* アルゴナス [#dd79ee43]
** 概要 [#yb7d4a8c]

|~カテゴリー|物・品の名前|
|~スペル|Argonath|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#b3f30e04]

[[シンダール語]]で「王の岩」の意。[[ゴンドール]]の国境となる[[ネン・ヒソイル]]の手前、[[大河アンドゥイン>アンドゥイン]]の両岸に立つ、[[イシルドゥア]]、[[アナーリオン]]の兄弟王の姿が彫刻された巨大な石像。アンドゥインを下ってここを北側から通過すれば、そこはもうゴンドールである。
この像はゴンドールを守護するためとして、[[第三紀]]1340年に[[ミナルカール・ローメンダキル二世>ローメンダキル二世]]により建造された。

>その近くに運ばれるにつれ、二本の巨大な柱は塔のようにそそり立って[[フロド>フロド・バギンズ]]を迎えました。黙したまま脅かすように立つ灰色の大きな姿は、巨人のようにかれには思われました。次いでかれは、この二つの岩が事実人の姿に作られたものであることを知りました。古代の技の巧みと力の働きを受け、その二つの像は、往時茫々たる歳月の風雨に耐えて、はじめて彫られた時の威風堂々たる姿を今も留めていました。深い水の中に築かれた巨大な台座の上に石に刻んだ二人の偉大な王が立っていました。ひび割れた眉をしかめ、かすんだ目で威圧するように以前として北の方を見おろしていました。いずれの像も左手をあげ、警告するかのように掌を外に向けていました。右手にはそれぞれ斧が握られていました。またそれぞれ頭上に崩れかけた兜と王冠をかぶっていました。今なお偉大な力と威厳をとどめ、二人の王は王国としてはとっくに消滅した国の物言わぬ守り手となっていました。畏怖の念に襲われて、フロドは身を縮め、船が近づいても目を閉じて上を見上げようとはしませんでした。[[ボロミア>ボロミア二世]]でさえ小さな木の葉のように波間を漂う華奢な小舟が、[[ヌメノール>ヌーメノール]]の番人のとこしなえの影の下を飛ぶように通り過ぎるときには、その頭をかがめるのでした。こうして一行はアルゴナスの門の暗い割れ目にはいって行きました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]]』))

** コメント [#iee815db]

- 映画でも大きかった・・・でも、どちらがイシルドゥア? -- A3
- 映画では大河上流から見て、右側の髭ありがイシルドゥア、左側の髭なしがアナーリオンです。イシルドゥアは剣を、アナーリオンは斧(?)を持っています。
- 映画に登場したときは建造されてから1600年は経っているんですねえ。 
- 兄弟王の没後1300年以上経っていたのに、兄弟の姿の記録が伝わっていた、ということも驚きです。ヌーメノールの数多の技術の中には絵画保存の技法もあったのでしょう。あ、等身大の彫像がラス・ディネンのあたりにあった、という可能性のほうが大きいか? -- カイト
- 映画版の像は、父エレンディルとイシルドゥアという説もあるようです。言われてみるとたしかにそうにも見えます。 -- nago
- ↑でもエレンディルはアルノールの王だったから、アルゴナスはイシルドゥアとアナーリオンの像なのではないでしょうか? ゴンドールの国境を示しているわけですし。 -- エグゼクター
- ↑”映画では”原作と異なり、アナリオンおよびアルノール自体が存在しないことになっています。というより、存在したとしてもいい描写なのですが、一方で原作の設定を知らない人が「存在しない歴史」で分かりやすく考えても支障のないような描写(名前が出てこないなど)になっているということです。故に、あの像はどちらかというと「イシルドゥアとエレンディル」です。しかし原作重視派は「イシルドゥアとアナリオン」と考えてもよいということです。

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