単語及び固有名詞の発音と邦訳†
概要†
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本ページでは『追補編』の追補Eの内容と『シルマリルの物語』での発音の説明を基に、他の書籍・文献での補足的な説明を加えて、ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンの作品中に登場する架空言語の単語・固有名詞の読みについて説明する。
説明の対象となる語はJ.R.R.トールキン及びクリストファ・トールキンにより執筆・編集された『ホビットの冒険』『指輪物語』『シルマリルの物語』『終わらざりし物語』等の作品の中で、公式な邦訳が存在する作品に登場するものに限定する。『The History of Middle-earth』のような公式の邦訳がない作品に登場する語、『指輪物語ロールプレイング』や『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』等の派生作品にのみ登場する語は対象外である。
架空言語の音の説明に国際音声記号(IPA)(Wikipedia:国際音声記号)を便宜上用いているが、これは説明から予想されるおおまかな音を表しているに過ぎない。
子音†
- B /b/
- C /k/
- クウェンヤとシンダリンの単語で、ラテン語(Wikipedia:ラテン語)と同様にkの音を表すのに用いられる。eとiの前でもsの音を表すことはない。よってCelebornはKelebornであって、Selebornではない。(Kの項も参照)
補足:エルフ語でありながらk表記の例もある。Melkor, Tulkas, Kementári, Ekkaia, Valaraukar, Urulóki
- CH /x/
- ウェールズ語(Wikipedia:ウェールズ語)のbach/bax/、ドイツ語(Wikipedia:ドイツ語)のbach/bax/やbuch/buːx/、スコットランド語(Wikipedia:スコットランド語)のloch/lɒx/における、chの音を表す。(HT・KH・HYの項も参照)
ゴンドールでは語末とtの前を除けばhの音に弱まった。*1
『終わらざりし物語』ではウェールズ語の後舌の摩擦音(a back spirant as ch in Welsh)と説明されている。西方語にこの音がなかったので、ゴンドール人は(シンダリンに習熟していない限り)この音を語中ではhに、語末ではkの音に置き換えた(正しいシンダリンではしっかりとchで発音する)。一方、ロヒルリムのローハン語にはこの音があったので、彼らは簡単に発音することができた。*2
補足1:作中では基本的にシンダリンに現れる表記だが、エダインの人名や先ヌーメノール語の地名にもある。
補足2:この音はχとも表記される。
- CH /t͡ʃ/
- 西方語に頻出する子音で、英語のchurch/t͡ʃɜːt͡ʃ/のchの音。(TYの項も参照)
補足:作中にこの音を含む西方語の単語は登場しない。
補足2:この音はtšとも表記される。
- D /d/
- DH /ð/
- シンダリンの子音で、英語のthese clothes/ðiːz kləʊðz/での有声(軟音)のthの音を表す。dの音と関連する*3が、n+rからくる場合*4もある。
補足1:ヴァラール語にも存在する子音。
補足2:この音はðとも表記される。
- F /f/
- fの音を表す。(PHの項も参照)
- -F /v/
- 語末にある場合、英語のof/ɒv/のようにvの音を表す。
補足:『The Rivers and Beacons-hills of Gondor』によれば、シンダリンの語中にあって子音の前にあるfは、無声のfではなく有声のvの音である。そのためLefnuiがLevnuiと綴られている。*5
補足:オークのラグドゥフ(Lagduf)やウフサク(Ufthak)のfがvの音かは不明。
- G /ɡ/
- 英語のgive/ɡɪv/, get/ɡet/のgの音を表す。よってGildor, Gilraen, Osgilathに含まれるgilは英語のgild/ɡɪld/のgilのように発音する。RegionやEregionを英語のregion/ɹiːd͡ʒən/のように発音してはならない。またGinglithの第一音節は英語のbegin/bɪɡɪn/の第二音節のように発音し、英語のgin/d͡ʒɪn/のように発音してはならない。
- GH /ɣ/
- オーク語や暗黒語に現れる後舌の摩擦音(a back spirant)。Dに対するDHのように、Gに対するGHと説明されている。
補足1:『終わらざりし物語』によれば、ドルーエダインの言葉にも存在する子音*6。またクズドゥルのAzaghâlにもそれらしき表記がある。
補足2:ヴァラール語にも存在し、エルフ語ではかつて存在したが消えた子音である。そのためAnghabarのghはこの音ではない(別個の子音gとh)。
補足3:この音はʒとも表記される。
- H /h/
- 他の子音を伴わず単独で用いられれば、英語のhouse/haʊs/やbehold/bɪhəʊld/でのhの音を表す。
補足:いわゆる声門摩擦音のこと。
- HT /xt/及び/çt/
- クウェンヤにおいて、子音/x/と/t/の組み合わせを表す。ドイツ語のachtやechtのような音。(HYの項も参照)
補足:ドイツ語のacht, echtとはach-lautとich-lautのこと。すなわちaht, oht, uhtの場合は/xt/に、eht, ihtの場合は/çt/に近い音。
- I- /j/
- シンダリンのみ、語頭にきて母音が後に続く場合は、英語のyou/juː/やyore/jɔː/のyと同じ子音音を表す。(子音Yの項も参照)
- J /d͡ʒ/
- 英語のjの音。西方語などに現れる音。
補足:この音はdžとも表記される。
- K /k/
- エルフ語以外の言語で、kの音を表す。
補足:西方語の表記でもクウェンヤのTarcilに対するtarkilのようにkが用いられるようだが、Kalimacとbalcのようにcが使われている場合もある。使い分けにどういった意味があるかは不明。
- KH /kʰ/
- クズドゥルのみ、英語のbackhand/bækhænd/のようなhを伴った有気音(aspirate)のkを表す。(THの項も参照)
- L /l/
- 英語のlet/let/のlのような、語頭のlと大体同じ音。ただしeまたはiと子音の間にある場合と、eまたはiの後にあって語末にある場合は、ある程度「硬口蓋化」(palatalized)された。そのため英語のbell/bɛl/とfill/fɪl/をエルダールはbeol, fiolと表記すると思われる。
補足:語頭のlとは、いわゆる「明るいL」のことで、bellとfillのlは軟口蓋化(velarized)した「暗いL」のこと。英国人が「暗いL」で発音するLを、エルダールはやや硬口蓋化した「明るいL」で発音するということ。
- LH- /l̥/
- シンダリンで無声のlの音を表す。普通は語頭のsl-から派生した音のため、語頭にある。
- M /m/
- P /p/
- PH /f/
- Fと同じ音を表す。以下の場合に用いる。
一、語末にfの音がくる場合
二、pの音と関連がある、またはpから来るfの音を表す場合
三、アドゥーナイクや西方語のfの音を表す場合
四、長子音の項を参照
補足:Turuphantoにもphが含まれるが、この語の正確な言語は不明。
- R /r/
- どの場所でも顫動音のr(a trilled r)を表す。英語のpart/pɑːt/のように音が失われるということはない。
オークと一部のドワーフは後舌や口蓋垂のr(a back or uvular r)を用いたといわれる*7。これはエルダールの耳には甚だ不快な音だった。
- RH- /r̥/
- シンダリンで無声のrを表す。普通は語頭のsr-から派生した音のため、語頭にある。
補足:語頭にある子音なので、ディールハエル(Dírhael)、ディーアハヴェル(Dírhavel)、グリルフイン(Glirhuin)、ガウルホス(gaurhoth)のrhはこれには当たらない(別個の子音rとh)。
- HR- /r̥/
- クウェンヤの語頭にある無声のrを表す。
- S /s/
- 英語のso/səʊ/やgeese/ɡiːs/のような無声音。当時のクウェンヤやシンダリンに有声のz音はない。
補足:クウェンヤの場合、th/θ/から音が変化したsも表す。(THの項を参照)
- SH /ʃ/
- 西方語、クズドゥル、オーク語で用いられる、英語のshに似た音。(TYの項も参照)
補足1:暗黒語にもみられる。アドゥーナイクのAgathurushにもそれらしき表記がある。
補足2:この音はšとも表記される。
- T /t/
- TH /θ/
- クズドゥル以外の言語において、英語のthin cloth/θɪn klɒθ/における無声のthの音を表す。
クウェンヤの発音ではsの音になり、作中でもそれに合わせてsで表記される。*8
補足1:Avatharのthはこの音であり、この語はthの音が残る古いクウェンヤか、ヴァラール語であるという。
補足2:この音はþとも表記される。
- TH /tʰ/
- クズドゥルのみ、英語のouthouse/aʊthaʊs/のようなhを伴った有気音(aspirate)のtを表す。(KHの項も参照)
- TY
- クウェンヤの子音で、英語のtune/tjuːn/のtに似た音(a sound)。主にc(k)の音、またはt+yから来る音。西方語には英語のchの音/t͡ʃ/が多用されたため、西方語話者はTYの発音をこの音で代用した。
- V /v/
- 英語のvの音。語末にvの音がある時は、fで表記する。(-Fの項目を参照)
- HW /ʍ/
- 英国北部の方言のwhiteにあるような、無声のwの音。
補足1:Eledhwenはeledh+gwennであり、語中のhwはこの音ではない(別個の子音dhとw)。
補足2:この音はƕとも表記される。
- Y /j/
- 英語のyou/juː/における子音yの音を表す。(子音Iの項も参照)
補足:シンダリンでYは母音/y/を表す。
- HY- /j̊/または/ç/
- クウェンヤにおいて、英語のhew/hjuː/やhuge/hjuːd͡ʒ/で聞かれる音に似た音(a sound)を表す。クウェンヤでのeht, ihtのhと同じ音。(HTの項を参照)
HYとYの関係はHWとWの関係と同じと説明されているので、HYは無声のYともいえる。
語頭のsy-及びkhy-からきており、どちらもシンダリンではhとなる。*10
西方語には英語のshの音/ʃ/が多用されたため、西方語話者はHYの発音をこの音で代用した。
補足1:無声硬口蓋接近音/j̊/と無声硬口蓋摩擦音/ç/は近い音。
補足2:この音はꜧとも表記される。
- ZH /ʒ/
- 英語のazure/aʒə/やoccasion/əkeɪʒən/で聞かれる音。西方語などに現れる音。
補足:この音はžとも表記される。
長子音†
tt, ll, ss, nnのように同じ子音が二つに並んでいる場合は、「長い、二重の子音」(long, ‘double’ consonants)を表す。よってYavannaは英語のunnamed/ʌnneɪmd/やpenknife/pennaɪf/のように長く発音し、unaimed/ʌneɪmd/やpenny/pɛni/のように短く発音しない。
補足:『The Rivers and Beacon-hills of Gondor』では、『指輪物語』に登場するシンダリンの語中のllはウェールズ語と同じく無声のlを表すとされている*11。これは『追補編』での説明と相反する。
シンダリンの語中にあるphは、稀にppから派生した長いffを表している場合がある。追補Eで明言されている例はephelのみ。
母音†
追補Eによると母音は標準的(of normal kind)な母音とされ、英語の以下の語で表される音に長さに関係なく(irrespective of quantity)近似しているとされる。
- A/a/ Á/aː/
- father/fɑːðə/のaに近い音。
- E/ɛ/ É/ɛː/
- were/wɛː/のeに近い音。
- I/i/ Í/iː/
- machine/məʃiːn/のiに近い音。
- O/ɔ/ Ó/ɔː/
- for/fɔː/のoに近い音。
- U/u/ Ú/uː/
- brute/bɹuːt/のuに近い音。
長母音Úに関しては、例えばTúrinはToorinと発音する。Tyoorinと発音してはならない。*12
クウェンヤの長母音ÉとÓに関しては、エルダールによる正しい発音は短母音より緊張母音で狭母音(tenser and ‘closer’)だった(/eː/と/oː/に近い音か)。*13
シンダリンの長母音É, Á, Óは、元々は短母音E, A, Oとは異なる母音だったが、変化して短母音と同質になった。
以下はシンダリンに現れる母音である。
- Y/y/ Ý/yː/
- 母音変異*14により前舌化したu (‘modified’ or fronted u)を表す。フランス語(Wikipedia:フランス語)のlune/lyn/のuと大体同じ音。主にoとuの母音変異や、古い二重母音のeuとiuからきた音*15として現れる。アンゲルサスでは45番(ウムラウトのü)がこの母音を示す。
西方語には無い母音のため、ゴンドールでは大抵iのように発音された。
また追補Eのキルスの項によると、クズドゥルと西方語には英語のbutter/bʌtə/で聞かれる母音が頻出し、アンゲルサスの55番と56番がこれらの母音を表した。これらの母音が作中に登場するクズドゥルと西方語の単語に含まれているのか、あるとすればラテン文字表記はどうなっているのかは不明。
長母音の表記†
上記のように長母音は基本的に鋭アクセント記号(acute accent)[´]で示される*16が、曲アクセント記号(circumflex)[ˆ]が用いられる場合もある。これに関しては以下の通り。
- クウェンヤ
- 鋭アクセント記号。
- シンダリン
- 鋭アクセント記号。ただし強勢が置かれる単音節の長母音は特に長く発音される傾向があるため、この場合は曲アクセント記号が用いられる。
単音節の語ではないが曲アクセント記号が用いられている語もある。Henneth Annûn, Amrûn, Udûn, Belegûr, Caragdûr, Haudh in Gwanûr*17
追補Eによるとannûn(日没)とamrûn(日の出)は、関連するdûn(西)とrhûn(東)の語の影響を受ける形で、綴り通り長めに発音されるという。
- クズドゥル、アドゥーナイク、西方語、ドルーエダインの言葉及び他の人間の言葉
- 曲アクセント記号。これにシンダリンのような意味はなく、単に異邦の言語(非エルフ語)であることを示している(子音k, khの表記と同様)。
- エント語
- 鋭アクセント記号。
二重母音†
クウェンヤとシンダリンには以下の二重母音が存在し、これらは基本的に最初の要素に強勢を置く下降二重母音である。これ以外の二つの母音の組み合わせは二音節(dissyllabic)である。
- AI
- クウェンヤとシンダリンの二重母音。英語のrye/ɹaɪ/やeye/aɪ/のように発音する。
- AU(AW)
- クウェンヤとシンダリンの二重母音。英語のloud/laʊd/, how/haʊ/, town/taʊn/のように発音する。よってAulëの第一音節はowl/aʊl/のように発音し、Sauronの第一音節はsour/saʊə/のように発音する。
シンダリンの語末にある場合、作中のラテン文字の綴りでは英語に倣ってawと表記される。だがこの表し方はフェアノール文字の綴りでも珍しくない。
- EI
- シンダリンの二重母音。英語のgrey/ɡɹeɪ/のように発音する。
- IU
- クウェンヤの二重母音。本来は下降二重母音だが、第三紀のクウェンヤでは上昇二重母音として発音された。すなわち英語のyule/juːl/のyuのように発音する。
- OI
- クウェンヤの二重母音。英語のboy/bɔɪ/やtoy/tɔɪ/のように発音する。
- UI
- クウェンヤとシンダリンの二重母音。英語のruin/ɹuːɪn/のuiのように発音する(ただし英語のruinに二重母音はない)。
補足:enquiëのquiはこの二重母音ではない(子音QU+母音I)。
- AE, OE
- 共にシンダリンの二重母音。母音のaとe、およびoとeの組み合わせ。英語にはaeとoeに相当する二重母音はない。だがaeはaiのように、oeはoiのように発音してもよい。
補足:『シルマリルの物語』のクリストファ・トールキンの解説にある通り、これらの二重母音はa-e, o-eの組み合わせであり、本来そのように発音する。『The Rivers and Beacons-hills of Gondor』においてもトールキンはaeをaiで表記するのは、厳密には正しくないと述べている。*18
- EU
- クウェンヤの二重母音。英語にはこれに相当する二重母音はない。
その他母音について†
- 二重母音ではない、注意すべき母音の組み合わせも挙げられている。(分音記号の項も参照)
- IE
- iとeをそれぞれ発音し、続けて読む。英語のpiece/piːs/のieのように発音してはならない。NiennaはNi-ennaが正しく、Neenaではない。
- EA, EO
- 続けて発音せず、二音節で発音する。
- 母音に関しては以下の注意も提示されている。
- ER, IR, UR
- 語末または子音の前にある場合、英語のfern/fɜːn/, fir/fɜː/, fur/fɜː/のように発音はされず、air/eə/, eer/ɪə/, oor/ʊə/のように発音される。
補足:ここで問題にされているのはrの前にある母音の発音である。rの発音については子音の項目を参照。
分音記号†
主にクウェンヤやそれに由来する単語に見られる。あくまで英語話者の誤読を防ぐためのものであり、ウムラウトの母音を示してはいない。またその表記も一貫してはおらず、省かれている場合もある。
- 語末のeは英語のように黙字や、「英語の長母音」を示すということはない。そのため、語末のeは発音することを示すためにëと書かれる。
- 語末以外で分音記号が主に用いられるのは、クウェンヤの語頭や語中にある二つの母音の組み合わせea, eo, ie, oeを示す場合である。いずれも二重母音ではなく、二音節で発音する。
語中にあるea, eoを小文字で表記する場合はëa, ëo、語頭にきてeが大文字になる場合はEä, Eöと表記される。例:エレッセア(Eressëa)、フェアノール(Fëanor)、エアルウェン(Eärwen)、エオンウェ(Eönwë)
語中にあるieに付く場合はiëが用いられている例があるが、付かない場合がほとんど。例:シルマリエン(Silmariën)、タル=テルペリエン(Tar-Telperiën)
oeはロエンデ(loëndë)で語中にあるoëが確認できる。 - エルフ語ではないが、ベオル(Bëor)やスィンベルミュネ(simbelmynë)のような例もある。ロアーク(Roäc)も同様か。
ドワーフの名前†
追補E及びFによると、作中に登場するドワーフの「外向き」の名前には北方の人間の言葉に属する谷間の国の言葉が使われており、トールキンは西境の赤表紙本を「翻訳」する際に北欧風の名前に訳したが、その「翻訳名」の読み方は上記の(架空言語の)読み方と同じであると説明されている。
実際には多くが古ノルド語(Wikipedia:古ノルド語)で書かれた『古エッダ』の「巫女の予言」(Wikipedia:巫女の予言)に登場するドワーフの名前の一覧から取られており、『終わらざりし物語』によるとガンダルフの名も同様である。またフォルン(Forn)も古ノルド語である。
以下は注意すべき点。
- F
- 上記の発音規則に従えば(そして古ノルド語の読みに従えば)、語末のfは/v/の音だが、Gandalfはガンダルフと訳される。
- TH /θ/
- 『新版 ホビット ゆきてかえりし物語』のようにthが有気音のt/tʰ/と解釈される場合があるが、正しくは/θ/の音である。thが有気音を示しているのはクズドゥルの場合であり、古ノルド語のドワーフの名前ではない。
ドゥリンの一族の王のうち、Thrór, Thráin II, Thorin IIの三世代は語頭がこの音で揃えられている*19。
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