庄察 †
概要†
解説†
ホビット庄における警察官のような役職。制服はなく、帽子に羽根を付けて目印としていた。庄長が庄察長(First Shirriff)を兼ねた。
庄内の勤務に就く者と、庄境の勤務に就く者との二種類がある。
前者の庄内勤務者は、各四が一の庄に三人、合計一二人しかおらず、実質は単なる家畜番だった。
後者は張りこみ(Bounder)と呼ばれ、よそ者がホビット庄にやってきて面倒を起こすのを防ぐ「しめはり(beat the bounds)」に従事した。こちらは状況によって人数は調整されていたが、第三紀末の指輪戦争の頃には見慣れぬ輩や生き物の報告が多く上がっていたため、その人数はかなり増強されていた。
シャーキーによる悪用†
第三紀3018年には、ホビット庄にやって来たごろつきにより、庄察長でもある庄長の小足家のウィルが投獄された。すると翌3019年の新年早々、ごろつきの勢力を背景にロソ・サックビル=バギンズが「庄察頭(Chief Shirriff)」または単に「お頭(Chief)」を名乗り、庄察を支配の道具として利用し始めた。
庄察は数百人規模に拡大し、各地に庄察署(Shirriff-house)が建てられて隊が駐在し*2、お頭の決めた様々な「規則」に違反する者を取り締まるようになった。庄察隊のホビットのほとんどは業務に消極的だったが、中には権力を笠に着たり、お頭やごろつきに取り入るために彼らの密偵となる者もいた。
水の辺村の合戦によってごろつきとその頭目だったシャーキーことサルマンが除かれると、助役となったフロド・バギンズは庄察を本来の規模と体制に戻した(彼が助役の権限を行使したのはこの時のみ)。各地の庄察署は解体され、使われていた煉瓦は荒らされたホビット庄を復興する資材に流用された。
コメント†
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