- ゴンドールの執政、マルディル・ヴォロンウェ(Mardil Voronwë)についてはマルディルを参照してください。
ヴォロンウェ†
概要†
解説†
名はクウェンヤで「不動の者(the Steadfast)」の意味。ゴンドリンのエルフ。アランウェの息子。
『終わらざりし物語』によると、ネヴラストの生まれであり、母はファラスの灰色エルフでキールダンの縁者。自らを「フィンゴルフィン王家のアランウェの息子ヴォロンウェ」と名乗る。エレンマキルは友人。
ファラスがモルゴス軍の侵攻を受け、ブリソンバールとエグラレストが陥落してキールダンがバラール島に撤退したことを聞いたゴンドリンの王トゥルゴンは、キールダンと協力してヴァラールから赦しと援助を得るための使者を七隻の船でアマンへ送ることを試みた。ヴォロンウェはその時にゴンドリンからキールダンの許へ遣わされた使者の一人だったが、旅の途中に通ったナン=タスレンの地に魅せられて暫くの間留まっていたため一番遅れて到着し、七隻の船のうち最後に出来上がった一番大きい船で、一番遅くアマンへ船出した。
ヴォロンウェの乗り組んだ船は七年の間大海をさ迷った末、諦めて中つ国へ引き返したが、ネヴラストの沖合いに近づいた時、オッセがマンドスの宣告に従って起こした嵐によって沈められてしまった。だがヴォロンウェはウルモに救われたため唯一の生存者となり、ヴィンヤマールに近い陸地に打ち上げられた。そこでウルモの計らい通りトゥオルと出会い、トゥオルをゴンドリンへ導いた。
トゥオルからはあなたの道が影よりも遥か先へと伸びているのが、わたしには感じられる。そしてあなたの望みは再び海へと還るだろう*2と予言されており、後のゴンドリンの陥落を生き延び、再び海へ航海に出たことが示唆されている。
コメント†
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