* ケレボルン [#n3b9a73a]
** 概要 [#m2b8cae8]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Celeborn|
|~異訳|セレボルン|
|~その他の呼び名|テレポルノ(Teleporno)|
|~種族|[[エルフ]]([[シンダール]])|
|~性別|男|
|~生没年|不明|
|~親|[[ガラゾン]](父)|
|~兄弟|[[ガラシル]](弟)|
|~配偶者|[[ガラドリエル]]|
|~子|[[ケレブリアン]](娘)|

** 解説 [#u0594203]

名は[[シンダール語]]で「銀の木」の意(同じ名をつけられた[[ケレボルンの木>ケレボルン(植物)]]もある)。クウェンヤでの名はテレポルノ。
[[シンゴル]]の血族の[[シンダール・エルフ>シンダール]](『[[終わらざりし物語]]』によると、[[シンゴル]]の弟[[エルモ]]の息子[[ガラゾン]]の息子)。弟に[[ガラシル]]がいる。
[[第一紀]]の[[ドリアス]]で[[ガラドリエル]]と出会い、結婚した。ガラドリエルとの間に一人娘の[[ケレブリアン]]がいる。ケレブリアンは[[エルロンド]]の妻であるから、ケレボルンはエルロンドにとって義理の父にあたる。

彼は[[第二紀]]以降も[[中つ国]]に留まり、(『[[終わらざりし物語]]』によると)[[リンドン]]から[[エレギオン]]へと移り住む。エレギオンが[[サウロン]]に攻撃されたとき、ケレボルンは軍勢を率いて抵抗し、その後[[エルロンド]]の軍勢と合流した。だがエレギオンを救出することはできなかったため、[[裂け谷]]に避難したのであろう。
やがて[[サウロン]]が[[エリアドール]]から駆逐されると、ケレボルンは[[ロスローリエン]]からやってきた[[ガラドリエル]]と合流し、しばらく[[裂け谷]]に留まった。その後彼らは[[霧ふり山脈]]を越え、[[アムロス]]のいなくなったロスローリエンの国を、ガラドリエルと共に治めるようになった(だが王のような称号は持たなかった)。ケレボルンはドリアス滅亡のことを記憶しており、その引き金となった[[ドワーフ]]のことをずっと警戒していた。またローリエンのエルフにとって、ドワーフはモリアの[[バルログ]]を呼び覚ました元凶でもあった。最初ケレボルンが、ロスローリエンを訪れた[[ギムリ]]に対して冷淡な態度を取ったのもそのためである。

ケレボルンは[[指輪戦争]]の時には、[[ロスローリエン]]の軍勢を指揮して[[ドル・グルドゥア]]からの攻撃に抵抗。[[一つの指輪]]が破壊されると、ケレボルンの軍勢は[[アンドゥイン]]を渡り、ドル・グルドゥアを攻撃、陥落させる。その後ケレボルンは[[闇の森]]で[[スランドゥイル]]と会見し、闇の森を緑の森と改名して分割、旧闇の森南部を「東ローリエン」として己が領土とした。その後、ガラドリエルと共にエルロンドたちと合流して[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に赴き、エレスサール王とアルウェンの結婚式に参列。その後[[ゴンドール]]から[[ローハン]]への[[セオデン]]の葬列にも同行し、一時[[エドラス]]にとどまった。その後[[アイゼンガルド]]で[[木の鬚]]に会ってから、他の者に別れを告げ、ガラドリエルと共にロスローリエンへと戻った。

[[第三紀]]の終わりとともに、[[ガラドリエル]]は他の[[指輪所持者]]と共に西方に去るが、[[ケレボルン]]は[[中つ国]]に残った。しかしやがて[[ロスローリエン]]の己が領土に倦んだケレボルンは[[裂け谷]]へと去って、[[エルロンド]]の息子達と共に暮らしたという。

『[[指輪物語]]』序文によると、ガラドリエルやエルロンドが中つ国を去ったあと、ケレボルンは[[中つ国]]の[[上古]]を記憶している最後の人物になったという(この文章では[[キーアダン]]については触れられていない)。ケレボルンがいつ[[灰色港]]から中つ国を去ったかは記録にない。

*** ケレボルンの来歴についての異説 [#xce87275]

『[[終わらざりし物語]]』には、彼は[[アマン]]に渡った[[テレリ・エルフ>テレリ]]([[ファルマリ]])であり、[[アルクウァロンデ]]で[[ガラドリエル]]と出会ったという話が書かれている。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#b65f9767]

|~俳優|[[マートン・ソーカス]]|
|~日本語吹き替え|[[家中宏]]|

『[[ロード・オブ・ザ・リング]] [[スペシャル・エクステンデッド・エディション]]』では、ロスローリエンのシーンでアラゴルンに忠告とエルフの短剣を与えている。
『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のラストシーンでは、ガラドリエルと共に船に乗って西方へと去った。

** コメント [#x4f53bcc]

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