シンダリン†
概要†
カテゴリー | 言語 |
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スペル | Sindarin (tongue) |
異訳 | シンダール語、シンダリン語 |
その他の呼び名 | 灰色エルフ語(Grey-elven tongue)、灰色エルフのことば(Grey-elven) |
解説†
エルフ語の一つ、中つ国のエルダールの言葉。シンダリン(Sindarin)はシンダール(Sindar)の形容詞形で「シンダールの言葉(言語)」「シンダールの民(者)」「シンダールの~」の意味を含むが、この項目ではシンダールの言語について記述する。
その名の通り、この言葉は元来エルダールの一派であるシンダール族に固有の言葉であった。
エルダールは元々クウェンヤを話したが、シンダール族は同族と分かれて中つ国のベレリアンドに留まったことで、此岸の地の移ろいやすさを受けてその言葉も大きく変化した。こうしてシンダリンが生じた。
アマンから戻ってきたエルダールである流謫のノルドール族はクウェンヤを再び中つ国にもたらしたが、かれらが同族殺害を犯したことを知ったシンゴルはシンダール族にクウェンヤの使用を禁じた。ノルドール族の方もシンダール族と共に暮らすために日常ではシンダリンを用いるようになった。こうしてシンダリンは、中つ国の西方諸国に留まる全てのエルダールの母語となった。
エルフのシンダリン†
シンダリンはその使われる地域によって方言があり、その立ち位置も異なっていた。
- ドリアスの言葉
- ファラスの言葉
- ヒスルムの言葉
人間のシンダリン†
シンダリンは、人間の言語にも強い影響を及ぼしており、ゴンドールでもシンダリンの固有名詞が多く使われている。
魔法使いのシンダリン†
「ナウア・アン・エドライス・アムメン!」*1
備考†
トールキンはシンダリンを作るとき、ウェールズ語(Wikipedia:ウェールズ語)の影響を受けている。
トールキンはシンダリンおよびクウェンヤは、実際に会話が可能なほど作りこんでおり、英語圏ではこれらの言語に関する資料・研究書も多く出版されている。日本語の資料として『指輪物語 エルフ語を読む』がある。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』では原作に登場しないシンダリンの会話シーンが多く追加されているほか、『ホビット』公開時にはキャンペーンの一環として、シンダリンによるニュージーランド天気予報が現地で放送された。
コメント†
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