第三紀†
- ゲーム『ロード・オブ・ザ・リング 中つ国第三紀』については、『ロード・オブ・ザ・リング 中つ国第三紀』を参照して下さい。
概要†
解説†
その頃にはまだ、此岸の地を、この世の子らの中で最も力あり、最も美しいノルドール族が歩いていた。人間の耳にもまだかれらの言葉が聞かれた。その頃、地上にはまだ多くの美しく驚嘆すべきものが残っていた。邪悪な恐ろしい者たちも数多く残っていた。オーク、トロル、龍、そして残忍な獣たちがいた。そして森の中には、今は名も忘れられた年古り智慧ある不思議な生きものたちがいた。ドワーフたちは相変わらず営々として山中で働き、根気強い巧みな技を用い、今の世には誰一人及ぶ者もない金属細工や石の建造物を造り上げた。しかし、人間の支配は着々と進み、すべてのものが変化しようとしていた。*1
中つ国の歴史で、最後の同盟の戦いによるサウロンの最初の敗北から、指輪戦争によって力の指輪が去るまでの期間。3021年間。
隠された三つの指輪の力によって上古の記憶や力が辛うじて保たれていると共に、失われた一つの指輪の行方が捜索された時代。また、密かに復活し死人占い師として闇の森のドル・グルドゥルに潜んだサウロンと、彼に対抗するためイスタリとエルフの賢者達によって結成された白の会議とが、水面下で攻防を繰り広げた時代でもある。
アルノールとゴンドール、ローハン、谷間の国など、人間の国々が興亡を繰り返す一方で、エルフやドワーフは少しずつだが確実に衰退していった。また、ホビットの名がはじめて歴史に登場した。
ゴンドールは、一時かつてのヌーメノールを思わせるほどその国力は増大し、ベルファラス湾の沿岸部から東はリューンの湖、南はウンバールにまで至る広大な版図を獲得した。だが、内乱や中つ国の人間達との混血、サウロンの配下らとの戦いによって次第にその国力は衰退していき、やがてモルドールの警備はなおざりにされ、ナズグールらの帰還を許すことになった。
アルノールもまた、内乱によってアルセダイン、カルドラン、リュダウルの三国に分裂し、サウロンの命を受けた魔王によって建国されたアングマールとの戦いで、ついには全て滅ぼされてしまう。アルセダインのドゥーネダインは野伏となって荒野に暮らし、密かにエリアドールの人々を守ってサウロンの下僕と戦うことを使命とした。
一方、北方の自由の民は、ある者は早瀬川を遡り、またある者は闇の森を迂回してアンドゥインの谷間に暮らした。かれら北国人はゴンドールの絶頂期にはその強力な同盟者であった。
エレボールのドワーフの繁栄に引き付けられて早瀬川を遡った者達は、谷間の国やエスガロスを築いてドワーフや闇の森のエルフ達と交易を行った。だが谷間の国はエレボールが龍のスマウグに襲撃された際、一緒に滅ぼされてしまう。
アンドゥインの谷間に暮らしていたエーオセーオドは、ケレブラントの野の戦いでゴンドールを救った報償として割譲されたカレナルゾンに移住し、ローハンを建国した。
ドワーフは、モリアで繁栄を謳歌していたが、ミスリルを求めて坑道を穿ちすぎたためにドゥリンの禍を呼び起こしてしまい、モリアは打ち捨てられた。ドゥリンの一族ははなれ山や灰色山脈に移住したものの、いずれも龍の襲撃に遭い、故郷を失って放浪を余儀なくされた。
霧ふり山脈の地下ではオークがその数を殖やし、龍が北方を荒らし、東夷やハラドリムが度々ゴンドールを攻撃した。また、悪疫や長い冬で多くの人命が失われるなど、サウロンの悪意が様々な形を取って自由の民を襲った。
第三紀の終わりに起こった五軍の合戦と指輪戦争により、一つの指輪は破壊されてサウロンは完全に滅ぼされたが、それとともに三つの指輪の力も失われたため、もはや上古は過ぎ去り、中つ国は完全に人間の世界へと移り変わっていくこととなった。
年表†
第二紀3441年から続く。すなわち第二紀3442年が第三紀1年である。
※英語版では年表が改訂されており、削除された部分には取消線を、追加された部分には下線を敷いた。
年 | 事象 |
---|---|
2 | イシルドゥル、ミナス・アノールに白の木の実生を移植する。かれは南方王国をメネルディルに引き渡す。あやめ野の凶事。イシルドゥル、三人の上の息子たち*2とともに殺害される。 |
3 | オフタール、ナルシルの折れた剣をイムラドリスに持ち帰る。 |
10 | ヴァランディル、アルノールの王となる。 |
109 | エルロンド、ケレボルンの娘ケレブリーアンを娶る。*3 |
130 | エルロンドの息子、エルラダンとエルロヒル生まれる。 |
241 | アルウェン・ウンドーミエル生まれる。 |
420 | オストヘル王、ミナス・アノールを再建する。 |
490 | 東夷の最初の侵入。 |
500 | ローメンダキル一世、東夷を破る。 |
541 | ローメンダキル、討ち死にする。 |
830 | ファラストゥル、ゴンドール船艦王の始祖となる。 |
861 | エアレンドゥルの死とアルノールの分割。 |
933 | エアルニル一世、ウンバールを奪い取る。ウンバール、ゴンドールの拠点となる。 |
936 | エアルニル、海上で行方不明となる。 |
1015 | キルヤンディル王、ウンバール包囲戦で討ち死にする。 |
1050 | ヒャルメンダキル、ハラド人を征服する。ゴンドールの勢威絶頂に達する。この頃、緑森を影が覆うようになって、人々、初めてこれを闇の森と呼ぶ。ハーフット族のエリアドール移住と共に、フェリアンナスの名が初めて記録中に現われる。 |
1100 | この頃賢人たち(即ちイスタリとエルダールの長)、悪しき力がドル・グルドゥルに拠点を設けたことを発見する。これはナズグールの一人とみられる。 |
1149 | アタナタール・アルカリンの治世始まる。 |
1150 | この頃ファロハイド族、エリアドールに入る。ストゥア族、赤角山道を越え、三角地あるいは |
1300 | この頃、悪しき者たちふたたびその数を増し始める。霧ふり山脈にオークの数がふえ、ドワーフを攻撃する。ナズグールふたたび現われる。その首領、北方のアングマールに来る。フェリアンナスは西に移住する。ブリー村に定住する者が多い。 |
1356 | アルゲレブ一世、リュダウルとの合戦に討ち死にする。このころ、ストゥア族、三角地を去る。その一部は荒れ地の国に戻る。 |
1409 | アングマールの魔王、アルノールを侵略する。アルヴェレグ一世討ち死にする。フォルンオストおよびテュルン・ゴルサドは防ぎきる。アモン・スゥルの塔が毀たれる。 |
1432 | ゴンドールのヴァラカール王死ぬ。同族間の争いの内戦始まる。 |
1437 | オスギリアスの炎上。パランティール失われる。エルダカール、リョヴァニオンに逃れる。エルダカールの息子オルネンディル殺害される。 |
1447 | エルダカール復位する。簒奪者カスタミル追放される。エルイの渡しの合戦。ペラルギル包囲。 |
1448 | 叛徒は逃れ、ウンバールを占拠する。 |
1540 | アルダミル王、ハラド人並びにウンバールの海賊と戦って討ち死にする。 |
1551 | ヒャルメンダキル二世、ハラド国人を撃退する。 |
1601 | ブリー村から移住した多数のフェリアンナス、アルゲレブ二世によりバランドゥイン川より先の地を与えられる。 |
1630 | この頃、 |
1634 | 海賊、ペラルギルを荒らして、ミナルディル王を殺害する。 |
1636 | 悪疫ゴンドールに猛威をふるう。テレムナール王とその子供たち死ぬ。ミナス・アノールで白の木枯死する。悪疫北西部に広がる。エリアドールには無人の地と化した所が多い。バランドゥイン川彼岸の地にフェリアンナスは生き残ったが、死者多数を出した。 |
1640 | タロンドール王、王宮をミナス・アノールに移し、白の木の実生を移植する。オスギリアス、しだいに廃墟と化す。モルドール、警備手薄なまま放置される。 |
1810 | テルメヘタール・ウンバールダキル王、ウンバールを奪回し、海賊を駆逐する。 |
1851 | 馬車族、ゴンドールを襲撃し始める。 |
1856 | ゴンドール、東の領土を失う。ナルマキル二世討ち死にする。 |
1899 | カリメヘタール王、ダゴルラドに馬車族を破る。 |
1900 | カリメヘタール、ミナス・アノールに白の塔を築く。 |
1940 | ゴンドールとアルノールは連携を新たにし、同盟を結成する。アルヴェドゥイ、ゴンドールのオンドヘルの娘フィーリエルを娶る。 |
1944 | オンドヘル討ち死にする。エアルニル、南イシリエンに敵を破る。次いで野営地の合戦に勝利をおさめ、馬車族を死者の沼地に追い込む。アルヴェドゥイ、ゴンドールの王位を要求する。 |
1945 | エアルニル二世、戴冠する。 |
1974 | 北方王国終わる。魔王、アルセダインを席捲し、フォルンオストを陥す。 |
1975 | アルヴェドゥイ、フォロヒェル湾に溺死する。アンヌーミナス及びアモン・スゥルのパランティール失われる。エアルヌル、リンドンに艦隊を伴って来る。魔王、フォルンオストの合戦に破れ、エテン高地に追いつめられる。魔王、北方から姿を消す。 |
1976 | アラナルス、ドゥーネダイン族長の称号を受ける。アルノール王家伝来の宝器*4はエルロンドに預けられる。 |
1977 | フルムガール、エーオセーオドを引き連れ、北方に移住する。 |
1979 | 沢地のブッカ、ホビット庄初代のセインとなる。 |
1980 | 魔王モルドールに来りて、この地にナズグールを召集する。バルログ、モリアに現われ、ドゥリン六世を殺害する。 |
1981 | ナーイン一世殺害される。ドワーフたちモリアから逃げる。ローリエンのシルヴァン・エルフの多くが南に逃れる。アムロスとニムロデル行方知れずとなる。 |
1999 | スラーイン一世エレボールに来て、「山の下」のドワーフ王国を創建する。 |
2000 | ナズグール、モルドールから出撃して、ミナス・イシルを包囲攻撃する。 |
2002 | ミナス・イシルの陥落。ミナス・イシルは後にミナス・モルグルとして知られる。パランティールが奪われる。 |
2043 | エアルヌル、ゴンドールの王となる。エアルヌル、魔王に挑戦される。 |
2050 | 再度挑戦される。エアルヌル、ミナス・モルグルに馬を進め、行方不明となる。マルディル、最初の統治する執政となる。 |
2060 | ドル・グルドゥルの力強まる。賢人会議*5、サウロンが再び形をとり来ったのではないかと恐れる。 |
2063 | ガンダルフ、ドル・グルドゥルに赴く。サウロン退いて東に隠れる。警戒的平和始まる。ナズグール、ミナス・モルグルに屛息する。 |
2210 | ソーリン一世、エレボールを去り、北の灰色山脈に行く。ドゥリン一族の生存者の大部分は次第にこの地に集まる。 |
2340 | アイザムブラス一世、第十三代セインとなる。トゥック家出身の最初のセインである。オールドバック一族、バック郷に居住する。 |
2460 | 警戒的平和終わる。サウロン、力を増して、ドル・グルドゥルに戻る。 |
2463 | 白の会議結成される。この頃、ストゥア族のデーアゴル、一つの指輪を見いだし、スメーアゴルに殺害される。 |
2470 | この頃スメーアゴル=ゴクリ、霧ふり山脈に隠れる。 |
2475 | ゴンドール再度攻撃される*6。オスギリアス遂に廃墟と化し、石橋は破壊される。 |
2480 | この頃、オークたち、霧ふり山中に密かに拠点を作り始め、エリアドールへのすべての通行を妨げようとする。サウロン、その手先たちをモリアに住まわせ始める。 |
2509 | ケレブリーアン、ローリエンに旅する途次、赤角山道で迎撃を受け、毒の傷を負う。 |
2510 | ケレブリーアン、海を渡って去る。オークと東夷たち、カレナルゾンを席捲する。青年王エオル、ケレブラントの野に勝利を収める*7。ロヒルリム、カレナルゾンに定住する。 |
2545 | エオル、 |
2569 | エオルの息子ブレゴ、黄金館を完成する。 |
2570 | ブレゴの息子バルドル、禁断の入口をくぐり、行方知れずとなる。この頃、はるか北にふたたび竜たち姿を現わして、ドワーフを悩まし始める。 |
2589 | ダーイン一世、竜に殺害される。 |
2590 | スロール、エレボールに戻る。弟グロールはくろがね連山に行く。 |
2670 | この頃、トボルト、南四が一の庄に「パイプ草」を栽培する。 |
2683 | アイゼングリム二世、第十代セイン*8となり、大スマイアルを掘り始める。 |
2698 | エクセリオン一世、ミナス・ティリスに白の塔を再建する。 |
2740 | オークまたもエリアドールに侵入する。 |
2747 | バンドブラス・トゥック、北四が一の庄でオークの一隊を敗退せしめる。*9 |
2758 | ローハン、東西より攻撃を受け、国土を蹂躙される。ゴンドール、海賊船団に襲われる*10。ローハンのヘルム王、ヘルム峡谷に難をさける。ウルフ、エドラスを奪い取る。このあと2758-9、長き冬訪れる。エリアドールとローハンにおける被害は甚大で、多数の生命が失われる。ガンダルフ、ホビット庄民を援助すべく来庄。 |
2759 | ヘルム死ぬ。フレーアラーフ、ウルフを駆逐し、マーク第二王統を創建する。サルマン、アイゼンガルドに居を定める。 |
2770 | 悪竜スマウグ、エレボールに飛来する。谷間の町破壊される。スロール、スラーイン二世及びソーリン二世と共に逃る。 |
2790 | スロール、モリアでオークに殺害される。ドワーフ族、復讐の戦いを目指して集結する。後にトゥック翁として知られるゲロンティアス生まれる。 |
2793 | ドワーフとオークの戦い始まる。 |
2799 | モリア東門前、ナンドゥヒリオンの合戦。鉄の足ダーイン、くろがね連山に戻る。スラーイン二世とその息子ソーリン、西に足を向け放浪する。二人はホビット庄よりさらに西のエレド・ルインの南に落ち着く(2802)。 |
2800 | これより64年にかけ、北方からのオーク、ローハンを騒がす。ワルダ王、彼らに殺害される(2861)。 |
2841 | スラーイン二世、エレボール再訪のために出発したが、サウロンの召使に追跡さる。 |
2845 | ドワーフのスラーイン、ドル・グルドゥルに幽閉される。七つの指輪の最後の一つが彼から取り上げられる。 |
2850 | ガンダルフふたたびびドル・グルドゥルにはいり、ドル・グルドゥルの主がまちがいなくサウロンであること、かれがすべての指輪を集めていて、一つの指輪及びイシルドゥルの世継に関する情報を求めていることを発見する。かれはスラーインを見いだし、エレボールの鍵を受け取る。スラーイン、ドル・グルドゥルで死ぬ。 |
2851 | 白の会議催される。ガンダルフ、ドル・グルドゥルの襲撃を勧告する。サルマンがこれを却下する。サルマン、あやめ野近辺の捜索を始める。 |
2872 | ゴンドールのベレクソール二世死ぬ。白の木枯死する。苗木は見いだされない。枯れた木はそのまま植えておかれる。 |
2885 | サウロンの密使に扇動されたハラドリム、ポロス川を渡り、ゴンドールを襲撃する。ローハンのフォルクウィネの息子たち*11、ゴンドールを助けて討ち死にする。 |
2890 | ホビット庄にビルボ生まれる。 |
2901 | イシリエンに残った住民大多数は、モルドールのウルクの襲撃を受けたため、イシリエンを捨てて去る。ヘンネス・アンヌーンの秘密の隠れ処が作られる。 |
2907 | アラゴルン二世の母、ギルラエン生まれる。 |
2911 | 酷寒の冬。バランドゥインその他のいくつかの川が凍結する。白狼、北方からエリアドールに侵入する。 |
2912 | 大洪水、エネドワイスとミンヒリアスを荒廃せしむ。サルバド、廃墟と化して、無人の地となる。 |
2920 | トゥック翁死ぬ。 |
2929 | ドゥーネダインのアラドールの息子アラソルン、ギルラエンを娶る。 |
2930 | アラドール、トロルに殺害される。ミナス・ティリスにエクセリオン二世の息子、デネソール生まれる。 |
2931 | 3月1日、アラソルン二世の息子アラゴルン生まれる。 |
2933 | アラソルン二世殺害される。ギルラエン、イムラドリスにアラゴルンを連れて行く。エルロンド、養い子としてかれを受け入れ、エステル(望み)の名を与える。その家系は秘密とされる。 |
2939 | サルマン、あやめ野に近いアンドゥインをサウロンの召使が捜索していること、それゆえサウロンが早くもイシルドゥルの最期を聞き知っていることを知って驚愕するが、会議には何一つ報告しない。 |
2941 | ソーリン・オーケンシールドとガンダルフ、ホビット庄にビルボを訪問する。ビルボ、スメーアゴル=ゴクリに会い、指輪を見つける。白の会議催される。サルマン、サウロンが大河を捜索するのを妨げようとし、ドル・グルドゥルの攻撃に同意する。すでに計略を立てたサウロンは、ドル・グルドゥルを放棄する。谷間の国にて五軍の合戦行われる。ソーリン二世死ぬ。エスガロスのバルド、スマウグを仕止む。くろがね連山のダーイン、山の下の王となる(ダーイン二世)。 |
2942 | ビルボ、指輪を持ってホビット庄に帰る。サウロンひそかにモルドールに帰還する。 |
2944 | バルド、谷間の国を再建して王となる。ゴクリ、山を去って、指輪の「泥棒」を探し始める。 |
2948 | ローハン王、センゲルの息子セーオデン生まれる。 |
2949 | ガンダルフとバリン、ホビット庄にビルボを訪問する。 |
2950 | ドル・アムロスのアドラヒルの娘、フィンドゥイラス生まれる。 |
2951 | サウロン、公然と名乗りをあげ、モルドールに兵力を集結する。またバラド=ドゥールの再建を始める。ゴクリ、モルドールに向かう。サウロン、ドル・グルドゥルをふたたび占拠すべく、ナズグールの三人を遣わす。エルロンド、「エステル」に真の名と家系を明かし、折れたナルシルを引き渡す。ローリエンから戻ったばかりのアルウェン、イムラドリスの林中でアラゴルンに出会う。アラゴルン荒野に出て行く。 |
2953 | 白の会議、最後の会合を持つ。一同、指輪*12のことを検討する。サルマンは、ことを捏造して、一つの指輪がアンドゥインより大海に流れ下って失せたという。サルマン、アイゼンガルドに引きこもり、これを己がものとし防備を強化する。ガンダルフを嫉み恐れたサルマンは、間者を用いてかれの動静を逐一見張らしめる。またガンダルフがホビット庄に抱く関心に気付く。やがてかれは、ブリー村と南四が一の庄に手先を置き始める。 |
2954 | 滅びの山ふたたび噴火する。イシリエンにとどまった最後の住民、アンドゥインを渡って逃れる。 |
2956 | アラゴルン、ガンダルフに出会う。両者の親交始まる。 |
2957 | これより80年にかけ、アラゴルン、長途の諸国遍歴の旅に出る。ソロンギルの仮名のもとに、ローハンのセンゲルとゴンドールのエクセリオン二世に仕える。 |
2968 | フロド生まれる。 |
2976 | デネソール、ドル・アムロスのフィンドゥイラスを娶る。 |
2977 | バルドの息子バイン、谷間の国の王となる。 |
2978 | デネソール二世の息子ボロミル生まれる。 |
2980 | アラゴルン、ローリエンに入り、アルウェン・ウンドーミエルに再会する。アラゴルン、アルウェンにバラヒルの指輪を与え、両人はケリン・アムロスの丘上に婚約する。この頃、ゴクリ、モルドールの境界に辿り着いて、シーロブと知り合う。セーオデン、ローハン王となる。サムワイズ生まれる。 |
2983 | デネソールの息子ファラミル生まれる。 |
2984 | エクセリオン二世死ぬ。デネソール二世、ゴンドールの執政となる。 |
2988 | フィンドゥイラス、早世する。 |
2989 | バリン、エレボールを去り、モリアに入る。 |
2991 | エーオムンドの息子エーオメル、ローハンに生まれる。 |
2994 | バリン死ぬ。モリアのドワーフ移住地滅びる。 |
2995 | エーオメルの妹エーオウィン生まれる。 |
3000 | この頃、モルドールの影伸びる。サルマン、オルサンクのパランティールを敢えて使用して、イシルの石を持つサウロンの陥穽にはまる。サルマン、白の会議を裏切る者となる。サルマンの間者、ホビット庄を野伏たちが厳重に守っていることを報告する。 |
3001 | ビルボの別れの宴が催される。ガンダルフ、ビルボの指輪が一つの指輪ではないかと疑う。ホビット庄の守り倍加される。ガンダルフ、ゴクリの消息を求め、アラゴルンの助けを請う。 |
3002 | ビルボ、エルロンドの客人となって、裂け谷に落ち着く。 |
3004 | ガンダルフ、ホビット庄にフロドをおとない、続く4年間を折ふしかれを訪問する。 |
3007 | バインの息子ブランド、谷間の国の王となる。ギルラエン死ぬ。 |
3008 | この秋、ガンダルフ、フロドを最後におとなう*13。 |
3009 | ガンダルフとアラゴルン、続く8年間にしばしば繰り返しゴクリを捜索する。アンドゥインの谷間、闇の森、モルドールの境界に至るまでのリョヴァニオンを捜し求める。この期間のある時、ゴクリ自身は大胆にもモルドールに潜入して、サウロンに捕らえられる。エルロンド、アルウェンに迎えの者をやる。アルウェン、イムラドリスに戻る。霧ふり山脈及び東の土地は全て危険となる。 |
3017 | ゴクリ、モルドールより釈放される。ゴクリ、死者の沼地でアラゴルンに捕えられて、闇の森のスランドゥイルの許に連れ来られる。ガンダルフ、ミナス・ティリスを訪ね、イシルドゥルの自筆の記録を読む。 |
3018 | 大いなる年 |
3019 | 大いなる年 |
3020 | 大いなる豊饒の年(ホビット庄暦1420) |
3021 | 第三紀最後の年(ホビット庄暦1421) |
第四紀1年へ続く
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