#author("2016-10-30T17:58:15+09:00","","")
* エント女 [#tc522f20]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Entwives((単数形Entwife。‘wife’は古い英語で女性全般を意味する。これに対し男を意味するのが‘were’である))|
|~その他の呼び名|エント娘、エントの乙女(Entmaidens)((若いエント女を指す))|

** 解説 [#Explanation]

文字通り[[エント]]の女性のこと。だが男のエントと生きる道が離れ離れになってしまい、お互い見失ってしまった。[[エント]]は長年エント女を捜しているが、その行方はまったく判らない。そのため新たなエント([[エントっ子]])は生まれず、エントの数は次第に減ることになった。

>エント女たちはその労働のため腰は曲がり、色は褐色に焼けてしもうていたからでな。かの女たちの髪は日にさらされて、実った穀物の色となり、ほっぺたは赤いりんごのようじゃった。しかしその目は相変わらずわしら種族の目をしておった。((『[[指輪物語]] [[二つの塔]] 上』「四 木の鬚」 [[木の鬚]]が語るかつてのエント女の思い出))

[[エント]]が原生の自然を愛するのに対し、エント女は耕作された人工的な畑や庭を愛する傾向にあった。北方に[[モルゴス]]が君臨して以後、彼女たちは[[大河]]を渡って、後に[[茶色の国]]と呼ばれる場所に庭園を築き、エントと別れて暮らすようになって、多くの[[人間]]がエント女の技術を学んだ。エントはたびたびエント女の庭園へと行ったが定住することはなかった。そして[[第二紀]]から[[第三紀]]にかけて茶色の国一帯が、[[最後の同盟]]の戦いなどの戦場となったために庭園は破壊され、エント女は行方不明になってしまった。
[[第三紀]]末になってもその姿は見られず、痕跡も知られていない。

>わしらは信じておる。わしらはいつかふたたび相合うことがあろうと。そして多分わしらがともに暮らせる、そしてともに満足し得る土地をどこかに見いだせるじゃろうとな。だが、それはわしらが双方とも今もっているものをすっかり失った時にのみそうなるのではないかという予感がするのよ。そして恐らくその時がとうとう迫ってこようとしておる。何故なら昔の[[サウロン]]がかの女たちの庭を破壊したのなら、今日の敵は森という森を枯らしてしまいそうに思えるから。((同上))

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

[[茶色の国]]に、エント女の庭園跡が発見できるが、エント女の痕跡はない。

&ref(ScreenShot00536.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるエント女の庭園跡);

** コメント [#Comment]

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