#author("2022-08-26T09:24:27+09:00;2021-10-05T20:58:38+09:00","","")
* トレヒ・ウンゴル [#a93f1b2d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Torech Ungol|
|~異訳|トレフ・ウンゴル|
|~その他の呼び名|シェロブの&ruby(すみか){棲処};(Shelob's Lair)|
|~その他の呼び名|シーロブの&ruby(すみか){棲処};(Shelob's Lair)|

** 解説 [#Explanation]

[[キリス・ウンゴル]]にある、[[シェロブ]]の住み着いている洞窟の名。
重苦しく実体感を持った、シェロブの紡ぎだす完全な暗闇と悪意で満たされており、洞窟の通路は幾恵にも枝分かれしている。これは洞窟を[[ミナス・モルグル]]から[[エフェル・ドゥーアス]]を越える近道として利用する[[オーク]]たちが、シェロブを避けるために、洞窟にいくつものトンネルを抜け道として掘ったからである。その中で、普段は落とし戸で閉ざされている道は[[キリス・ウンゴルの塔]]に通じている。
[[フロド・バギンズ]]と[[サムワイズ・ギャムジー]]は、[[ゴクリ]]の案内でここを抜けようとして、シェロブに追われることになった。
[[キリス・ウンゴル]]の峠にある[[シーロブ]]の棲処である洞窟。重苦しく実体感を持った、完全な暗闇と悪意で満たされている。

>ここでは空気は動かずに澱んで重苦しく、音は吸い込まれるように消えました。かれらはいわば真っ暗闇それ自体から作り出される黒い靄の中を歩いているようなものでした。その靄が吐き出されると、目だけではなく心もまた&ruby(めしい){盲};にされてしまい、色や形や光の記憶までが頭から消え失せてしまうのです。存在したのはいつも夜、これから存在するのいつも夜、夜がすべてでした。((『[[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』「シーロブの棲処」))

本筋は西から東へ真っ直ぐに登る坂道だが、[[エフェル・ドゥーアス]]を越える近道として利用する[[オーク]]たちによってシーロブを避けるための抜け道が幾つも掘られている。東側の出口付近にはシーロブの巣穴へ通じるひときわ大きな開口部があり、そこを通り過ぎると今度は[[キリス・ウンゴルの塔]]の地下門に通じる側道が分岐している。この側道はシーロブの侵入を防ぐために普段は石戸で封鎖されている。

[[フロド・バギンズ]]と[[サムワイズ・ギャムジー]]は、[[ゴクリ]]の案内でここを抜けようとしたが、彼に裏切られて洞窟内で置き去りにされた。二人は[[玻璃瓶]]の光を掲げることで一旦シーロブを追い払い、出口を塞いでいた蜘蛛の巣を[[つらぬき丸]]で切り払って脱出することができた。だがシーロブは複数の抜け道を持っており、峠を一人突出して走っていたフロドはそこから出てきたシーロブに襲われた。

*** 画像 [#g8484cfc]

&ref(shelobslair_draftmap.jpg,,10%,トールキンが草稿に描いた洞窟の地図);

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

原作よりも入り組んだ構造の洞窟で、[[キリス・ウンゴルの塔]]に繋がる地下道は登場しない。
[[フロド>フロド・バギンズ]]と[[サム>サムワイズ・ギャムジー]]が[[ゴラム>ゴクリ]]の策略で仲間割れを起こし、洞窟にはフロドとゴラムの二人で入る。後にサムはフロドに追い付くが、彼が洞窟を抜ける場面は描かれない。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

サウロンの敗北後にトレヒ・ウンゴルを探索し、シーロブと遭遇するクエストがある。

&ref(ScreenShot_2021-06-05_005023_0.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるトレヒ・ウンゴル); &ref(ScreenShot_2021-06-05_005106_0.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるトレヒ・ウンゴル);

** コメント [#Comment]

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