#author("2016-12-03T13:47:04+09:00","","")
#author("2022-10-25T16:23:15+09:00;2022-09-17T01:38:25+09:00","","")
-ゴンドールの統治権を持つ16代目の執政オロドレス(Orodreth)については、[[オロドレス(ベレクソール一世の息子)]]を参照してください
----
* オロドレス [#q4e238e1]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Orodreth|
|~その他の呼び名|ナログの主(Lord of Narog)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~[[第一紀]]495|
|~親|[[フィナルフィン]]([[アングロド]]の可能性あり。[[後述>#h6b88eb6]])|
|~兄弟|[[フィンロド]](兄)、[[アングロド]](弟)、[[アイグノール]](弟)、[[ガラドリエル]](妹)|
|~生没年|不明~†[[第一紀]](495)年|
|~親|[[フィナルフィン]](父)、[[エアルウェン]](母)(親は[[アングロド]]と[[エルダローテ]]の可能性あり。[[後述>#h6b88eb6]])|
|~兄弟|[[フィンロド]](兄)、[[アングロド]](弟)、[[アエグノール]](弟)、[[ガラドリエル]](妹)|
|~配偶者|不明|
|~子|[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]](娘)([[エレイニオン・ギル=ガラド>ギル=ガラド]]も息子であった可能性あり。[[後述>#h6b88eb6]])|
|~子|[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]](娘)([[ギル=ガラド]]も息子であった可能性あり。[[後述>#h6b88eb6]])|

** 解説 [#Explanation]

[[フィナルフィン]]の次男。[[フィンロド]]、[[アングロド]]、[[アイグノール]]、[[ガラドリエル]]の兄弟。[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]]の父。
[[フィナルフィン]]と[[エアルウェン]]の次男。[[フィンロド]]、[[アングロド]]、[[アエグノール]]、[[ガラドリエル]]の兄弟。[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]]の父。

[[フェアノール]]が[[ノルドール]]を扇動し、[[モルゴス]]に復讐するため[[中つ国]]へ帰還しようとした時、オロドレスは慎重姿勢を取る、自分の父の[[フィナルフィン]]の側についていたが、結局フェアノール達と共に中つ国へ帰還する。
[[フェアノール]]が[[ノルドール]]族を扇動し、[[モルゴス]]に復讐するため[[中つ国]]へ帰還しようとした時、オロドレスは慎重姿勢を取る[[フィナルフィン]]の側についていたが、結局フェアノール達と共に中つ国へ帰還する。

オロドレスは、[[ナルゴスロンド]]が造営されて[[フィンロド]]がそちらに移ると、フィンロドに代わって[[トル・シリオン]]の[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(トル・シリオン)]]防衛を引き受けた。
だがオロドレスは[[サウロン]]に攻撃されてナルゴスロンドに撤退する。その後、フィンロドが[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と共に旅立つと、フィンロドに代わってナルゴスロンドを治めるようになった。しかし実際には、ナルゴスロンドの民心を掌握していた[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]が、ナルゴスロンドを支配していた。
だがオロドレスは[[サウロン]]に攻撃されてナルゴスロンドに撤退する。その後、フィンロドが[[ベレン>ベレン(バラヒルの息子)]]と共に旅立つと、フィンロドに代わってナルゴスロンドを治めるようになった。しかし実際には、ナルゴスロンドの民心を掌握していた[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]が、ナルゴスロンドを支配していた。

しかしベレン救出に向かった[[ルーシエン]]によって[[トル=イン=ガウアホス]]が解放され、その地に捕らえられていたナルゴスロンドの民が帰還すると、ベレンを支持していたフィンロドの正当な後継者であるオロドレスはナルゴスロンドの実権を取り戻し、ケレゴルムとクルフィンをナルゴスロンドから追放した。
しかしベレン救出に向かった[[ルーシエン]]によって[[トル=イン=ガウルホス]]が解放され、その地に捕らえられていたナルゴスロンドの民が帰還すると、ベレンを支持していたフィンロドの正当な後継者であるオロドレスはナルゴスロンドの実権を取り戻し、ケレゴルムとクルフィンをナルゴスロンドから追放した。

やがて[[トゥーリン]]がナルゴスロンドにやってくると、オロドレスは彼を重用するようになる。オロドレスはトゥーリンの意見をいれて、ナルゴスロンドの民はそれまでの隠れ忍ぶ戦いから、堂々と出陣する戦いを行うようになった。だがその結果、ナルゴスロンドの存在と所在地はモルゴスの知るところとなり、攻撃を受けてしまった。オロドレス自身は、[[トゥムハラド]]の合戦で最前線にて討ち死にした。
やがて[[トゥーリン]]がナルゴスロンドにやってくると、オロドレスは彼を重用するようになる。オロドレスはトゥーリンの意見をいれて、ナルゴスロンドの民はそれまでの隠れ忍ぶ戦いから、堂々と出陣する戦いを行うようになった。だがその結果、ナルゴスロンドの存在と所在地はモルゴスの知るところとなり、攻撃を受けてしまった。オロドレス自身は、[[トゥムハラド]]の合戦の最前線で討ち死にした。

*** 血縁についての設定 [#h6b88eb6]

『[[The History of Middle-earth]]』によると、『[[シルマリルの物語]]』の元になった原稿よりも後に[[ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]が書いた原稿では、オロドレスはアングロドの兄弟ではなく、アングロドの息子になっている。さらにオロドレスの子供には、フィンドゥイラスだけではなく[[エレイニオン・ギル=ガラド>ギル=ガラド]]もいたことになっている。[[クリストファー・トールキン]]は、HoMEにある設定の方が正しいであろうとしているが、どちらを正史とするかについては意見が分かれている。
『[[The Peoples of Middle-earth>The History of Middle-earth/The Peoples of Middle-earth]]』によると、『[[シルマリルの物語]]』の元になった原稿よりも後に[[ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]が書いた原稿では、オロドレスは[[アングロド]]の息子であり(母親は一説では[[エルダローテ]])、子には[[フィンドゥイラス]]だけではなく[[ギル=ガラド]]もいたことになっている。同書で[[クリストファ・トールキン]]は、こちらの設定の方が正しいであろうとしているが、どちらを正史とするかについてファンの間では意見が分かれている。

*** 名前についての設定 [#paca9bdc]

以下の名前及びその説明は『[[The Peoples of Middle-earth>The History of Middle-earth/The Peoples of Middle-earth]]』の「The Shibboleth of Fëanor」による。

:Artaresto(アルタレスト)|Artaherに変更される前の[[クウェンヤ]]の名。
:Rodreth(ロドレス)|Arothirに変更される前の[[シンダリン]]の名。Artarestoのシンダリン形。彼は[[ファロス高地]]の山々を愛していたので、この名を''オロドレス''(Orodreth)(("orod"は山(mountain)の意味。))に改名したようである。
:Artaher(アルタヘル)|クウェンヤの名。"noble lord"の意味。
:Arothir(アロシル)|Artaherのシンダリン形。

[[トールキン]]の最終案はアルタヘル(アロシル)だが、結局オロドレス以外の名前は『[[シルマリルの物語]]』などの作品には採用されなかった。

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,noname,,,,reply)
#pcomment(,,,,,,reply)