太陽 †
概要†
カテゴリー | 天文 |
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スペル | Sun |
異訳 | 日 |
その他の呼び名 | アノール(Anor) アナール(Anar) ヴァーサ(Vása) 金色の火(Fire-golden) 火の核(Heart of Fire) 太陽の船(Ship of the Sun) |
解説†
クウェンヤではヴァンヤールがつけたアナール、ノルドールがつけたヴァーサ*1と呼ばれ、アナールのシンダリン形であるアノールの名でよく知られる。
二つの木がモルゴスとウンゴリアントに害された後、金の木ラウレリンが最後に生じさせた黄金の果実から作られた。
ヤヴァンナがその果実を摘み取り、マンウェが聖め、アウレとその一族が作った入れ物に収められた太陽の船は、マイエのアリエンによって導かれることになった。このことはナルシリオンという歌に歌われている。
二つの木のうち、ラウレリンの方がテルペリオンより若かったのと同様、太陽は月よりも若いとされ、月の後に空に昇った。
初め太陽はヴァルダ(エルベレス)によって、先に昇った月と同じくイルメンの低い領域を東西に往復するよう定められた。月が七度天空を横切って東にいる時、最初の太陽が月と同じく、西のヴァリノールから昇った。だが月を運ぶティリオンは進路や速度が定まらず、太陽を運ぶアリエンに引き寄せられる傾向があったため、ヴァルダは両者の運行を変更し、太陽と月は入れ替わる形で東から昇って西に沈み、西から東への移動は大地の下を通るようにした。
月はその後も運行が定まらない傾向が続いたため、太陽と月の出現以降、アルダでは太陽の運行に基づいて日が定められ、太陽年による暦が用いられるようになった。
太陽が最初に昇った時、ヒルドーリエンで人間が目覚めたため、人間は太陽の子とも呼ばれる。エダインが西を目指したのも、一つにはそれが最初に太陽の昇った方角だったことに因る。
太陽はモルゴスと彼の奴隷たちが最も恐れ忌み嫌う光であり(オークやトロルが好例)、冥王は陽光を遮る為に黒雲や噴煙を用いた。
だが同時に太陽の光はウンゴリアントの毒によって損なわれた二本の木から生じた不完全な光でもあり、それに照らされる中つ国にあってはいかなるものも生者必滅のならいを免れえず、速やかに過ぎ去る時の中にあって、上古より続く多くのものは衰え失われていくことにもなった。
コメント†
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