* アマン [#lfbb780e]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Aman|
|~その他の呼び名|至福の国、浄福の国(Blessed Realm)、不死の国(Undying Lands)|

** 解説 [#Explanation]

「至福の、悪のない地」の意。[[アルダ]]にある、[[中つ国]]の西方、[[大海]]の彼方にある土地の名前。アマンの東岸に沿って[[ペローリ]]の山脈があり、山脈の内側が[[ヴァリノール]]、外側が[[エルダマール]]となっている。アマン東岸にあるエルダマール湾には、[[トル・エレッセア]]がある。
「至福の、悪のない地」の意。[[アルダ]]にある、[[中つ国]]より西方の[[大海]]を超えた彼方にある土地の名前。アマンの東岸に沿って[[ペローリ]]の山脈があり、山脈の内側が[[ヴァリノール]]、外側が[[エルダマール]]となっている。アマン東岸にあるエルダマール湾には、[[トル・エレッセア]]の島がある。

不死の種族[[エルフ]]が住むため、([[トル・エレッセア]]を含めて)「不死の国」とも呼ばれる。アマンの中における[[ヴァラール]]の国は、特に[[ヴァリノール]]と言われる。アマンは中つ国のエルフにとっても精神的な故国であり、いつの日か中つ国を去ってエルフが行くべき場所とされている。そのため中つ国における主方位は、現在のような「北」ではなく「西」とされている。

*** 歴史 [#b40c21ac]

[[ヴァラール]]は、[[灯火の時代]]の終わりと共に[[アルマレン]]の島を去ったあと、アマンに住まうようになる。その時ヴァラールは、[[メルコール(後のモルゴス)>モルゴス]]の攻撃に対する防壁とするため、[[ペローリ]]の山々を築いた。こうして[[二つの木の時代]]が始まる。

ヴァラールは、[[中つ国]]にエルフが誕生したとき、中つ国に存在する危険から守るため、エルフをアマンに住まわせようとした。その誘いに乗ったエルフは一部だが(詳細は[[項目「エルフ」の氏族を参照>エルフ]])、中つ国に残ったエルフにとっても、アマンは精神的な故国となった。

[[第一紀]]、[[モルゴス]]の攻撃からヴァリノールを守るため、ヴァラールの手によって[[大海]]には[[惑わしの島々]]が置かれ、アマンは[[ヌアタレ・ヴァリノーレヴァ]]に歌われている通り、到達できない場所となった(これを突破したのは[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]である)。だがその後[[第二紀]]に入ると、[[ヌーメノール]]の[[人間]]と[[トル・エレッセア]]のエルフの間で交易が行われるようになる。ただし人間が、アマンに直接航海することは禁じられていた。
[[第一紀]]、[[モルゴス]]の攻撃からヴァリノールを守るため、[[大海]]にはヴァラールの手によって[[惑わしの島々]]が置かれ、アマンは[[ヌアタレ・ヴァリノーレヴァ]]に歌われている通り、到達できない場所となった(これを突破したのは[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]である)。だが[[怒りの戦い]]でモルゴスが敗北して[[第二紀]]に入ると、[[ヌーメノール]]の[[人間]]と、[[トル・エレッセア]]のエルフの間で交易が行われるようになる。ただし人間が、アマンに直接航海することは禁じられていた。

アマンは、この土地自体に不死性があるわけではないのだが、堕落した[[ヌーメノール人]]はそれを信じず、ついには[[サウロン]]の甘言に乗った[[アル=ファラゾーン]]は不死を獲得するために、大軍を率いてアマンとトル・エレッセアに攻め入った。その時世界は[[イルーヴァタール]]によって変えられる。世界は湾曲し、至福の国は[[人間]]には永久に到達できない場所に移された。
アマンは、この土地自体に不死性があるわけではないのだが、次第に堕落していった[[ヌーメノール人]]はそれを信じず、ついには[[サウロン]]の甘言に乗った[[アル=ファラゾーン]]は不死を獲得するために、大軍を率いてアマンとトル・エレッセアに攻め入った。その時世界は[[イルーヴァタール]]によって変えられる。世界は湾曲し、至福の国は[[人間]]には永久に到達できない場所に移された。
しかし[[エルフ]]には[[中つ国]]を離れ、[[まっすぐの道]]を通り湾曲した海を越えて、アマンへと航海を続け去って行くことができる恩寵が遺された。中つ国での生活に倦み疲れたエルフはアマンへと去っていったため、中つ国のエルフは次第に減っていき、中つ国は人間の世界となっていった。

*** アマンへと去った人物 [#cd4f5c85]

『[[指輪物語]]』作中および『[[追補編]]』の年表の記述によれば、[[エルロンド]]、[[ガラドリエル]]、[[ギルドール>ギルドール(フィンロド王家)]]、[[レゴラス]]といったエルフがこの地へと去っている。
またエルフではないが、[[ビルボ・バギンズ]]、[[フロド・バギンズ]]、[[サムワイズ・ギャムジー]]といった[[指輪所持者]]はこの地へと去っていくことができた。さらに[[ギムリ]]も(恐らく[[ガラドリエル]]の力添えによって)この地へ去ったのではないかと言われる。

** コメント [#Comment]

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