* ギムリ [#s2567dba]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Gimli|
|~その他の呼び名|[[エルフの友]](Elf-friend)、わが捲毛を持つ者(Lock-bearer)(([[ガラドリエル]]から髪の毛を贈られた後、ガラドリエルが[[ガンダルフ]]に託したギムリへの伝言の中で呼ばれた名。[[指輪所持者]](Ring-bearer)に引っかけたものと思われる))|
|~種族|[[ドワーフ]]([[長鬚族]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第三紀]]2879年~不明|
|~親|[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]](父)|
|~兄弟|不明|
|~配偶者|不明|
|~子|不明|

** 解説 [#Explanation]

[[指輪の仲間]]の一人の[[ドワーフ]]。礼儀正しい一方で優れた戦士であり、優秀な工人、細工師でもある。
『[[ホビットの冒険]]』で[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]と共に旅をした、[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人であった[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]の息子。

『[[終わらざりし物語]]』によると、[[トーリン・オーケンシールド>トーリン二世]]による[[エレボール(はなれ山)>エレボール]]遠征時、既にギムリは生まれており(62歳)旅への同行を希望したが、子供であるとされて連れて行かれなかった。ビルボ達の旅が成功に終わりドワーフの[[山の下の王国>エレボール#kingdom]]が再建されると、ギムリは父たちと共に[[青の山脈]]からはなれ山へと移住する。

その後山の下の王[[ダイン二世]]の元に、[[サウロン]]からの使いが来る。使者は「[[とるに足らない指輪>一つの指輪]]」とそれを盗んだ「[[ホビット]]」の行方をしつこく訪ね、ダインを脅迫した。そこでダインはビルボへの警告と、[[モルドール]]の使者へどう対応すべきかの助言を求めに[[エルロンド]]の許へグローインを派遣し、ギムリは父に付き従って[[裂け谷]]にやってきた。グローインとギムリは[[エルロンドの会議]]に出席して事の次第を伝えると共に、そこでサウロンがその指輪に執心である理由を知らされる。
[[エルロンドの会議]]のあと、ギムリはドワーフを代表する者として、エルロンドによって[[指輪の仲間]]の一員に選ばれた。ギムリは少なくとも北方の故郷への帰路と重なる、[[霧ふり山脈]]を越えるまでは一行と同行することが決められていたが、ギムリは途中で仲間達を見捨てることを潔しとしなかったため、最後まで仲間達とその任務のために旅を続けた。

ギムリはあまり積極的には主張しなかったが、指輪の仲間が[[モリア]]を通過し、モリアの再興を図ろうとしたまま消息が知れなくなっていた[[バーリン]]らの手がかりを得ることを強く望んでいた。実際に一行がモリアに入ると、ギムリは[[ガンダルフ]]を助けて先導を務める。そこで彼らはバーリンらが、すでにモリアに巣食っていた[[オーク]]らによって全滅させられていたことを知る。ギムリはその次第を伝える記録である[[マザルブルの書]]を預かった。
[[ロスローリエン]]では、[[ドワーフ]]であるギムリだけが[[エルフ]]達から目隠しをされそうになるのに反発するなどの一幕もあったが、滞在中にドワーフには珍しいことにエルフの[[レゴラス]]と友情を結び、以降の旅では始終彼と連れ立って行動するようになる。また、この時目にした[[ガラドリエル]]の美しさに魅せられ、彼女に強い敬愛の念を抱くようになる。ロリアンを去る時、ギムリはガラドリエルの髪を一筋乞うたが、これは聞き届けられ、ガラドリエルは三筋の髪を彼に与えた。こうしたことから、ギムリは「[[エルフの友]]」と呼ばれるようになる。

[[パルス・ガレン]]での指輪の仲間の離散後は、レゴラスと共に[[アラゴルン二世]]に付き従い、[[ローハン]]平原の追跡行や[[角笛城の合戦]]、[[死者の道]]の行軍や[[ペレンノール野の合戦]]、[[黒門の戦い]]などに参加し活躍した。
またその中で、偶然立ち寄ったローハンの[[燦光洞]]の美しさに魅せられる。そのため指輪戦争後、ギムリはエレボールから一族の[[ドワーフ]]の一部を燦光洞に引き連れてきて、その地の領主となる。彼らは、戦争で破壊された[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の城門を、[[ミスリル]]と鋼をもって再建するなど、ローハンや[[ゴンドール]]で見事な仕事をした。さらにギムリは、(『[[終わらざりし物語]]』によると)[[オルサンク]]が捜索された際に、[[サルマン]]の隠し部屋を発見して[[エレンディルミア]]を見いだしたという。

ギムリは[[レゴラス]]との友情を保ち続け、[[エレスサール王>アラゴルン二世]]が崩御すると、レゴラスと共に[[西方>アマン]]に去ったと言われている。ドワーフが自ら進んで[[中つ国]]を去るなど信じがたいことだが、それほどまでにレゴラスとの友情は大きく、さらに(先に西方へと去った)[[ガラドリエル]]への尊崇の念が強かったのかもしれない。ギムリが西方に渡ることができたのも、ガラドリエルの口添えのためであるかもしれない。
レゴラスとギムリが去ったことで、[[中つ国]]において[[指輪の仲間]]は跡を絶った。

*** 略歴 [#c1458238]

- 62歳:[[五軍の合戦]]
- 139歳:[[大いなる年]]
- 262歳:西へ去る。

*** 画像 [#ef8cb49c]

&ref(ScreenShot00669.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における裂け谷でのギムリ); &ref(ScreenShot00668.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるローハンでのギムリ); &ref(ScreenShot00662.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における角笛城の合戦時のギムリ);

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

|~俳優|[[ジョン・リス=デイヴィス]]|
|~日本語吹き替え|[[内海賢二]]|
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[[レゴラス]]との友情や、[[ガラドリエル]]から髪を与えられたなど、原作で印象的なエピソードは概ね踏襲されている。
一方性格面では、礼儀正しい原作とは異なり粗野な印象で(例えば[[エルロンドの会議]]で、いきなり斧を[[一つの指輪]]に叩きつけて破壊しようとする)、さらにはコミックリリーフでもある。
杖代わりに使う旅用の片刃の斧と、戦闘用の両刃の斧、そして二本の投げ斧を持って戦う。また、原作で被っていた頭巾の代わりに、映画では兜をかぶっている。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

原作内では[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]に息子ギムリがいたことは触れられていないが、[[闇の森]]におけるグローインと[[レゴラス]]の会話の中で、幼いギムリの絵が出て言及される。ただし、原作ではギムリの年齢は[[フィーリ]]、[[キーリ]]より少し若いくらいであり、この頃には肖像画よりも遥かに大人になっているはずである。

グローインが使っていた斧は、『ロード・オブ・ザ・リング』でギムリが使っていたものと同じである(ただしこの斧は闇の森でエルフに取り上げられている)。また[[五軍の合戦]]時にグローインがかぶっていた兜は、ギムリと同じものになっている。

** コメント [#Comment]

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