エルフ語
エルフ語に限らず、英語以外の固有名詞の発音についてですが、邦訳では語尾や子音前の-er -ir -urをeア、iア、uアと表記するが、Tolkein Gatewayの音声ファイルを聞くと最後はルと発音している。ボロミル(Boromir)、イシルドル(Isildur)、バラドール(Barad-dûr)。Rは常に顫動音のはずなので、本当はこっちが正しく、「母音」の説明の項にあったer,ir,urは英語のair,eer,oorにように発音されるという部分を文字通り受け取ってしまった誤り…なんでしょうか? --
シルマリルの物語巻末のクリストファーによる付記でも同じように「ER,IR,URは、子音の前や語の終わりにきた時は、英語のfern,fir,furの場合のようには発音せず、air,eer,oorのように発音する」と解説されていますから、発音に区別があるのは確かでしょう。邦訳方針ではrの顫動より母音の区別の方を優先した、という事だと思われます。開音節言語である日本語表記で語末の子音をどう表記するかは現に難しい問題です。(Tolkien Gatewayの投稿者発音をどの程度尊重できるかも問題です。辞書的発音と実用上の発音には乖離があることも往々)。そも翻訳という業の大前提に、原語原音の再現を目指すだけでは片手落ちというのがあります。翻訳は自国語の法則(慣習)にも従う必要があるからです。翻訳の適切さを判定するには原語の再現性の判定だけではなく凡例の適切さの判定や受容の状態の判定も必要でしょう。 --
一つ確認しておきたいのですが、er, ir, urの発音に関する項は母音の発音についての説明なので、問題となっているのはこの場合のE I Uの発音であってこの場合のRの発音ついては規定されていない、という理解で正しいでしょうか(Rをどう訳すかは別として) --
『指輪』のあとがきで田中さんもおっしゃていたように、作者のトールキンですら肉声テープで「アラゴーン」や「アイゼンガード」と発音しているので、本当の発音なんて誰にも分からないのでしょうが、邦訳としてはer ir urはeア、iア、uアの法則があります。ではÉomer, Ondoher, Bombur, Isildurはどう表記するか。これらの名前は追補編では同じ音価で発音するとされています(古英語や古ノルド語が元ネタであっても)。エオメルやボンブールはエルフ語の名前ではないので邦訳では例外(本当はエオメア、ボンブアに近い発音)なのかと思ったら、参考としてTolkein Gatewayの音声を聞くとIsildurは最後を「ル」っぽく言っている。なので、ひょっとしてer ir urの発音についての説明では、後ろのrの発音は定義されていないのでは?と思ったわけです。(もしそうならエオメル、オンドヘル、ボンブル、イシルドゥルがより近い) --
半ば本気で、エルフ語翻訳アプリが欲しい --
ライバル?のクリンゴン語は、翻訳ツールに対応しているんですね --
クリンゴンもああ見えて情熱的な詩人気質でエルフに通じる所がありますな(笑) --
エルフ語の文法や語彙は英語に比べても違いが多いので、翻訳ツールを作るのは難しいのではないでしょうか。それよりUNICODEでテングワールとキアスが欲しいです… --
クリンゴンとエルフ、どっちがマシかな? --
私もあれば欲しいです。あれがあれば便利ですから。 --
映画ホビットではレゴラスが本心を伝えたい時や、好意の証としてエルフ語を使っていたね。良い演出だった。 --
日本語吹き替え版の声優陣も収録前にエルフ語の演技指導を受けたんだとか --
少年トールキンが孤独のうちに作った、初期の言語はシンダリンに似ていたのだろうか。フィンランド語に接する機会はまだなさそうだから、クウェンヤはずっと後と思われるが、シンダリンにもクウェンヤにも似ていない、もっと別の言語を考えていたりしたのだろうか --
日本語で言う「○○郎」「○○助」、英語で言うjakに該当するような名前もあるのか? --
ダゴール・カラニフ(Dagor Caranîf)=赤壁の戦い --
エルフ語が学べる本って出版されてますか??
最悪翻訳されてなくとも家に欲しいです --
とりあえず”Gateway to sindarin”かな。映画のエルフ語の監修にもついたデイヴィッド サロの著書で、原典のほうで出てきた単語は辞書になってるからいろいろ役立つよ。 --
Gateway to sindarin 教えてくれたかたありがとうございます
よかったら、ドワーフ語でもそう言うのあったら教えてください🙏 --
クズドゥル(ドワーフ語)は目立った書籍はないと思う。
元々原典の方でもドワーフはクズドゥルを秘密にしていて他の種族と話すときは相手の言葉で話していたとされてる。
ギムリやトーリンという名前すら他種族向けの通り名で本名はドワーフ語で別にあるが不明というくらい徹底してて、それゆえ教授が残したクズドゥルの語彙もほとんどないくらいだから。
映画のクズドゥルも数少ない原典由来の語彙を使い言語学的な推測で文法を再構築した物であって、言語としての完成度はまだまだなのでそっちの解説書のようなものもないんじゃないかな。 --
素人考えだけど、印欧語族以外にシナ・チベット語族もエルフ語の影響受けてると思う。 --
専らクエンヤの、それも間接的な影響であってシンダリンとの関連は無さそうだけど。 --
もしエルフ語由来の人名も日本語に翻訳するなら古代風の名(◯◯の◯◯)にするべきだと思うけど、代表的な彦(=日子)とか姫(日女)を太陽が昇る以前から存在していたエルフの人名として使えるかどうかは疑問。 --
Last-modified: 2015-06-20 (土) 20:48:42