッダ]]の屋敷で物乞いの老人になっていたサドルと再会した。トゥーリンが屋敷でブロッダを殺し、その場で東夷と蜂起したハドルの族の奴隷との殺し合いが発生すると、サドルは致命傷を負い、トゥーリンにドル=ローミンから去るよう進言して息絶えた。

『[[終わらざりし物語]]』に、サドルとトゥーリンの話が記載されている((『[[シルマリルの物語]]』にサドルの名前は登場しないが、文中にある「昔の召使」(P367)が彼のことと思われる。))。また「ドルーアダン」の章の註8によれば、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は最終的に彼を[[ドルーグ(ドルーエダイン)>ドルーエダイン]]にすることを考えていたという。

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