ヴァラール
- イルヴァタールがキリスト教の神ヤハウェだとするとヴァラールは大天使にあたる。 -- ホビット
- 「アルダの諸力」(the Powers)…キリスト教神学の「力天使(Powers)」をつい連想してしまいますね…。 --
- 性別はあったんじゃないでしょうか。アイヌリンダレに「あるものは男の、あるものは女の姿をとる。この気質の違いは彼らが初めからもっていたものであり...(略)」とあります。 --
- ギリシャ神話で言うならマンウェがゼウス、ウルモがポセイドン、マンドスがハデス、メルコールがクロノスになる --
- ヴァラールはたぶんギリシャ神話の神々を元にしていますが、メルコオルはキリスト教のルシファーから作られたものですな。あと教授の専門から考えてゲルマン神話も入っていると思うけどよくわかりません --
- アウレがヘファイストス、ヴァルダがヘラ、エオンウェがヘルメス、ヤヴァンナがガイア、トゥルカスがアレスになる --
- ヤヴァンナはデーメテール、トゥルカスはヘラクレスの方がイメージ的により近く感じます。 --
- アレスは司るものからいくとエオンウェの方が近いような。気質は全然違いますが。 --
- 選出基準が良くわからない人たち。ヴァーナとネッサは普段何をしているのだろう --
- ネッサは踊りを披露したり、エルフと一緒に振り付け考えたりしてんじゃね。エルフって歌ったり踊ったり好きそうだし。ヴァーナは姉ちゃんと一緒にアマンでガーデニングでもしてるんだろう。姉貴は樹木担当、妹は花担当に分かれて。 --
- ヴァーナはアルダの活力に、ネッサは祭祀的な部分(アルマレンでのアルダ落成の祭りで踊った、とありますし)にそれぞれ関係する中心的なアイヌなのではないかと想像。まあ、末席のヴァラは上席のマイアと境界が曖昧になっているところはあるのかもしれません。 --
- ヴァラとその妃のヴァリエアは、お互いの役目や力を補完し合うような関係になっているようですね。ネッサはトゥルカスに足りない柔軟性を補う存在なのでは。ヴァーナと夫であるオロメは、創造よりも維持について重要な役目を持つヴァラ―ルなのではないかと感じています。 --
- ヴァラール達が目に見える肉体の姿を取る時の大きさはどれくらいなんでしょうか?ウルモはスマウグを片手でねじ伏せそうな巨人に描かれてる挿し絵が多いですが… --
- 正確な大きさはわからないよ。教授はメルコールを巨人(ogre-size)と書いてるけど、教授の考える巨人ってどのくらいなのか原作からはよく読み取れないし。フィンゴルフィンが一騎打ちできる程度だから、そこから何とか推定できるかなぁ? --
- モルゴスは推察によると6m~8mくらいらしい 昔はエルフもデカいと考えて --
- かれらが取る姿の「大きさ」は、物質世界に及ぼす影響の「大きさ」にあたるのではないかなと思ったりします。トゥオルの前に現れたウルモの描写が実際巨大な印象を受けるのは、それがまさに彼の力が最大かつ暴力的な形で発揮される海において姿を見せたからで、逆に内陸の泉のような、海とは別種の水の力が働くところでは、それに応じるように彼は水のせせらぎの声や夢としてのみ顕現します。同じ様に、アラマンで姿を現したマンドスが力強く恐ろしげだったのは、それがまさに彼の権能が最大限発揮される「宣告」の場面だったことを反映しているのではないでしょうか。メルコールも、単身で全てのヴァラを相手に戦っていた頃は「頭を雲の上に出し、海を渡る山のよう」と、文字通り他のヴァラールを押しのける威容ですが、フィンゴルフィン相手に一騎打ちするはめになった時にはその弱った立場を反映するように体格もフィンゴルフィンを圧する程度としか読み取れません。これは例えば夢幻を与えるオローリンがもっぱら「目に見えない姿」を取ったこととも無関係ではないと思います。まとめるとアルダにおいてアイヌアが取る姿は、その場面でかれらが発揮する影響力の大きさと種類に比例するのではないでしょうか。 --
- ならアマンでは全員、形を纏うときは最大最強の姿形なんでしょうか。 --
- 審判の輪に集う時は物理的な威力を発揮する場面ではないため、最大最強の姿を取る必要はないと思います。むしろ王者として集う場面であるため、恐ろしいというよりは高貴で威厳ある姿なのではないでしょうか。逆に進軍の時などは、最大最強の姿を取るでしょうね。 --
- うーん、どのみち想像でしかないので反論ということもありませんが、その考え方だと自然の力がヴァラールに影響を及ぼしているようで、ちょっと違和感を感じます。むしろウルモが穏やかな状態だからこそ川も穏やかに流れ、ひとたび怒りや威圧的な態度になれば、鉄砲水やら増水やらするのではないでしょうか。 --
- ヴァラールはいわゆる「自然界の精霊」的なものとは若干異なるように思います。というのは「アイヌアはアルダの圏内に入るとその法則に束縛される」と記述されているからで、つまりヴァラールと自然現象とはそれぞれ独立しているわけです。ヴァラールと言えども無節操に自然を操れるわけではないらしい。
ヴァラールのアルダにおける力は、創造の歌でかれらが担った役割(パート)に比例すると取れる節が随所にあります。歌で果たした役割の大きさ・位置・心を懸けた要素・行動がほぼそのままアルダにおける力・地位・職掌・行動と対応している。まさしくアイヌアの歌はかれらにとっての「宿命」にあたる(HoMeより)わけです。ここから何故ヴァラールが自然法則に束縛されるのかも明らかでしょう。無節操に荒れ狂い、他者の領域を侵犯しようとするのはメルコールとその追従者達が犯した「堕落」に他なりません。
最後に、アイヌアが纏う肉体は、エルフや人間が纏っているような物質的なものではなく、精神を外部に投影したものであると書簡に述べられています。それは物質世界への影響力を具現化したものであるため、力を最大限発揮するには肉体化している必要があるが、肉体を傷つけられると影響力を損ねられ弱体化する、とも。Sil.には「かれらの形は...目に見える世界についてかれらが抱いている知識から出たものである」との記述があります。これらは上述の、歌における役割とアルダにおける力との関係にぴったり符号します。
長々と恐縮ですが以上の点から、ヴァラールの肉体の姿は、かれらが発揮することを「許された」領域や場面(アイヌアの歌は「歴史」でもあります)に左右されるのではないかと考えた次第です。 --
- なるほど。しかし一方で、(ヴァラではなくマイアですけど)オッセの気性の激しさのために海が荒れ狂うという記述もあるわけで、自然現象が独立しているとも言い難いように思います。いろいろ解釈できて面白いですね。 --
- それは、オッセだけが「一度メルコールの軍門に下ったことがある」と記述されていることと無関係ではないと思われます。 --
- 要するに体の大きさは自由に変えられるということですね? --
- うーん、ちょっと違います。その場面ごとに取れる姿の振れ幅が決まっていて、その範囲内である程度自由な姿を取れる、ということです。たとえば内陸の穏やかな水しかない場所では、ウルモは海で見せたような威圧的な姿は取れない、というような。別の言い方をすれば、かれらが担う「役割」に応じた姿を取る、ということです。役割というのはアイヌアの音楽においてかれらが果たした「パート」です。 --
- 彼らの最大最強の姿はどんな形なんだろう。想像力が乏しいなりに考えたけど、マンウェが巨大な竜巻、ウルモが津波、アウレが溶岩みたいなのが限界だった。モルゴスは・・・・ブラックホール? --
- 中つ国の種族を調べたが、細かく分類されすぎて分からなかった。 おおまかに中つ国の種族をすべて教えてください。お願いします。 --
- アイヌア、エルダール(エルフ)、エダイン(人間)、ドワーフ、オーク、あとは龍や大鷲などなど。 --
- ホビットを忘れちゃだめですよ --
- アイヌア、イルヴァータルは神、エント(木の髭たち)やビヨルンさんの一族、正体不明のトムボンバディル、いつの間にかやって来た大蜘蛛ウンゴリアントの子孫たち、モルゴスが作ったオーク やトロルもお忘れなく! --
- ありがとうございます! 参考になりました --
- 教授はヴァラールにキリスト教的な重要なモチーフを割り振ったように思われます。風は旧約・新約聖書で聖霊と関連付けられ、水は洗礼から分かるように清めの象徴、火は重要な神の力のモチーフ。マンウェ、ウルモ、アウレがアルダ形成の中核だったのも、そこの辺りが教授の念頭にあったせいではないでしょうか。 --
- キング・オブ・エジプトの神々は人間の姿でも3mくらいの背丈があった。上古のエルフの背丈がそれと同じくらいだから、ヴァラールは人間型になっても5m以下には縮小できないのではと観てて思ってしまった --
- 個人的にこの絵が一番原作者のイメージ(人の姿にはなれるが肉体は持たない)を上手く表現できてると思うhttp://s8.pikabu.ru/post_img/2016/03/09/5/og_og_145750352326664700.jpg --
- 威厳ある恐ろしい姿ってどんな姿? --
- 教授はキリスト教の三位一体(トリニティ)を信じる心と結びついた表現としてヴァラールを書いたと書簡で言ってますので、シンプルに読めば三位一体的な威厳と恐ろしさなのではないかと。 --
- クリスチャンとしての弁明みたいなものが全くないとも言えないのでは。異教的な神話体系を準創造したことに多少の葛藤はあったでしょうし。クリスチャンではないので全くわかりませんけど。 --
- 誰も話題にしてないような気がするから聞くんだけど、ノルドールが言うことちゃんと聞いてモルゴスを追わなかったらヴァラールはその後どうするつもりだったんだ? --
- まさか放置するんじゃなかろうな?って不安になるよな --
- 二つの木を枯らせたメルコールですら一度は許してるのに、木の光を残す働きをしたフェアノールとその同胞には散々な呪いをかける。自分たちからすれば圧倒的に弱く、守るべきエルの子(人)を、自分たちの失敗であるメルコールと一緒に中つ国に放っておいて、エアレンディルが救いを求めるまでは大した援助もしないとか、残念な神々にしか見えない。せめてメルコールについては、もうちょっと責任ある対応が取れんかったのか。 --
- ヴァラールは無責任と茶化して書き込んだことはあったが、この視点はなかった。確かに。エルダールに甘くしろ、という話じゃなくメルコールに甘すぎる、って話だよな。ウルモやオロメは立派に保護や恩恵を用意したから別だけど。 --
- メルコールをあえて必要悪として放置することにより、人間に試練を与え、ヴァラールへの帰依と成長への機会を与える・・・・・という解釈は二次創作的でしょうか? --
- 二つの木を害したメルコールを許したことなどないのでそこは事実誤認。単純に同じヴァラであるメルコール相手に戦を起こすとアルダが大損害を被ってエルの子らも巻き込まれかねないからうかつに手を出せないだけです。 --
- メルコールを一度許したのは、二つの木を枯らせる前ですね --
- 身内には甘いよなコイツら --
- メルコールさんが抜けたあとが男女同数のあたり、対応するパートナーが用意されなかった彼女なし男 ( みなしご )の反逆は宿命ということなのか --
- アラタール にメルコール退けられる肌の武勇を持つトゥルカスが含まれないのはアホの子だからか --
- ヴァラールって人間やエルフと同じ姿を纏ってもその体格まで合わせる事はできない気がする。4メートル位までしか縮小できなさそう --
- ↑同感 --
- 常時テンション爆上げだと思われるバルログが推定6~8メートル位だからヴァラも平常時に肉体を纏う時はその位の大きさなイメージがある。下位の種族と接触する時はもう少し小さくて4メートルくらい。ただ、肉体を纏う必要がある機会がどの程度あるかはよく分からない --
- アイヌアの肉体は仮初めのものに過ぎないので、ホビットや小動物のような小さな肉体すら不可能ではないはず。イスタリや堕落した連中のように受肉していれば変身はかなり限られると思いますが。 --
- ちなみにヴァラールってなんで人間が目覚めたときはエルフと違って不干渉だったんだ?ヴァリノール行きは無理にしてもモルゴスに寝返らんよう色々と教えてやればよかったんじゃ。せめてイルーヴァタールのことは教えてやれよ。 --
- エルフには過干渉、反省したのは良いが反省し過ぎて人間には不干渉をとり、ドワーフに至っては元部下に弾圧をくらう。三種族共に色々とヴァラールに酷い目にあってる。 --
- 三種族からしたらしっかりしろ案件すぎる --
- でもイスタリにガンダルフを抜擢したのは凄い慧眼だったと思いますね。 --
- ヴァラ―ルやらエルフやらを嬉々として叩く奴はいわゆる『批判が自分の仕事』みたいなクレーマー気質なのかもしれん。が、それにしてもヴァラ―ルには両極端やブレブレすぎるアクションが多い。時たまトゥルカスが理性的に見えるくらいに。流石は超越的存在。 --
- うちらの頭の中とは考えることやスイッチ入るタイミング違いすぎるんでしょって簡単に考えるようになったヴァラールさんに関しては。
うちら同種族の人間ですら天才の頭の中なんてわけわかんねーもん
教授に対してだって自分自身そう思ったりするものww --
- サイコパスの心理とかもよーわからんしなぁ --
- 修復不可能なまでに破壊されたってどんなかんじなんだ?。 --
- 二つの灯火の時代 --
- 粉々じゃない? --
- この人達中つ国作った後はほぼ無関心じゃない?
ヌーメノールを沈没させたこと以外は --
- 無関心と不干渉は違いますよ。
過保護と愛情が違うように。 --
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