サドル†
概要†
解説†
ドル=ローミンでフーリンに仕えた下男である木こり、木工職人。少年時代のトゥーリンの友。
若い頃にダゴール・ブラゴッラハで兵士として召集されたが、戦いに出遅れたため、戦死したハドルの遺体に付き添って帰国した。その後はエイセル・シリオンで従軍し、ガルドールとフーリンの下で戦った。戦いに倦み疲れ、森が恋しくなると木こりに戻ったが、斧の扱いを誤って右足の足首から先を欠損した。
サドルはフーリンの家中では足が不自由だったため軽んじられていたが、幼少期のトゥーリンの話相手となり、トゥーリンはサドルのことを侮蔑ではなく哀れみを込めて「
トゥーリンがドル=ローミンからドリアスに行くことになった時、彼はサドルを連れて行くことを望んだが、サドルの足が不自由なため、トゥーリンは涙を流してサドルと別れた。
後の過酷な冬に、ナルゴスロンドでグラウルングに呪縛を掛けられたトゥーリンがモルウェンとニエノールを探しにドル=ローミンに帰還すると、彼は東夷のブロッダの屋敷で物乞いの老人になっていたサドルと再会した。トゥーリンが屋敷でブロッダを殺し、その場で東夷と蜂起したハドルの族の奴隷との殺し合いが発生すると、サドルは致命傷を負い、トゥーリンにドル=ローミンから去るよう進言して息絶えた。
『終わらざりし物語』に、サドルとトゥーリンの話が記載されている*1。また「ドルーアダン」の章の註8によれば、トールキンは最終的に彼をドルーグ(ドルーエダイン)にすることを考えていたという。
コメント†
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